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インターミッション

2013-03-18 20:06:23 | ア行の映画

インターミッション [DVD]

『インターミッション』
(2012・日本・1h52)
監督・脚本 : 樋口尚文
出演 : 秋吉久美子、染谷将太、佐伯日菜子









2013年3月31日をもって閉館する映画館銀座シネパトスを舞台としたフィルム映画にまつわるショートストーリー集。



空気を読まない頭イタイ発言すると正直面白くない映画だった。言わば自主映画で予算的な事とかスケジュール的な事とかが十分ではなかったのかもしれないが。



シネパトス閉館にあたってのさよなら興行で過去の邦画名作だけを上映している事に関しても不満がある。
シネパトスって何?となった時に大作映画の2番館。B級映画のロードショー館。そしてここ数年の名画座。という事になるのだろうと思う。
個人的にはB級映画のロードショー館というイメージが一番強い。
『インターミッション』という映画にしてもさよなら興行にしても名画座の部分がよりフィーチャーされている気がしてどうにも馴染めない。何かシネパトスは長年に渡って邦画洋画の名作を上映し続けてきた映画館ですが的な。
それは違うじゃん。そんなお高く留まった映画館じゃなかったじゃん。と。
『インターミッション』はシネパトスが存在した事を証明する作品としてフィルムセンターに半永久的に保存される映画でもあるわけで。その貴重な資料ともなる映画が事実と異なるものであっていいのだろうかと思う。

でもまあ頭を冷やして考えると実際に名画座でもあったわけで、B級映画よりも名画座の方が商売としては成り立っていたのかもしれないし。
だからもしまだ営業し続けられていたなら名画座と言ったらシネパトスという所まで行けたのかもしれない。
その志し半ばで道を絶たれてしまった悲運の映画館銀座シネパトスという事で、せめてこの映画の中だけでもシネパトスは立派な名画座であったと。そういう意味が有ったのかなあと納得してみる。



シネパトスが閉館した年2013年がどういう年であったのかを象徴する意味が有ったのか原発、放射能に関するメッセージが随所に織り込まれる。
シネパトスの閉館の理由の一つとして耐震構造のなんとかかんとかがなんとかかんとかという事らしいので、シネパトス閉館の理由→地震→原発、放射能というロジックは成立しているのだろうとは思う。
思うがさようならシネパトスの思いで作られているであろう映画でそんなメッセージを随所に織り込まれても邪魔くさいだけだった。



色々難癖付けてきたけど一つの映画館が閉館するにあたって一本の映画が作られた事自体はとても素晴らしい事で、クセの強い映画館ではあったけどクセの強い分一部で熱烈に愛された映画館だったのだなあと思う。

まだちょっと早いがさようなら銀座シネパトス。


アニメミライ2013

2013-03-14 19:19:51 | ア行の映画


『アニメミライ2013』

『龍 ‐RYO‐』
監督 : 千明孝一
声の出演 : 悠木碧、藤原啓治、森川智之

坂本龍馬の護衛として行動を共にした薩摩藩の少年が龍馬暗殺の真相を知る事になる。


『アルヴ・レズル』
監督 : 吉原達矢
声の出演 : 福山潤、喜多村英梨

兄が妹の部屋を訪ねると妹は本当の妹なのか分からなくなっていた。何者かに狙われる妹。兄は妹だと信じて妹と共に何者かと戦う。


『デスビリヤード』
監督 : 立川譲
声の出演 : 前野智昭、中村有一、筈見純、瀬戸麻沙美

バーにいる若い男と老人は何故そのバーにいるのか分からなかった。二人は何故かビリヤードで対決する事に。


『リトル ウィッチ アカデミア』
監督 : 吉成曜
声の出演 : 潘めぐみ、折笠富美子、村瀬迪与、日笠陽子、日高のり子

魔女養成学校に入学した少女。魔女の家系ではない少女が一人前の魔女を目指す。



素直に面白いと思えたのは『リトル ウィッチ アカデミア』だけだったが、これを観れただけでも良かった。
若手育成が目的らしいけど、上手くいったらシリーズ化。みたいな所も有るんだろうか。だから何か4本ともパイロット版みたいな感じで。
その中でも『リトル ウィッチ アカデミア』はこれだけでも短編アニメとしてちゃんと成立していて、新『ルパン三世』、『名探偵ホームズ』の宮崎駿演出回レベルの面白さだったんじゃないかと思う。



