goo blog サービス終了のお知らせ 

gooブログはじめました?

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

劇場版ムーミン 南の島で楽しいバカンス

2015-03-11 19:36:45 | カ行の映画

南の海で楽しいバカンス (単行本)

『劇場版ムーミン 南の島で楽しいバカンス』
"MUUMIT RIVIERALLA" (2014・フィンランド=フランス・1h17)
監督・脚本 : グザヴィエ・ピカール









ムーミンたちが海を渡り豪華なバカンス地でムーミン谷とは異なる生活を体験する。



原作は読んだ事が無く、昔の日本のアニメ(ねえムーミンこっち向いての方)もそんなに熱心に見ていたわけでなく。キャラクターの一部を知っているぐらいの感じだけど、原作の挿絵を忠実に再現した作画という事で、その独特な雰囲気のある絵が滑らかに動くのはアニメーションとして単純に面白かった。背景も独特な世界が表現されていて良かった。

ねえムーミンの方の印象だとムーミン一家はおっとりとしたのんびり屋さんだけど、本作ではそういった感じではなかった。特にはムーミンママが毒舌キャラなのが意外過ぎた。天然キャラというのが恐らく共通しているのだろう。

ファンタジーの中の可愛らしい見た目のキャラクターたちが人間社会をやんわりと批判するのが面白さなのかと思われる。



ムーミンの世界ではムーミンをはじめとした様々な生き物たちが共存しているらしい。その生き物たちがそれぞれ意志を持ちそれぞれの生き方で自由に暮らしているらしいが、その中で気になるのはセレブに飼われているペットの存在。あのペットは自分の意志でペットとして生きているのだろうか。それともあの生き物だけは下等生物という事なのか。見た目はかなり奇妙。
もしも他の生き物たちと同じくらいの知能が有ったとして、それでもペットとして生きるのを選ぶのもそれは個人の自由だけども、この現代社会で誰かのペットとして生きるという選択肢が仮に有ったとして(実際そんな倒錯的な関係も有るのかもしれないが)それを選ぶかといったらかなり悩ましい。条件次第といった所も無きにしも非ず。
しかし、誰かのペットになるのにもその誰かにペットにしたいと思われなければならないわけで、ペットとして生きるのにもペットになるための素質と素養が必要だと考えられる。ならばペットも立派な生き方なのではないか。と意外な所に着地した。
ペットの素質(主に見た目)が有るのかと自問自答すれば無いのでペットとして生きられないが。


クリミナル・アフェア 魔警

2015-03-11 19:05:57 | カ行の映画


『クリミナル・アフェア 魔警』
"魔警" (2014・香港・1h51)
監督・原案・脚本 : ダンテ・ラム
出演 : ダニエル・ウー、ニック・チョン、リウ・カイチー、アンディ・オン



仕事熱心でありながら評価されず所属署を転々とさせられる警察官。ある凶悪事件をきっかけにその警察官の過去が明らかになってゆく。



不思議な映画だった。内容が難しいという事は無いが何故か観終わった後の印象が薄くて何かぼんやりとしている。なのでどういう映画だったのかを思い出そうとすると掴み所のないモヤモヤとしたものだけが残る。
それはこの映画の事を理解していないからなのかもしれない。実際に起きた現職の警察官による発砲殺傷事件。犯人とみられる警察官も死亡するという香港中を騒がせたスキャンダラスな事件から発想を得た作品という事。被疑者死亡という事で真相が定かでないために様々な憶測を呼んだ事件にある一つの大胆な仮説を打ち立てたという所がこの作品の面白さであるのかもしれない。だから実際の事件についてと事件の報道のされ方について知っておいた方がいいのかもしれない。



ダンテ・ラム監督の漢字表記は林超賢(これでダンテ・ラムと読むのではなくラム・なんとかと読むみたい)。ラム・シューが林雪。林がラムなんだなあと今更になって気付いた。


