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ビッグゲーム 大統領と少年ハンター

2015-11-06 21:07:00 | ハ行の映画

ポスター アクリルフォトスタンド入り A4 パターンC ビッグ・ゲーム 大統領と少年ハンター 光沢プリント

『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』
"BIG GAME" (2014・フィンランド=イギリス=ドイツ・1h31)
監督・原案・脚本 : ヤルマリ・ヘランダー
出演 : オンニ・トンミラ、サミュエル・L・ジャクソン、レイ・スティーヴンソン、マフメット・クルトゥルス、ヨルマ・トンミラ、ジム・ブロートベント、ヴィクター・ガーバー、フェリシティ・ハフマン、テッド・レヴィン






一人前の狩人になる儀式として一人きりで山中にこもっていた少年が森の中に落下した物体の中に見つけたのはテロリストに狙われるアメリカ国大統領だった。



ネタバレ有。



フィンランドの少年ハンターとアメリカ大統領のサバイバルバディムービー。現実には有り得ない組み合わせだけどそこはアクション映画なので有りだし、有り得ないものが見られるのが面白い所で。

しかし、いくらアクション映画でいくらテロリストが相手だったとしても少年ハンターに人殺しをさせない配慮は分別が有って良かった。もしあそこで矢が突き刺さったりしたら後味が悪くなったと思う。



1980年代テイストな作品と言えるのかもしれない。それが古臭いというよりどこか懐かしい感じなのも良かった。
'80年代、’70年代映画の雰囲気のポスターカッコいい。
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少年ハンターがアメリカに行きそこで何か事件が起きる逆パターンも観てみたい。



サミュエル・L・ジャクソンが子供を相手にする映画というのはあまり記憶に無い。『ダイ・ハード3』でちょっとだけ有ったけどバディとしてがっつり組み合うのは本作が初めてなんじゃないだろうか。
いわゆる保護者という立場で、今まで見せてこなかった一面が見れてそれがとても様になっているのが良かった。

初の大統領役でもあって。映画の中での黒人の大統領はモーガン・フリーマン『ディープ・インパクト』、ダニー・グローヴァー『2012』、ジェイミー・フォックス『ホワイトハウス・ダウン』。
デンゼル・ワシントンはまだ大統領になっていないけどいずれかはなるのだろう。
モーガン・フリーマンは『ブルース・オールマイティ』では神。大統領と神を演じた俳優ってそんなにはいないんじゃないだろうか。



オンニ・トンミラくんは面構えが良かった。あどけなさとふてぶてしさが同居していて。これから先はふてぶてしさの方が勝ってくるのだろうからまだあどけなさの残っているこの時期はとても貴重な瞬間だろうと思う。
ちょっとシャーリー・マクレーンに似てる。若い頃ではなくおばあちゃんになってからのシャーリー・マクレーンに。

若い頃のシャーリー・マクレーンと娘さんのサチ・パーカー。二人ともかわいい。
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ベルファスト71

2015-10-28 20:30:07 | ハ行の映画


『ベルファスト71』
"'71" (2014・イギリス・1h39)
監督 : ヤン・ドマンジュ
出演 : ジャック・オコンネル、ショーン・ハリス、デヴィッド・ウィルモット、キリアン・スコット、リチャード・ドーマー、チャーリー・マーフィー



1971年。北アイルランド、ベルファスト。危険地帯とされる地区で初任務に就く英国陸軍の新兵がその地に一人取り残されてしまう。陸軍、英国情報部、IRAの過激派と穏健派、それぞれの思惑が新兵の生存のカギを握っていた。



『MASTERキートン』好きとしては『MASTERキートン』的なものを期待してしまう。知識と機転で危機的状況を切り抜けるといった。
本作はそういう感じではなく、北アイルランドを巡るIRAと英国の対立が暴力的な過激さを増す直前の1971年、火種がそこいら中でぶすぶすと燻っているやばい状況。わずか40数年前は確かにこのような事態であったという事を、またきな臭い状態に戻ろうとしている気配が有るこの時に今一度思い返してみよう。といった趣旨の作品だったのではないかと思う。

IRAと英国との対立以外にもIRAの内部にも対立の構図が有って、その他にも宗教的な対立、階級社会の中での対立などが北アイルランド問題では複雑に絡み合っていて、その対立を暴力による報復合戦へと突き進ませたのはどちらにも責任が有るのだろうけど、対立を生み出した根本は英国側によるものなのではないかと薄らぼんやり考える。