CGアニメは無し。キャラクターを手描きで動かす事が大事でそれが日本のアニメの未来を支えるという事なんだろうか。
それは全くその通りだと思う。しかしCGでカメラをぐりんぐりん動かしてそこを手描きキャラが動き回るアニメも観てみたい。


映画監督ジョニー・トー 香港ノワールに生きて

2013-03-08 16:03:31 | ア行の映画


『映画監督ジョニー・トー 香港ノワールに生きて』
“JOHNNIE GOT HIS GUN!” (2010・フランス=香港=中国・1h00)
監督 : イヴ・モンマユール
出演 : ジョニー・トー、サイモン・ヤム、アンソニー・ウォン、レオン・カーフェイ、リッチー・レン、ルイス・クー



『ザ・ミッション 非情の掟』『ブレイキング・ニュース』『PTU』『エレクション』シリーズ『エグザイル 絆』『スリ』等香港ギャング映画を多く手掛けるジョニー・トー監督やジョニー・トー作品の常連俳優へのインタビュー。



『ブレイキング・ニュース』や『エグザイル』の舞台裏を見れたのは良かった。けどなんだかDVDの特典映像を見ている気分になった。

イメージ映像で時間水増しといった感じで。

イヴ・モンマユール監督はジョニー・トー監督について2003年から8年間取材を続けてこのドキュメンタリー映画を作り上げたという事だけど、8年かかって出来たのがこれっていうのはどう?と。
初めから映画を作る気では無かったのかも。記録として撮っていた映像が貯まったのでつなぎ合わせて映画にしちゃえ的な事だったりするのかも。



『香港映画界三大巨匠スペシャル対談 ジョニー・トー×ツイ・ハーク×リンゴ・ラム』を同時上映。
こっちは『強奪のトライアングル』のカンヌ国際映画祭上映に際しての3監督への共同インタビュー映像。
こっちも特典映像を見ている気分。
こっちは言ったらおまけみたいなもんだから特典映像でもいいのか。


悪人に平穏なし

2013-02-27 17:43:05 | ア行の映画
130224.jpg
『悪人に平穏なし』
“NO HABRA PAZ PARA LOS MALVADOS” (2011・スペイン・1h54)
監督・脚本 : エンリケ・ウルビス
出演 : ホセ・コロナド、エレナ・ミケル、フアンホ・アルテロ



ちょっとしたトラブルがきっかけで3人を射殺してしまった刑事。なんとか自分の関わりを隠蔽しようと職務そっちのけで奔走する。
その殺人事件を調べる判事は殺された人物の中に麻薬取引に関わっている者がいる事を突き止め、さらには大規模なテロへと発展しそうな気配が有った。
捜査を続けるうちに殺人事件の容疑者として刑事の存在が浮かび上がってくる。刑事は逃げ切ることが出来るのか。



ネタバレ有。



最初は殺人の隠蔽に必死になる刑事の姿を描くクライムサスペンスで、やがてテロ組織が浮上してきてポリティカルサスペンスの要素が加わり、その二つが同時進行で描かれ、そして最後にクライムとポリティカルがガツンとぶつかり合ったのち、タイトル『悪人に平穏なし』と映し出され、ああ、その通り。と納得する。
面白かった。最後に映し出される消火器が何とも言えない味わいを残す。

実際にスペインで起きたテロ事件をモチーフとしているらしいので面白かったと言ってしまうのはためらわれる所は有るけど、でも面白かった。
その実際に起きたテロ事件の裏でもしもこんな事が有ったのなら未然に防げてたかもしれない。というある意味優しさなのか、ただの妄想なのかはよく分からない。