激戦 ハート・オブ・ファイト

2015-02-17 20:15:17 | カ行の映画

ポスター A4 パターンA 激戦 ハート・オブ・ファイト 光沢プリント

『激戦 ハート・オブ・ファイト』
"激戦" (2013・香港=中国・1h56)
監督・脚本 : ダンテ・ラム
出演 : ニック・チョン、エディ・ポン、メイ・ティン、クリスタル・リー









負け組人生になりかけている者たちが総合格闘技大会出場を機に逆転のきっかけを掴み取ろうとする。



これだけ寝技、関節技がフィーチャーされているアクション映画も珍しいと思うが、サブミッション映画の先駆けは『東京ゾンビ』でしょうか。

東京ゾンビ [DVD]













熱い格闘技映画で燃える所も有ったものの、色々と大雑把な映画である事も否めず。それは香港映画らしさだし、ダンテ・ラム監督作品らしさでも有って気にしてはいけないのだろうけど気になってしまった。



バックドロップは危険な技で鍛え抜かれた者だったからこそ無事で済んで良かった。素人だったら死んでしまうー。



ゴーン・ガール

2015-02-11 09:16:44 | カ行の映画

ポスター アクリルフォトスタンド入り A4 パターンD ゴーン・ガール 光沢プリント

『ゴーン・ガール』
"GONE GIRL" (2014・アメリカ・2h29)
監督 : デヴィッド・フィンチャー
出演 : ベン・アフレック、ロザムンド・パイク、キャリー・クーン、キム・ディケンズ、パトリック・フュジット、ニール・パトリック・ハリス、タイラー・ペリー








失踪した妻。残された状況から夫による殺人疑惑が浮上する。



真相は藪の中の実話をベースにしたデヴィッド・フィンチャー実録シリーズの1本かと勘違いしていた。
実話にしては真相がはっきりと描かれていて関係者各位に対して大丈夫なんだろうか?と少しだけ心配したが、実話ではないので心配する必要は全く無く、心配して損した。

ネタバレ厳禁映画の様で、どんな驚きが待っているのかと過剰に期待してしまうと別にどうって事も無いように思える。

『ファイト・クラブ』に近いんでは。


紙の月

2015-01-19 19:27:14 | カ行の映画

紙の月 オリジナル・サウンドトラック

『紙の月』
(2014・日本・2h06)
監督 : 吉田大八
出演 : 宮沢りえ、池松壮亮、小林聡美、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、大島優子








銀行に勤める主婦が若い男のために横領に手を染めていく。



不幸せではないが幸せとも素直に言えない暮らしの中で他人の金を横領して素直に幸せと言えるものを得る。しかしその幸せも偽りのものだったと悟った時に主人公は社会が作り出すすべての偽りから解き放たれるのだ。と、しながら最後で主人公が偽りだと思っていたものが他人からすると真に価値のあるものであったりもすると付け加える。
何が真実で何が偽りなのか、何に価値が有って何に価値が無いのかを最終的に決めるのは自分自身しかいないという事なのだろう。



石橋蓮司さん演じるおっさんに対しては汚ぇおっさんだなーと思った。



主人公が逃亡した地はどこなんだろう?ベトナム?
その逃亡地の繁華街の雑踏シーンで偶然映りこんだ現地のレストランか何かの呼び込みらしき人がメニュー表をくるくる回していた。あの技は世界共通なのだろうか。

メニュー表回しのルーツは座布団回しという事になるのでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=ZCLwU4Z56a0

海外ではCushion spinning クッション・スピニング
https://www.youtube.com/watch?v=aJRyP2Ne2EM

足技編
https://www.youtube.com/watch?v=zGwEgwDl7rs

足技ボーイ
https://www.youtube.com/watch?v=gbUWljH3vfk


くるみ割り人形

2015-01-18 21:04:46 | カ行の映画

くるみ割り人形 (ファンタジー・シネブック)