八仙飯店之人肉饅頭

2015-10-27 20:40:19 | ハ行の映画
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『八仙飯店之人肉饅頭』
"八仙飯店之人肉叉焼包" (1993・香港・1h36)
監督 : ハーマン・ヤウ
出演 : アンソニー・ウォン、ダニー・リー、エミリー・クワン、シン・フイオン



八仙飯店の店主家族の捜索願いが出され警察は現在の店主を名乗る男の元を訪ねる。男は刑事たちに旨いと評判のチャーシュー饅をふるまうのだった。



てっきり劇場公開作だと思っていた。本作が日本に初めて紹介された頃(まだビデオの時代?)だったと思うが、この度香港映画がとんでもなくえげつない映画を作りました。といった感じで紹介されて、それにびびって今まで観てこなかった。
日本でもえげつなさを売りにして1980年代中盤から作られた『ギニーピッグ』シリーズなんかを当時思い出していたかもしれない。『ギニーピッグ』もびびって観ていないが。

しかし本作を今になって観たのはアンソニー・ウォンへの印象という点では良かった。もし本作でのファーストコンタクトだったら、気色の悪いおっさんというイメージが一生付きまとっていたと思う。



主人公の非道な行いのインパクト重視といった所で、それしか見所は無いかもしれない。
それでいて警察側の描写はコメディタッチで、バイオレンスとコメディが同居していながらそれが融合する事は無く、融合させる気なんか全く無かったんではないだろうか。
コメディの所はあくまで笑わせるためだけに存在する。それがバイオレンス描写の凄惨さとのミスマッチになって独特の不気味さを意図せずに生み出してしまったのかもしれない。



ヒューマントラストシネマ渋谷 ≪スーパークレイジー極悪列伝≫にて。
http://super-crazy.united-ent.com/

1997年の中国への香港返還を前にして作られたハーマン・ヤウ監督、アンソニー・ウォン主演の【Ⅲ級片】(成人映画)映画3作品を特集上映。

3作品の最後の一本『エボラ・シンドローム~悪魔の殺人ウィルス~』は都合が合わず観なかった。『タクシーハンター』上映後に行われたトークショーによると1997年にシネマ・ロサで劇場公開され3作品の内の唯一の劇場公開作品らしい。
あらすじ読んだら当たり前の様にえげつない内容だった。


バトルヒート

2015-10-23 17:24:55 | ハ行の映画

ポスター アクリルフォトスタンド入り A4 パターンC バトルヒート 光沢プリント

『バトルヒート』
"SKIN TRADE" (2014・アメリカ=タイ・1h36)
監督 : エカチャイ・ウアクロンタム  製作・脚本・出演 : ドルフ・ラングレン
出演 : トニー・ジャー、ロン・パールマン、セリーナ・ジェイド、マイケル・ジェイ・ホワイト、ピーター・ウェラー








世界規模の人身売買組織を追うアメリカの刑事とタイの刑事だったがアメリカの刑事はタイの刑事に追われる事になる。



二大アクションスター、ドルフ・ラングレンとトニー・ジャー共演のアクション映画。
主演はドルフ・ラングレンの方だったんではないかと思うが、トニー・ジャーのアクションをメインに観ていた。
アクロバチックなアクションではそんなに無茶なアクションは無く物足りなかったが、ドルフ・ラングレン戦、マイケル・ジェイ・ホワイト戦は見応えある戦いだった。
特にはドルフ・ラングレンに膝蹴り、脳天ひじ打ちを入れるトニー・ジャーというこちらが見たかったものを見せてくれていたので大満足。
トニー・ジャーのスピードとドルフ・ラングレンのパワー、それぞれの個性が生かされた戦いでとても良かった。



復讐モノのアクション映画としては特に目新しい所は無かったけど、ラストが安易なハッピーエンドではないのは人身売買の問題はそう安易には解決しないという現実をしっかりと描こうとしたのかも。



恐らくはそんなに予算は多くないんじゃないかと思うが、ヘリの落下爆発シーンでは本物の機体を落下させているように見えた。実物大のダミーだったとしてもそれはそれでお金はそれなりにかかるだろうし。



ロン・パールマンはセルビア出身の設定なので、そのような感じのアクセントの英語を喋っていた。
ちゃんとそういう所に気を配っているのが良かった。
ロン・パールマン、笑顔の素敵な65才。
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池袋シネマ・ロサにて。