説明を極力排した作品。なので勝手に解釈してもいいのだろうと勝手に解釈する。
主人公の刑事は射殺事件を隠蔽するためだけに目撃者を探し出そうとしているのかと思っていた。
そもそも射殺事件は何故起こってしまったのかもただ単に刑事の虫の居所が悪かっただけだと思っていた。
そうではなく、あの場面で自分が刑事であると名乗った瞬間に現場の雰囲気は一変したはずで、その事を主人公は鋭く察知したんじゃないだろうか。元々やり手な人だったみたいだから。殺らなければ殺られてしまうと。だから発砲して、発砲してしまったからにはとどめを刺さなければいけなかった。
それで最初はやっぱり隠蔽目的で目撃者を捜していたが、その裏でなにやら不穏な出来事が起きていると見抜いて、それを暴き出す事で自分の行いを正当化しようと目論んだ。のかも。
そう考えれば主人公は罪人ではあるけど狂人ではなかったと思える。悪人ではなかったのかは微妙。
そんな微妙な悪なんだか正義なんだかよく分からない男が自分の意図する所とは全く違いながらも悲惨な大事件を未然に防いでしまうという話しはやっぱり面白い。

日本で作った予告は分かりやすくなってる。本編はここまで親切じゃない。



判事が事件を直接捜査しているのが不思議だった。


青の祓魔師(エクソシスト) 劇場版

2013-02-19 19:35:36 | ア行の映画

青の祓魔師 ─劇場版─ (JUMP j BOOKS)

『青の祓魔師(エクソシスト) 劇場版』
(2012・日本・1h30)
監督 : 高橋敦史
声の出演 : 岡本信彦、福山潤、釘宮理恵、藤原啓治









エクソシスト見習いの双子の兄弟。悪魔退治を失敗したことで別の悪魔を甦らせてしまう。11年に1度の祭りに浮かれる町はその悪魔の力に静かに乗っ取られようとしていた。



ネタバレ有。



池袋シネマ・ロサにて。原作未読、テレビシリーズ未見だけどロサでの上映だったので観る。

設定がよく分からない所は有ったけど概ね見失う事無く最後まで観れた。絵柄が好きな感じなのですんなり話に入っていけた。
もちろんシリーズからのつながりは有るんだろうけど劇場版だけでも成立している話だろうと思う。



純粋無垢な心とある特殊な能力を持った悪魔。その容姿は幼な子で。
ちびっ子悪魔がどのような末路を辿るのかは映画冒頭の昔話によって示唆される。
主人公とちびっ子悪魔の間に兄弟愛に似たものが育まれてゆく過程をユーモアを交えて丹念に描かれるのを観ていると予想される末路が思い浮かんできて泣けてくる。

途中予想される末路を覆す方向に向かいかける。それはそれで全く構わなかった。むしろそっちの方が良かったぐらいで。

結局はちびっ子悪魔はある決断をするのだけど、その行動を目の当たりにしては泣けなかった。
演出がフラットと言うかグルーヴ感が無かったと言うか。平板に終わりに向けて物語が進んでいったような。11年に1度の祭りのシーンでもその狂宴具合が感じ取れなかったし。

その点での物足りなさは感じたけど、でも良いアニメ作品だったと思う。

グルーヴ感、昂揚感を演出するっていうのはそれはとても難しい事なんだろうとは思う。ド素人にはどうすれば昂揚するのかなんてさっぱり見当もつかない。


アウトロー

2013-02-19 16:20:22 | ア行の映画


★枚数限定ポスター★■海外宣伝用Ver■ [映画ポスター] アウトロー (JACK REACHER) [INT-DS]


『アウトロー』
“JACK REACHER” (2012・アメリカ・2h10)
監督・脚本 : クリストファー・マッカリー  製作・出演 : トム・クルーズ
出演 : ロザムンド・パイク、ロバート・デュヴァル、リチャード・ジェンキンス、デヴィッド・オイェロウェ、ジェイ・コートニー、ヴェルナー・ヘルツォーク







フィラデルフィアで起きた死者5人の無差別射殺事件をある日ふらりとやって来た男が捜査する。



予告ではトム・クルーズが情け無用の悪者を演じる印象だったけど、実際の所は正義を行使するためには手段を選ばないヒーローといった所。結局ヒーローになっちゃうのがトム・クルーズらしい。
非ヒーローの『コラテラル』にしても真性の悪者では無かったし。唯一『トロピック・サンダー』が真性の悪者役なのかもしれない。