『くるみ割り人形』
(2014・日本・1h20)
監督・脚色 : 増田セバスチャン
声の出演 : 有村架純、市村正親、由紀さおり、藤井隆、松坂桃李









くるみ割り人形に誘われ別世界に迷い込んだ少女。



ネタバレ有。



本作は1979年に製作されたサンリオの人形劇アニメ『くるみ割り人形』の映像を再利用し全く別のストーリーの3D作品に作り変えたという事らしい。
調べてみるとオリジナルより上映時間が15分ほど短くなっている。その事を考えるとやはり言葉足らずの作品になっていたのではないかと思える。
別世界での冒険は夢の中での出来事だったのだと夢から覚めて少女は理解するが、実は夢じゃなかった!というオチだけど正直な所、だから何だと思わないでもない。

登場キャラクターを人間ではなくあくまで人形だとすると、自分の事を人間だと思っていた主人公がその夢の世界が現実であると知った事で自分やその他の人たちが本当は人形であると知る。という物語だったのならばファンタジーホラーとなったんではないか。



2Dで。3D効果定番の雪の降るシーンが有ったが3D効果が有ったのはそれくらいだったんじゃないだろうか。



人形の造形で瞳、虹彩がボール紙に色を付けて貼っただけの様な感じで。遠目から見ると何も違和感は無いのだけど、顔のアップとか近くで見ると途端に安っぽい感じになってしまう。
人形全体の造形、デフォルメの感じとかは細かく良く出来ているのに瞳だけはなんであんな感じなのかが気になる。
それと主人公の驚いた時の口あんぐりの表情が南極1号になってしまうのも検討する必要が有ったのではないか。


寄生獣

2015-01-15 21:15:15 | カ行の映画

寄生獣 寄の章 (講談社プラチナコミックス)

『寄生獣』
(2014・日本・1h49)
監督・脚本 : 山崎貴
出演 : 染谷将太、阿部サダヲ、深津絵里





高校生、右手乗っ取られる。



原作未読。
主人公が心臓やられて復活あたりまでは興味深く観れていたが、それ以降はなんだかだらだらだらだらと原作を消化しているだけの様に思えた。
前後編という事で作品の評価は後編が終わってから。という事を言い訳にしているようにも思える。
後編の予告が最後に有ったけど興味はすっかり無くなってしまった。



染谷さんで東映スパイダーマン復活させはったらよろしいのに。とか思った。


荒野の七人

2015-01-15 21:10:49 | カ行の映画

荒野の七人<特別編> [DVD]

『荒野の七人』
"THE MAGNIFICENT SEVEN" (1960・アメリカ・2h08)
製作・監督 : ジョン・スタージェス
出演 : ユル・ブリンナー、スティーヴ・マックイーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ロバート・ヴォーン、ホルスト・ブッフホルツ、ブラッド・デクスター、イーライ・ウォラック







毎年恒例で無法者たちに村を荒らされる村人たちが立ち上がり7人のガンマンを雇い入れ無法者たちと対決する事となった。



黒澤明監督作『七人の侍』のリメイク。
確か大分昔にレンタルビデオで1回だけ観たような気がする。スティーヴ・マックイーンが菊千代(三船敏郎)の役を演じているのかと思ったが違った。菊千代と若侍が合体した様な役を若い人が演じていた。



今観てもなお面白いのかと言ったらそれは疑問だけど、今から50年以上前の1960年に作られた作品という事と、当時のスターたちの若々しく生き生きとした姿を見られるという所に意味が有るように思えた。

村人たちの裏切りに遭いそれでも命を懸けて無法者を退治しようと決意するガンマンたちのくだりがもう一つしっくりとこない。何か予定調和な流れで最後の決戦に至ってしまっているのでどうにもクライマックスが盛り上がらない気がした。



新宿ミラノ座より愛をこめて~LAST SHOW~ [2014.12.20(土)~12.31(水)]にて。


キアヌ・リーヴス ファイティング・タイガー

2015-01-01 18:25:20 | カ行の映画

Man Of Tai Chi [Italian Edition]

『キアヌ・リーヴス ファイティング・タイガー』
"MAN OF TAI CHI" (2013・アメリカ=中国=香港・1h45)
監督・出演 : キアヌ・リーヴス
出演 : タイガー・チェン、カレン・モク、ユエ・ハイ、サイモン・ヤム








