
『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』
"BIG GAME" (2014・フィンランド=イギリス=ドイツ・1h31)
監督・原案・脚本 : ヤルマリ・ヘランダー
出演 : オンニ・トンミラ、サミュエル・L・ジャクソン、レイ・スティーヴンソン、マフメット・クルトゥルス、ヨルマ・トンミラ、ジム・ブロートベント、ヴィクター・ガーバー、フェリシティ・ハフマン、テッド・レヴィン
一人前の狩人になる儀式として一人きりで山中にこもっていた少年が森の中に落下した物体の中に見つけたのはテロリストに狙われるアメリカ国大統領だった。
ネタバレ有。
フィンランドの少年ハンターとアメリカ大統領のサバイバルバディムービー。現実には有り得ない組み合わせだけどそこはアクション映画なので有りだし、有り得ないものが見られるのが面白い所で。
しかし、いくらアクション映画でいくらテロリストが相手だったとしても少年ハンターに人殺しをさせない配慮は分別が有って良かった。もしあそこで矢が突き刺さったりしたら後味が悪くなったと思う。
1980年代テイストな作品と言えるのかもしれない。それが古臭いというよりどこか懐かしい感じなのも良かった。
'80年代、’70年代映画の雰囲気のポスターカッコいい。

少年ハンターがアメリカに行きそこで何か事件が起きる逆パターンも観てみたい。
サミュエル・L・ジャクソンが子供を相手にする映画というのはあまり記憶に無い。『ダイ・ハード3』でちょっとだけ有ったけどバディとしてがっつり組み合うのは本作が初めてなんじゃないだろうか。
いわゆる保護者という立場で、今まで見せてこなかった一面が見れてそれがとても様になっているのが良かった。
初の大統領役でもあって。映画の中での黒人の大統領はモーガン・フリーマン『ディープ・インパクト』、ダニー・グローヴァー『2012』、ジェイミー・フォックス『ホワイトハウス・ダウン』。
デンゼル・ワシントンはまだ大統領になっていないけどいずれかはなるのだろう。
モーガン・フリーマンは『ブルース・オールマイティ』では神。大統領と神を演じた俳優ってそんなにはいないんじゃないだろうか。
オンニ・トンミラくんは面構えが良かった。あどけなさとふてぶてしさが同居していて。これから先はふてぶてしさの方が勝ってくるのだろうからまだあどけなさの残っているこの時期はとても貴重な瞬間だろうと思う。
ちょっとシャーリー・マクレーンに似てる。若い頃ではなくおばあちゃんになってからのシャーリー・マクレーンに。
若い頃のシャーリー・マクレーンと娘さんのサチ・パーカー。二人ともかわいい。