西部劇からの影響を感じる。西部劇を現代に移し替えた感じ。

トム・クルーズは西部劇への出演はまだ無いみたい。『遥かなる大地へ』が西部劇に一番近いのかも。
シュワルツェネッガーの復帰作『ラスト・スタンド』も西部劇を現代に移し替えのパターンの様。
トム・クルーズのは大ヒットとはいかず、シュワルツェネッガーのは大コケとこのパターンはあんまりよくないのかも。
タランティーノの西部劇『ジャンゴ』は大ヒットで高評価という事で決して西部劇の需要が無いという事でもないみたいだけど。



『誘拐犯』の監督という事でカーチェイスや銃撃戦のアクションシーンは『誘拐犯』を思い出させる。
ただハリウッド映画はドラマパートとアクションパートの分担がきっちりと分かれているようなので、本作でもアクションパートの監督が『誘拐犯』と似た雰囲気のアクション演出をしたという事も考えられる。
そこら辺の事はよくは分かんないけどアクションシーン自体は良かったので良かった。
The Way of the Gun [DVD] [Import]



狼たちのノクターン〈夜想曲〉

2013-02-10 21:23:39 | ア行の映画


【Blu-ray】【お取寄せ】ニック・チョン(張家輝)大追捕 Nightfall[香港版]-Blu-ray


『狼たちのノクターン〈夜想曲〉』
“大追捕” (2012・香港・1h48)
監督・脚本 : ロイ・チョウ
出演 : ニック・チョン、サイモン・ヤム、ジャニス・マン、マイケル・ウォン








有名音楽家の死体が発見される。十数年前にその音楽家の養女を殺害した罪で投獄され、死体発見の数日前に出所した男が容疑者として浮かび上がってくる。



シネマート六本木 《2012‐2013 冬の香港傑作映画まつり》にて。ネタバレ有。



上映時間まで時間が有ったので本屋で立ち読みしてたら上映時間を少し過ぎてしまった。
でもまあ何とかなるだろうと思ったけど、後々それが悪い方に響いてしまったような。

『容疑者Xの献身』から着想を得た。という事は無いんだろうか。そんな感じだった。『軍鶏』も入ってる?
冒頭少し見逃してしまったシーンは容疑者となった男の凶暴さを観客に強く印象付けるためのものであり、その印象が後に逆転され感動を生むのだろうと思う。

確かに男の置かれた境遇とある人に対する想いに感動はした。でも冒頭の凶暴さとのギャップが無いので感動も今イチ薄めのような気がする。






立ち読みしていた本。
色んな本屋でちょこちょこと立ち読みして全部読み終えてしまった事をここで謝罪。
僕が落語家になった理由

僕が落語家になった理由

  • 作者: 月亭方正
  • 出版社/メーカー: アスペクト
  • 発売日: 2013/01/25
  • メディア: 単行本





奇跡

奇跡

  • 作者: 山崎 邦正
  • 出版社/メーカー: 遊タイム出版
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 単行本







エンド・オブ・ザ・ワールド

2013-02-08 20:17:53 | ア行の映画

Seeking a Friend for the End of the World

『エンド・オブ・ザ・ワールド』
“SEEKING A FRIEND FOR THE END OF THE WORLD” (2012・アメリカ・1h41)
監督・脚本 : ローリーン・スカファリア
出演 : スティーヴ・カレル、キーラ・ナイトレイ、マーティン・シーン






地球への隕石衝突まで3週間。妻が去っていった男はかつての恋人との再会を願う。その旅に同行するのは同じアパートに住んでいる女性と何故か飼う羽目になった1匹の犬だった。



終わりが確定してしまった世界でどのように終わりまでを生きるのがベストなのか。
それは大切に想える誰かと共に過ごし、そして共に終わりを迎える事だと。

終わり方があっさりしているので若干の物足りなさを感じはしたけど、観終わってしばらく経ってからやっぱりこれはいい映画だったなあという想いがじわじわと強まってくる。



スティーヴ・カレルとキーラ・ナイトレイの意外な組み合わせが良かった。
『エターナル・サンシャイン』のプロデューサーという事で『エターナル・サンシャイン』でのジム・キャリーとケイト・ウィンスレット、アメリカ人コメディアンとイギリス人実力派女優は相性がいいという事が分かっていたのかも。