純粋に太極拳を修業していた男が金が必要となりある男の誘いを受け地下格闘技に足を踏み入れる。



キアヌ・リーヴス初監督作品。ハリウッドスターの初監督作品というと自伝的要素も匂わせるヒューマンドラマといった所が相場ではないかと思うが、本作は中国を舞台とした武術アクション。
『マトリックス』で武術アクションに関わった。というぐらいしかキアヌ・リーヴスとの接点は無いように思える。

主人公の師父の教えは非暴力による調和といった所ではないかと思うが、その事とアクション映画である本作の勧善懲悪が全く相容れないものであってそこを上手くまとめられなかったように思えた。

主人公は紆余曲折有って師父の教えの大切さに気付いたものの、一時教えに背いてしまったために自分の中にある純粋さを失ってしまう。
その純粋さは失ってしまったらもう二度と取り戻せないものであると。主人公が敵にとどめを刺したのはその事を表わしていたのかも。
人は誰しもが純粋さを持っているがいつしかそれを失い、失って初めて失くしたものの大切さを知ると。主人公はラストシーンで見せる複雑な表情はそのためなのかも。隣で無邪気にはしゃいでいる女の人とは対照的に。

キアヌ・リーヴスのイメージはある種の純粋無垢さをいまだに持っている人というのを勝手に持っているが、そこら辺が本作との接点なのかもしれない。

共演者とのツーショットでサバラするキアヌ。
150101.jpg



格闘アクションシーンはユエン・ウーピンが演出しているのでしっかりとしたアクションシーンになっている。

『ザ・レイド』のイコ・ウワイスが出ている事を知らなかったので姿を現した時にはこれはきっと名勝負が見れるに違いないと期待したがそうはいかなかったのが残念。


グレイトフルデッド

2014-12-02 21:15:10 | カ行の映画


『グレイトフルデッド』
(2013・日本・1h37)
監督・脚本 : 内田英治
出演 : 瀧内公美、笹野高史、キム・コッピ、矢部太郎、酒井若菜、木下ほうか



孤独な人間を観察する事を趣味とする女性。その対象の一人である老人が社会とのつながりを取り戻そうとした時女性はその阻止に動き出す。



新宿ミラノ3にて。



思っていたより真面目な作品だった。もっと破天荒なバトルアクションホラー的なものを想像していたのでちょっと物足りなさを感じた。
精神的なバトルアクションの『ミザリー』の方を目指していた様にも思える。



カラテカ矢部さんは髪の毛を伸ばすと意外と2枚目になる事が分かった。
どことなく若い頃のボブ・ディランに似てなくもなく。という事は、ボブ・ディラン=カラテカ矢部=楳図かずおという事にもなりますが。



教会の神父役でシャリバンの渡洋史さんがチラッとだけ出ていた。

Sekisha!―宇宙刑事シャリバン (アニメージュ文庫 (F‐011))

Sekisha!―宇宙刑事シャリバン (アニメージュ文庫 (F‐011))

  • 作者: 徳木 吉春
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1985/03
  • メディア: 文庫






戦え! 宇宙刑事シャリバン・ギャバン (テレビランドコミックス41)

戦え! 宇宙刑事シャリバン・ギャバン (テレビランドコミックス41)

  • 作者: 八手 三郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1984
  • メディア: コミック




ガンズ&ゴールド

2014-11-14 20:30:25 | カ行の映画

ポスター アクリルフォトスタンド入り A4 パターンB ガンズ & ゴールド 光沢プリント

『ガンズ&ゴールド』
"SON OF A GUN" (2013・オーストラリア・1h49)
監督・脚本 : ジュリアス・エイヴァリー
出演 : ブレントン・スウェイツ、ユアン・マクレガー、アリシア・ヴィキャンデル