20歳よ、もう一度

2015-10-22 17:23:26 | ハ行の映画

映画 20歳よ、もう一度  ルハン EXO チェン・ボーリン陳柏霖 ヤン・ズーシャン  原題:重返20歳  香港版DVD  ap04

『20歳よ、もう一度』
"重返20歳" (2014・中国・2h12)
監督 : レスト・チェン
出演 : ヤン・スーシャン、グア・アーレイ、チェン・ボーリン、ルハン、ワン・ダーシュン









ある日突然20歳の頃の自分に戻ったおばあさん。心はおばあさんのままのため様々な騒動が起こる。



「はたちよ、もういちど」ではなく「にじゅっさいよ、もういちど」。
韓国映画『怪しい彼女』と台本が同じらしいがリメイクでは無いという事。『怪しい彼女』未見なのでどういう事なのかよく分からない。
本作を観ている間「日本でリメイクするとしたら」を妄想して20歳役は全盛期のあややを思い浮かべていた。
後日『あやしい彼女』として日本でもリメイクされると知り(2016年エイプリルフールに公開予定。)実際のリメイクではたべちゃんだった。http://ayakano.jp/
おばあさん役は倍賞デンデラ美津子さん。
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2時間超という事でコメディとして観ると長く感じてしまうし、外見20歳のおばあさんが巻き起こす騒動に大部分を費やしているため結末が駆け足になりその結末有りきで物事が進んでしまっている様に思えた。



おばあさんの孫は双子という設定。そこら辺は一人っ子政策への配慮だろうか。中国映画における一人っ子政策からの影響は物語の根幹にまでおよび今後もっと顕著に表れてくるのではないだろうか。


フレンチアルプスで起きたこと

2015-10-19 21:10:18 | ハ行の映画


『フレンチアルプスで起きたこと』
"FORCE MAJEURE" (2014・スウェーデン=デンマーク=フランス=ノルウェー・1h58)
監督・脚本 : リューベン・オストルンド
出演 : ヨハネス・バー・クンケ、リーサ・ローヴェン・コングスリ、クララ・ヴェッテルグレン、ヴィンセント・ヴェッテルグレン、クリストファー・フィヴュ、ファンニ・メテーリウス



一家4人がバカンスで訪れたフレンチアルプス。人工雪崩との遭遇が家長に悲劇を招く。



ネタバレ有。



災害による悲劇を描いたシリアスドラマなのだろうと思って深刻に考えながら観ていたが、どうも違うなと気付いたのはかなり遅くなってから。母を除く一家3人号泣辺りか。そこから子供たちだけへの家長の権威を取り戻すための茶番へと続く流れが面白かった。
最初からシニカルなヒューマンコメディと分かっていたら深刻に考えずに笑って観れていたのかもしれないけど、最初からコメディと思わせない展開の妙を狙う目論みも有ったのかもしれないし、もしそうだったとしたらその目論みに見事にハマったわけだからそれはそれで良かったのかもしれない。

エピローグは夫がもう妻には逆らうまいという絶対服従の決意の表れなのだろう。


バケモノの子

2015-10-19 20:18:55 | ハ行の映画

バケモノの子 オリジナル・サウンドトラック(限定生産盤)

『バケモノの子』
(2015・日本・1h58)
監督・原作・脚本 : 細田守
声の出演 : 役所広司、宮崎あおい、染谷将太、山路和弘、津川雅彦、大泉洋









孤独な少年が渋谷の街中で喋る熊と猿に出会いその後を追いかけると異なる別世界が有った。



細田守監督作品は『時をかける少女』以降の作品しか知らないけど、今やジブリ作品の跡を継ぐブランドとして期待されているんではないか(主に日本テレビ方面から)と勝手に想像。
その期待に応えるべく、作品をより意味が有り、メッセージ性を持ち、感動できるものに。といった意気込みみたいなものが感動の押し売りと感じとれてしまい引いてしまうのは自分が素直じゃないからだろう。
良質のアニメーション作品である事は間違いないく、今後も何かしら感動が出来る作品、そういったブランドである事を期待されるのだろうなあと思う。



予告で役所さんはどうなんだろうか?と不安があったが熊徹役良かった。
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役所さんと宮崎あおいさんの共演作品を観るのは『EUREKA』以来か。『わが母の記』は未見。
『EUREKA』の時の物静かなイメージがいまだに残っていて、本作の騒々しさがそのイメージを裏切ってくれて面白かった。