スティーヴ・カレルは厭世的で皮肉屋の面もある役。主人公としては取っ付きにくくなってしまう所、厭世的で皮肉屋であるからこその面白さに変えてそれを主人公の魅力にしてしまうのが流石だなあと思う。


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

2013-02-08 14:30:16 | ア行の映画


 【中古】アニメムック パンフレット ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 記録集 (豪華版パンフレットのみ)【10P11Jan13】【happy2013sale】【画】【中古】afb


『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』
(2012・日本・1h35)
総監督・原作・脚本 : 庵野秀明  監督 : 摩砂雪/前田真宏/鶴巻和哉
声の出演 : 緒方恵美、宮村優子、林原めぐみ、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、石田彰、立木文彦、清川元夢




サードインパクトが起きてしまった世界。人類はかろうじて生き残っていた。人類のために再びヱヴァに乗ろうとするシンジだったがそれは許されなかった。自分の居場所を求め父の元へ戻るシンジ。そこには綾波レイに似た少女とシンジの事をただ一人理解してくれる少年渚カヲルがいた。



新宿ミラノ2にて。新宿ミラノでの上映の最後の週末で。ポストカード目当てでもあったけど貰えなかった。



4回目。4回観て分かった事は、今回の新劇場版にしても前回のエヴァンゲリオンにしてもほとんど理解できていないという事。
だから4回観ても、ああ、なるほどと思ったり、分かったと思っていた事が見当違いだったり。それが面白かったりもするのだけど。

そもそもこの新劇場版が誰が観ても一発で理解できるような親切なつくりではない。と、映画のせいにしてみたり。


俺たちサボテン・アミーゴ

2013-02-03 21:03:02 | ア行の映画
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『俺たちサボテン・アミーゴ』
“CASA DE MI PADRE” (2012・アメリカ・1h24)
監督 : マット・ピードモント  製作・出演 : ウィル・フェレル
出演 : ジェネシス・ロドリゲス、ディエゴ・ルナ、ガエル・ガルシア・ベルナル




メキシコの大地主一家。長男は父親に頼りにされていなかった。ある日頼りにされている次男が恋人を連れて帰ってくるが、次男は麻薬取引に関わっており一家はそのトラブルに巻き込まれる。
家族の誇りを守るため長男が立ち上がる時がやって来る。



ヒューマントラストシネマ渋谷 “未体験ゾーンの映画たち2013”にて。



ウィル・フェレルがスペイン語劇に挑戦。結構上手だったように思えたけど実際の所は分からない。ネイティブの人が聞くとやっぱりカタコトなのかも。

メキシコのスペイン語とスペインのスペイン語は話し合って通じるものなんだろうか。
そこらへんはラテンのノリで通じちゃうのかも。スペイン人のバンデラスが『デスペラード』で主役してたりするし。『デスペラード』は英語だけど。

Desperado: The Soundtrack










大金をかけてチープだった頃のメキシコ映画のチープさを再現。メキシコ映画のパロディ映画といえるけど、元ネタを知らないのでパロディとして観るとちょっとつらいものはある。
チープだった頃のメキシコ映画が大体どんなものだったのか想像はつくので、その想像を元にこの映画のパロディを面白がる。という脳内作業が必要。



白ヒョウは顔の表情が操作出来たりするので安っぽく見えて実は相当精巧に出来てるのかも。エンドロール見てたらどうやらジム・ヘンソンの工房で作られたみたい。
という事はマペッツの一員?
Muppets (2011) [DVD]












アメリカでは英語の字幕をつけての上映だったのだろうと思う。せっかくウィル・フェレルが頑張ってスペイン語喋っているのだから。
アメリカでは字幕は面倒くさがれるらしいし、それにアメリカでも元ネタのメキシコ映画はやはりマイナーなのだろうと思う。
それでもすべては笑いのためにその興行的ハンデに敢えて挑戦し、見事に失敗、あえなく惨敗。
それがコメディアンの生き様としてカッコいい。ウィル・フェレル、全身コメディアン〈体つきも含めて〉。






ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

2013-01-24 20:28:03 | ア行の映画

Shiro SAGISU Music from“EVANGELION 3.0

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』
(2012・日本・1h35)
総監督・原作・脚本 : 庵野秀明  監督 : 摩砂雪/前田真宏/鶴巻和哉
声の出演 : 緒方恵美、宮村優子、林原めぐみ、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、石田彰、立木文彦、清川元夢




サードインパクトが起こってしまった世界。しかし人類はまだ生き残り次なるフォースインパクト及び人類補完計画を阻止するため闘っていた。
サードインパクトの引き金となってしまった碇シンジはその罪を贖おうとするが。



誰にも構ってもらえない自分の事をただ一人理解し優しく見守ってくれていたカヲル君を今回もまた失ってしまうシンジ。
最後は廃人同然。次回完結篇でシンジに救済は有るのか。有って欲しい。



サードインパクト後の世界は本来なら人が住めない、住むべきではない世界。それでも生き残った人々はその世界で生きようと闘う。

そういう世界へと導いた碇ゲンドウ。人類を滅ぼしてまでも自分ひとりの願いを叶えようとする。それはそれでスゴイ。



3回目。色々と分かったと言うか気付いた所も有った。
ミサトたちが戦って勝利したあれは使徒と呼ばれていた物とは別物の様。何だったのかは分からない。使徒みたいな何か。

アスカが最後で人間の事をリリンと呼んでいた。という事はアスカは人間では無いという事なのか。あの場所も普通の人間は立ち入れないとか言ってたし。



新宿ミラノ1にて。2013年の始まりはミラノ1でのヱヴァQから。


愛について、ある土曜日の面会室

2013-01-23 21:26:35 | ア行の映画


『愛について、ある土曜日の面会室』
“QU'UN SEUL TIENNE ET LES AUTRES SUIVRONT” (2009・フランス・2h00)
監督・脚本 : レア・フェネール
出演 : レダ・カテブ、ファリダ・ラウアジ、ボーリン・エチエンヌ



フランス、マルセイユの刑務所。息子を殺した男に面会に来た母親。高額な報酬で自分と瓜二つな受刑者と入れ替わるために来た男。身ごもった赤ん坊の父親である若者との別れを決めた16歳の少女。三者三様の物語が描かれる。



ある土曜日の刑務所の面会室をクライマックスとした3つの物語。
『預言者』に出ていたレダ・カテブが出ているから観た。という所が大きい。そのレダ・カテブのエピソード、自分とそっくりな受刑者との入れ替わりがサスペンスタッチで面白い。
そうなると他の2つのエピソードが邪魔。という事にもなりかねないけど、編集が上手いのか3つのエピソードが他のエピソードを潰し合う事無く丁寧に綴られていて3つとも興味深く観れた。

演出スタイルは大袈裟には盛り上げずにじっくりと描く感じ。落ち着いて観れると言うか、退屈と紙一重とも言えそうな。


裏切りの戦場 葬られた誓い

2013-01-22 20:05:25 | ア行の映画


『裏切りの戦場 葬られた誓い』
“L'ORDRE ET LA MORALE” (2011・フランス・2h14)
製作・監督・脚本・編集・出演 : マチュー・カソヴィッツ
出演 : イアベ・ラパカ、ダニエル・マルタン、シルヴィー・テステュー



フランス領のニューカレドニアで独立運動が起こり運悪くフランスの憲兵に死亡者が出てしまう。
フランス国内では大統領選挙が佳境を迎えミッテラン大統領とシラク首相が激しく争っていた。
ニューカレドニアでの事が双方にダメージにならぬよう軍隊を派遣し早急の解決を図るが事態の進展ははかどらず、選挙が迫る中遂に強硬手段がとられるのだった。



力作。マチュー・カソヴィッツ監督がハリウッドで撮った『バビロンA.D.』は中途半端な作品になってしまったけど、フランスに帰って本当の実力を発揮。といった所だろうか。

実話ベースという事で最近の作品では『アルゴ』を連想するが、苦い結末という事では『声をかくす人』の方に近い。
苦い失敗から学ばなければならない事が有る。といった所で。

