
『アベンジャーズ』
“THE AVENGERS” (2012・アメリカ・2h24)
監督・原案・脚本 : ジョス・ウェドン
出演 : サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、トム・ヒドルストン、クラーク・グレッグ
見知らぬ敵が地球に攻め込んでくる事を察知したニック・フューリー長官はヒーローたちを集結させるアベンジャー計画を再始動させた。
『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク』『キャプテン・アメリカ』『マイティ・ソー』からなるヒーロー集合映画。
各映画に散りばめられた伏線が本作で収束するので、その伏線が分かってないと何のことだか分からない所も有った。
ただ、後半になると怒涛のアクションでそんな事は関係なくなる。単純にヒーローたちが地球を守るために戦う姿がカッコ良くて面白かった。
ヒーローたちがそれぞれに長所・短所・欠点・相性があり、それらが長年のコミックの歴史の中で完成されていてどのヒーローとどのヒーローを組み合わせればどの様な物語が展開させられるのかが熟知されているようで、『アベンジャーズ』としてはシリーズ1作目であるのに長年続けられているシリーズのような面白さがあった。
ヒーローたちの実力はソーが別格という感じ。なんせ神様だし。その神様であるという事が完璧すぎてヒーローとしての欠点と言えるのかも。
ソーと互角に渡り合えるのがハルクだろうか。暴れ出したら見境無しで止められないってのが面白かった。そんなヒーローだったんだなあとようやっとハルクの面白さが分かった。
地球の危機に際しては理性が働いていたようだったけどそれはヒーローとしての意識が理性を生み出していたのだろうか。そんな場合でも誰彼構わず暴れまくる姿を見てみたかった気もする。
アイアンマンは財力とテクノロジーを駆使して常にバージョンアップ。中の人が若干の問題有りといった所。
キャプテン・アメリカがアベンジャーズのリーダーらしい。この人が一番地球の事、人間の事を思っているからだろうと思う。
ただ実力においては他の3ヒーローと較べると若干劣る感じ。一番の問題は移動能力の低さにあるのではないか。実はめちゃめちゃ足が速いらしいが。
キャプテン・アメリカ版ジェットスクランダーの開発が急務かと思われる。