ハイネケン誘拐の代償

2015-09-09 20:15:14 | ハ行の映画

ポスター アクリルフォトスタンド入り A4 パターンC ハイネケン 誘拐の代償 光沢プリント

『ハイネケン誘拐の代償』
"KIDNAPPING MR. HEINEKEN" (2014・ベルギー=イギリス=オランダ・1h35)
監督 : ダニエル・アルフレッドソン
出演 : ジム・スタージェス、サム・ワーシントン、ライアン・クワンテン、マーク・ファン・エーウェン、トーマス・コックレル、アンソニー・ホプキンス







一代で財を築いた富豪の誘拐を計画する5人の幼馴染。計画を実行するにしたがって5人の友情は徐々に崩壊していく。



1983年にオランダで実際に起きた誘拐事件の顛末を描く。事実を忠実に再現する事を目的としている様。犯罪サスペンスを期待していたので期待外れだった。

事件に関して一番気になるのは何故犯人がバレたのかという所だけど何故かその部分は描かれない。何か描けない諸事情が有るのかもしれない。
やっぱりコピー機が怪しいのかなあと思うが、そうだとするとそこの事務所の人たちが報復に合う恐れがあるとか。
仲間割れの線も薄っすらと匂わせているのはそこら辺をうやむやにするためなのかも。



根っからの悪者ではないがやむを得ず犯罪に手を染めたために人生を狂わす。と納得していたら、最後に登場人物のその後がテロップで紹介されてそのうちの二人がのちにオランダ黒社会の大物になったとかなんとか。見当違いの納得だった。


ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス

2015-09-04 19:24:12 | ハ行の映画

US版ポスター ハンガーゲーム3 FINAL レジスタンス us1 [並行輸入品]

『ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス』
"THE HUNGER GAMES: MOCKINGJAY-PART1" (2014・アメリカ・2h02)
監督 : フランシス・ローレンス
出演 : ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ジュリアン・ムーア、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジェフリー・ライト、ウィロウ・シールズ、ウディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、マハーシャラ・アリ、ドナルド・サザーランド





革命軍のシンボルとしての役目を託された女性。独裁者の圧政が厳しさを増す事によって革命の機運は高まってゆき、女性はその渦の中心へと否応なく引きずり込まれてゆく。



最終章の前編。前・後編に分ける必要があったんだろうかという気がしないでもない。1本で何億ドルも稼ぐんだから分けるのも当然だろうけど。
これからどうなるんだ。という所で後編へ続くのはテレビドラマの手法を取り入れている様な気がした。

後編の『ハンガー・ゲーム FINALレボリューション』の日本での公開は珍しく11月20日に海外と同時公開。全世界では記録的大ヒットながら日本ではそれほどでもないこのシリーズが無事全作品が地味に劇場公開されたのはとりあえず良かった。

やっぱり最後にはサバイバル戦のハンガー・ゲームで決着というのが物語的にキレイなんだろうなあと思う。
1作目で回避された二人の対決が有りそうな。


ピッチ・パーフェクト

2015-07-15 20:07:04 | ハ行の映画

ピッチ・パーフェクト-オリジナル・サウンドトラック(完全盤)

『ピッチ・パーフェクト』
"PITCH PERFECT" (2012・アメリカ・1h52)
監督 : ジェイソン・ムーア  製作・出演 : エリザベス・バンクス
出演 : アナ・ケンドリック、スカイラー・アスティン、アンナ・キャンプ、ブリタニー・スノウ、ジョン・マイケル・ヒギンズ






アカペラ全米大学選手権優勝を目指す女の子たち。



ストーリー的にはコメディタッチのサクセスストーリーとして王道、もしくは予定調和といった所。登場人物にあまり共感出来なかった(特に主人公)ので予定調和の方に思えた。
登場人物の中で共感というよりか応援したくなったのはアカペラ部部長役の人。保守的で頑な過ぎるが、主人公と対立関係にあるという事で部長さんの方を応援していた。
部長さんのキャラクターとしての特徴付けでのゲロ吐きキャラはお下品だなあと思う。ゲロ吐きシーンが動画投稿サイトによって全世界に広まっても決して折れない芯の強さには感心するばかりだけど。



青春映画『ブレックファスト・クラブ』は観ていないのでそれに関連した所に特に共感する事も無く。
スタローン主演の『スペシャリスト』は観ている。

ネガティヴ・カッター・モー・ヘンリー作品だった。



アカペラ選手権の実況役ジョン・マイケル・ヒギンスは『ドッグ・ショウ!』で似たような役をやっていてそれのオマージュ的な意味も有っての本作への出演か?とか思っていたけど、『ドッグ・ショウ!』での実況役はフレッド・ウィラードだったみたい。どうもこの二人がごっちゃになってしまう。