主人公にはもう少しあがいて欲しかった気がする。個人の力だけではどうしようもない事が有るって事で納得はしたものの、独立運動の武力制圧に主人公が参加していたのはショックだった。
主人公の目的は武力行使ではなくて少しでも平和的解決を。と思っていたのだろうけど。しかしそこでも個人の力は微々たるもの。

映画としてはあの戦闘シーンでの長回しは素晴らしかった。



ニューカレドニアの独立は本来そうなるべきなのだろうとは思うけど、実際に独立してやっていけるのかとなったらそれはそれでまた難しい問題も有るんだろうと思う。


ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館

2013-01-22 19:14:00 | ア行の映画

Woman in Black

『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』
“THE WOMAN IN BLACK” (2012・イギリス=カナダ=スウェーデン・1h35)
監督 : ジェームズ・ワトキンス
出演 : ダニエル・ラドクリフ、キアラン・ハインズ







妻を亡くし職も失いかけている弁護士。ロンドンから離れた町のある館での資産調査に自身のクビがかかっていたが、町の住民は弁護士がその館に出入りする事をひどく忌み嫌っていた。そして町の子供たちが次々と謎の死を遂げるのだった。



ネタバレ有。



『トールマン』と被る所が有りつつこちらは直球なホラー。と思っていたら最後にひとひねり。

この世のすべてを恨み、自分の受けた苦しみをすべての者に同じように与えようとする亡霊。
その行いはもはや誰にも止められる事は出来ないが、主人公にとってはその苦しみがある意味において幸福をもたらすものであったと。
ここにいるよりもあっちに行った方が幸せっていうのもやるせないが、映画の中では主人公は幸せだった様な。そこら辺が何とも不思議な後味を残すホラー映画だった。



色々とハリー・ポッター感は否めないし、そういう風に見てしまう。しかしダニエル君は全身泥まみれになってこの映画のために頑張っていた。若ぇのに偉いなあと思った。


悪の教典

2013-01-22 15:09:22 | ア行の映画

悪の教典 オリジナル・サウンドトラック

『悪の教典』
(2012・日本・2h09)
監督・脚本 : 三池崇史
出演 : 伊藤英明、二階堂ふみ、染谷将太、吹越満







その高校教師は日本とアメリカを股にかけた連続殺人鬼だった。そうとは知らない生徒たちが次々と教師の凶弾の餌食となる。



ネタバレ有。



三池監督にこういう映画を撮らせればそういう事になるだろうなあ。と、ある意味納得のスプラッターホラー。
それを面白いと思うかは観る人の嗜好による所。個人的にはそんなに。



原作は『黒い家』と同じ人だった。純粋な悪というものがこの世には存在して、そこに善が付け入る隙は存在しないのだ。という事か。



最後に“つづく”となったけど、あれは続編有りという事なのか、それとも殺人教師の悪行がこれで終わったわけではないという事なのか。
続編が有るとしたら、タイトルの『悪の教典』の教典とは誰かにとっての教典で、誰かがその教えに導かれる。っていうのも有るかもしれない。
今回生き延びた二人が悪に目覚めてしまうとか。

生存者は二人じゃなくてもう一人いるのでは。と実は疑っている。自ら命を絶った女子生徒。血まみれの現場に美術が得意な男子生徒がいたのがなんか怪しい。

国会議事堂がテロリストに占拠され人質となった国会議員を救出するため、その殺人テクニックを買われた教師が超法規的措置により議事堂に送り込まれる。
次々とテロリストを始末する教師だったが、殺人者としての本能が覚醒してしまい議員たちも皆殺しにしてしまうのだった。
みたいなトンデモな続編だったら面白そう。議員の方が高校生より皆殺しにしてもいいんじゃね。的な所も有るだろうし。よりスプラッターホラーとして楽しめそうな。議員たちの血で国会を真っ赤に染め上げる。
ヤワラちゃんを筆頭に議員たちが教師に反撃を試みて見事返り討ちに合う。ゾンビ映画の方向も有るかも。
結果議員皆殺し、日本再生で教師が英雄に。とか。
『SP革命篇』の時の議事堂内部のセットって残ってないんだろうか。