若者が刑務所内で知り合った男は切れ者の犯罪者だった。若者はシャバで男の仲間に加わり金塊強奪計画に参加する事になる。



ネタバレ有。



脱獄と言えばトンネルを掘る。そんなイメージが染みついていますが本作の脱獄にはそういう手も有ったかと感心した。
『ジャック・メスリーヌ ノワール編』で主人公の脱獄にちゃっかり便乗する囚人たちがいたけど本作にはそういうちゃっかりさんはいなかった。



盗品バレバレの金塊をあの若者たちだけで換金する事が出来るのだろうか?とか考えてしまうと詰めの甘さを感じてしまうクライムサスペンスではあった。
銃撃シーンは意外と迫力が有った。最初の方に出てきた銃器及びドラッグを扱う爆音密売人の活躍をもっと見たかった。



本当の親子ではないが子が父を乗り越えてゆくといった所だろうか。ユアン・マクレガーは実年齢では19歳の息子の父親であってもおかしくは無く。ニカッとする笑顔は相変わらずでまだまだ若く見えるけど今後は青年の父親役も増えていくのだろう。


カムバック!

2014-11-12 19:07:26 | カ行の映画

Cuban Fury

『カムバック!』
"CUBAN FURY" (2014・イギリス・1h38)
監督 : ジェームズ・グリフィス  製作総指揮・原案・出演 : ニック・フロスト
出演 : ラシダ・ジョーンズ、クリス・オダウド、イアン・マクシェーン、オリヴィア・コールマン、ケイヴァン・ノヴァク






天才サルサダンサーとして全英チャンピオン目前まで迫っていた少年はある事情からサルサ界から姿を消した。数十年後、ある事情により再びサルサに目覚めた男の体形は以前とは全く違うものとなっていた。



ネタバレ有。



全体的にはダンスとロマンスとコメディで楽しい作品だった。動けるデブの本領発揮のニック・フロストがキュートだし(長生きして欲しいのでもう少しダイエットした方がいいんじゃないかと思うが)、イランのオカマの人も面白かった。



細かい所では主人公の妹の扱いがあまりにも兄にとって都合のいい存在過ぎるのが不憫に思えてしまう。
サルサコンテストで決勝に勝ち上がるも決勝戦でパートナーから外されるってどうなのかと思った。

それとコンテスト会場に主人公のサルサ師匠が現れないのも不自然な感じがした。もしかしたらドラゴンボールの亀仙人みたいに変装してコンテストに出場しているのかもと想像したがそういう事も無く最後の方でひょっこり現れる。イアン・マクシェーンのスケジュールが合わなかったんだろうか。『ヘラクレス』の方の撮影に行っていたんだろうか。

ニック・フロストとクリス・オダウドのサルサ対決がバカバカしくて面白かったが、あの対決はクリス・オダウドがそのバカバカしさに付き合うから成立するものであって、「バカバカしい」と立ち去られたらそれで終わったしまうわけで。
クリス・オダウドはいわば憎まれ役であり十二分に嫌な奴であったけど、そのシーンでバカバカしいサルサ対決に最後までノリノリで付き合う姿を見るともしかしていい人なんじゃないかと思えてしまうのはひょっとしたらマイナスの効果なのかもしれないなあとも思う。


拳銃と目玉焼

2014-10-28 19:23:34 | カ行の映画


『拳銃と目玉焼』
(2014・日本・1h55)
監督・脚本 : 安田淳一
出演 : 小野孝弘、沙倉ゆうの、矢口恭平、田中弘史、紅萬子、戸田都康、吹上タツヒロ、ゆうき哲也



新聞配達人がオヤジ狩りに遭っていた老人を助けた事により正義に目覚める。



『バットマン』か『タクシードライバー』かといった所。どっちかと言ったら『タクシードライバー』の方に近いんじゃないかと思うが『タクシードライバー』ほどには病んではいない。健全な浪花節的『タクシードライバー』。
予告を見てヒーローモノを期待していたのでその点ではやや物足りなくは思った。コスチュームは結構カッコいい。フィギュアが出てもおかしくない。
浪花節的な所はそれはそれで良かった。