ブルー・リベンジ

2015-06-24 20:38:14 | ハ行の映画

BLUE RUIN

『ブルー・リベンジ』
"BLUE RUIN" (2013・アメリカ=フランス・1h31)
監督・脚本・撮影 : ジェレミー・ソルニエ
出演 : メイコン・ブレア、エイミー・ハーグリーヴス、デヴィン・ラトレイ、イヴ・プラム









両親を殺された男が司法取引により釈放された犯人に復讐を果たすがそのため復讐される側に立場は変わるのだった。



新文芸坐にて。『薄氷の殺人』との2本立て。



ネタバレ有。



凄惨な復讐モノではあるけど、復讐に関係ない所での日常のディティール描写が細かい所が面白かった。



やった、やられた、やり返した。と不毛な泥沼にはまり込んでゆく話。最初のきっかけもどちらが正しいとも言えないもので、だからズブズブにはまり込んで最後はああいう実力行使で終わらせるしかないのだろう。

実力行使で白黒つけるというのは西部開拓時代以来のアメリカの伝統なのか。そこら辺西部劇な感じがした。



主人公の元同級生のガンマニアのキャラクターが面白かった。
あの人が最後の現場に来ない様に車のバッテリーを抜き取ったんだろうか。来たらもっと西部劇っぽくなったのかも。


ホーンズ 容疑者と告白の角

2015-06-23 20:07:18 | ハ行の映画

ポスター A4 パターンB ホーンズ 容疑者と告白の角 光沢プリント

『ホーンズ 容疑者と告白の角』
"HORNS" (2013・アメリカ=カナダ・2h00)
製作・監督 : アレクサンドル・アジャ
出演 : ダニエル・ラドクリフ、ジュノー・テンプル、ジョー・アンダーソン、マックス・ミンゲラ、ケリ・ガーナー、ジェームズ・レマー、キャスリーン・クインラン、ヘザー・グレアム、デヴィッド・モース







恋人を殺害した容疑が掛かっている男に突如角が生える。その角を前にした人は自分の本性をさらけ出さずにはいられなくなる。男はその力を使い恋人を殺した真犯人に迫るが同時に恋人に関する秘密も明らかにされる。



キリスト教的な要素で成り立っている所が有り、そこら辺の詳しい事はよく分からない。悪魔の力を身につけた主人公がその力で正義のヒーローとなる。そういう単純な解釈しかできない。

悪魔の力の前では抗う事はままならず本性(主にダークサイド)をさらけ出してしまう人間の姿が滑稽にブラックコメディとして描かれ、一方で主人公が悩み苦しみながら事件の真相へと迫る姿はシリアスに描かれる。そのバランスが上手く取れていない様に感じた。

最終的には悲しく美しいラブストーリーとなって。ブラックコメディから純愛物語へと変化する所が面白い所なのかもしれない。


フォーカス

2015-06-21 21:03:10 | ハ行の映画

ポスター A4 フォーカス 光沢プリント

『フォーカス』
"FOCUS" (2015・アメリカ・1h45)
監督・脚本 : グレン・フィカーラ/ジョン・レクア
出演 : ウィル・スミス、マーゴット・ロビー、アドリアン・マルティネス、ロドリゴ・サントロ、ジェラルド・マクレイニー、B・D・ウォン








堅実な仕事で確実に成果を上げる詐欺師集団のリーダーに弟子入りを志願する女性。二人の関係は次第に親密なものとなるが別れが突然にやってくる。



ネタバレ有。



面白かった。アメリカでは大ヒットとはいかなかったみたいで失敗作なのかなあと不安で、初めの方も今までのウィル・スミス主演作品とは一味違った感じで不安的中なのかと思ったが、監督が『ラブ・アゲイン』の人たちという事を思い出して、それならこの感じでも全然問題ないんじゃないかと思い直したところ、それ以降は面白く観れた。

詐欺師が主人公の騙しの映画という事で劇中様々な騙しが散りばめられているが、そのほとんどに見事に引っ掛かったのでいいお客さん(カモ)と言えるんじゃないだろうか。
後から考えてみれば詐欺師の騙しの手口は大胆というか、そんなので引っ掛かるわけが無いとも思えるが、それは後から冷静に客観的に考えるからそう思えるのであって、実際に詐欺師のターゲットとなってプロの手口で全力で騙されにかかったらよっぽどじゃない限りコロッと騙されてしまうのだろうと思う。



