『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』
(2012・日本・1h35)
総監督・原作・脚本 : 庵野秀明 監督 : 摩砂雪/前田真宏/鶴巻和哉
声の出演 : 緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、石田彰、立木文彦、清川元夢、三石琴乃、山口由里子
碇シンジが使徒に取り込まれた綾波レイを救い出してから14年の歳月が過ぎていた。世界はサードインパクトを迎えほぼ壊滅していたが、シンジにその間の記憶は無かった。
人類補完計画を成し遂げようとする碇ゲンドウ。それを阻止しようとする葛城ミサトたち。シンジは自分の犯してしまった罪を知り、それを贖おうとする。
新宿ミラノ1にて。
入れ替え無しなので2回続けて観た。1回目は理解出来なかった部分が多かった。2回目もそれほど理解は出来なかったけど、納得出来た所は有ったので2回続けて観て良かった。
『破』でシンジがレイを助け出そうとするその心意気に単純に感動したけど、エヴァンゲリオンはやっぱりそんなに甘くは無かった。
自分が正しいと思ってした事が世界に大惨事をもたらしてしまう。当然その罪はシンジ一人に背負わされる。
それだけだと全く救いの無い話だけど、本作ではシンジ、レイ、初号機がトリガーとなって始まった人類の終わりに必死で抗う人たちがいる。それはミサトやリツコ、その他のそれまでは少年や少女に頼るしかなかった大人たちが今度は自らが使徒との戦いの最前線に立って命がけで戦う。
シンジ一人に罪を背負わせているようでいて、実の所はシンジの周りの人たちも一緒に罪を背負い、迫りくる大きな何かに立ち向かおうとしているのでは。
そこが新劇場版になって大きく変わった所ではないかと思う。
短編特撮映画『巨神兵東京に現る』を併映。Qと繋がる部分が有った様な。
Qでは全く描かれなかったサードインパクトを補完?サードインパクトは前の劇場版でやったので今回はやらなかっただけかも。
巨神兵と言えばナウシカで。ヱヴァンゲリヲン新劇場版も最終的に原作漫画の方のナウシカのような、世界が最悪な状況になったとしてもそれでも生きて生き続けるのだ。みたいな感じになるのだろうか。
マリ役の声の人が上手いなあと思った。マリのキャラクターもいいし。次回で多分明かされるであろうマリの謎の驚愕の事実が楽しみ。
でもヱヴァンゲリヲンだから明かされない事も覚悟をしておかないと。