自主映画という事だけど俳優さんはプロの方らしいので安心して観ていられる。


荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて~

2014-10-21 20:15:46 | カ行の映画

ポスター A4 パターンE 荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて 光沢プリント

『荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて~』
"A MILLION WAYS TO DIE IN THE WEST" (2014・アメリカ・1h56)
製作・監督・脚本・出演 : セス・マクファーレン
出演 : シャーリーズ・セロン、アマンダ・セイフライド、ジョヴァンニ・リビシ、サラ・シルヴァーマン、ニール・パトリック・ハリス、リーアム・ニーソン







西部開拓時代のアリゾナ。全てにおいて暴力が解決手段であった世の中で羊飼いの男は非暴力主義でひっそりと生きていた。



ネタバレ有。



セス・マクファーレンについてはよくは知らないがよくは知らないからなのか胡散臭い、インチキ臭いイメージを勝手に持っていた。

Dirty Rotten Scoundrels [VHS] [Import]
かつて『ペテン師とサギ師 だまされてリビエラ』でスティーヴ・マーティンを初めて見た時に同じように胡散臭さを感じてしまってそれ以来しばらくの間スティーヴ・マーティンが苦手だった。それでも出演作品を観続けている内に好きな俳優さんになっていったのでセス・マクファーレンもしばらくは苦手なんだろうという事を覚悟して観たら苦手とか嫌いとか思わず普通に見れた。全く胡散臭くないかと言ったらそうではないけどコメディアン、俳優としての実力がある人なのだという事が分かった。






『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』以来のスティーヴ・マーティンの新作は140505-1.jpg

ドリームワークスのCGアニメ"HOME”。世界では2015年公開予定。宇宙の流浪の民の王様役?
予告
短編

ドリームワークスのCGアニメは日本では劇場公開されない流れになっている様。劇場公開されるかどうかはソフトバンクの買収交渉次第という所でしょうか。もし劇場公開されても日本語吹替えだけだったりするかもしれないが。



『荒野はつらいよ』に話を戻して。ギャグの押し付けの強さや西部開拓時代の薀蓄ネタのこれ見よがしな所はあまり笑えなかった。
ストーリーに関しては『TED』同様、表向きには過激だけど本質的には王道のハリウッドコメディといった感じで後味は悪くなかった。



ニール・パトリック・ハリスの渾身の脱糞演技が面白かった。ああいう事も出来ちゃう人だとは知らなかった。
最後にそのブツを見せてしまうのがちょっと合わない所だなあと思う。



複数のカメオ出演有り。もしかしてあの人出てた?と思ったものの見間違いだろうと思って。でも後で調べたら出てた。クワイ=ガン・ジンとのパダワンつながりという事なのか。


記憶探偵と鍵のかかった少女

2014-10-08 19:31:47 | カ行の映画

ポスター A4 パターンB 記憶探偵と鍵のかかった少女 光沢プリント

『記憶探偵と鍵のかかった少女』
"MINDSCAPE" (2013・アメリカ・1h39)
監督 : ホルヘ・ドラド
出演 : マーク・ストロング、タイッサ・ファーミガ、ブライアン・コックス、ノア・テイラー









他人の記憶の中に入り込める記憶探偵が少女の記憶の中に入り込む。



ネタバレ有。



謎解きミステリーの要素が有り、それが騙す事を目的としたものではなく観ていればちゃんと謎解きを出来る作りになっている所が好感。
劇中色々と謎を解くヒントが散りばめられていたらしいが、なんか変だなあと思ったのは車にナンバープレートが付いていない事ぐらいだった。

謎解きは楽しめたもののその結末にはあまり驚きが無いのが残念ではあった。
親の束縛から逃れたい少女が記憶探偵を利用したという所で。
少女は生まれながらにしての悪女で、探偵といえば悪女がつきもの。という事で探偵映画として極めて正統派な映画だったのかも。
何年後かにすっかり立ち直り業界ナンバーワンとなった記憶探偵の前に大人の女性になった少女が悪女にさらに磨きをかけて再び現れる続編を期待。