ホテルの一室で主人公とヒロインともう一人が出くわしてはいけないシーンでどうにか上手い事出くわさずに済んだけど、あれって後から考えてみれば実はそこで3人が出くわしてしまった方が後からややこしい事にならずに済んだわけで。そう考えるとこのシーンも観客は騙された事になるのだろうか。



最後の最後でのちょっとした騙しというかヒロインのちゃっかりぶりが良かった。あそこで無粋な説明的会話が無いのが良かった。



車で突っ込むシーン。何が目的だか分からない用意周到な準備シーンから描く所が面白かったが、その結果をハリウッド・エクスプレスでうっかり事前に見てしまっていたのが残念だった。確かに面白いシーンなのでそれを紹介したいという気持ちも理解できるが。番組は外国制作なんだっけか?



スーパーボウル会場のアジア人俳優はなんか見た事有るなあと思ったらB・D・ウォンだった。
B・D・ウォンというと『エグゼクティブ・デシジョン』の角刈り(?)軍人役を思い出す。
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ブラックハット

2015-06-15 20:08:11 | ハ行の映画


『ブラックハット』
"BLACKHAT" (2015・アメリカ・2h13)
製作・監督・原案・脚本 : マイケル・マン
出演 : クリス・ヘムズワース、タン・ウェイ、ワン・リーホン、ヴィオラ・デイヴィス、ホルト・マッキャラニー、ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン、リッチー・コスター




香港の原発に侵入したハッカーを捕まえるため投獄中のハッカーが捜査に加わる。



ネタバレ有。



ハッカー同士の電脳戦になるのかと思いきや、肝心な所は自らの体を張った直接対決なのがサイバー映画としては拍子抜けなのかもしれないが、サスペンスアクション映画としてはそうじゃなきゃ面白くない。
コンピューターに疎い自分としては体を張った直接対決の方が分かり易くて面白かった。



マイケル・マン監督作品はクール&ハード&ロマンチックの三大要素で成り立っていると思うが、本作では仮釈放中の主人公がお目付け役がいるにしても結構自分の意志で色んな場所に出没してしまうために御都合主義が目立ってしまいクールさとハードさが失われてしまったように思えた。
でも、相手の急襲を受けて主要人物が容赦なく姿を消していく所からはこれぞマイケル・マンといった感じになったんではないかと思う。

あんまり役に立っていないんじゃないかと思っていた主人公のお目付け役の人も実際はかなりのやり手の人と分かったのも良かった。
最期になるシーンになってその実力を発揮させるマイケル・マン演出はやはりクール。


ファースト・ミッション

2015-06-14 17:16:49 | ハ行の映画

ファースト・ミッション プレミアム・エディション(2枚組) [DVD]

『ファースト・ミッション』
"龍的心" (1985・香港・1h38)
監督・出演 : サモ・ハン・キンポー
出演 : ジャッキー・チェン、エミリー・チュウ、ジェームズ・ティエン、タイ・ポー、ラム・チェンイン









刑事である弟は知恵遅れの兄の面倒を見なければならず、そのため憧れの船乗りになるチャンスも棒に振らなければならなかった。ある時兄が凶悪な犯罪組織が絡んだ事件に巻き込まれ、弟は兄を助けるため命を懸けて組織に立ち向かう。



シネマート六本木 ≪香港電影天堂 最終章≫にて。



確か昔に1回くらいは観たと思うが、そんな感じだから当然内容の方はほとんど憶えていなかったので新鮮な気持ちで観られた。



サモ・ハン監督は兄弟愛を描いたヒューマンドラマをやりたかったらしいが、アクションも不可欠という事でなのかクライマックスではアクションシーンというよりか壮絶な殺し合いが展開される。

肉弾戦だけでは無く派手な銃撃戦も有って、『男たちの挽歌』からの香港ノワールの影響があるのかと思ったら本作の方が製作は先だった。そこら辺はサモ・ハン監督の先見性といった所なのか。

壮絶な殺し合いからの着地点は一体どこに?と思ったら兄弟愛に強引に着陸。
その強引さにはなかなかの珍作と言わざるを得ないが、腹立たしさは無く、珍作である事も香港映画、サモ・ハン監督作らしさであるかのように思えた。