
『ル・アーヴルの靴みがき』
“LE HAVRE” (2011・フィンランド=フランス=ドイツ・1h33)
製作・監督・脚本 : アキ・カウリスマキ
出演 : アンドレ・ウィルム、カティ・オウティネン、ジャン=ピエール・ダルッサン、ブロンダ・ミゲル
フランスの港町ル・アーヴル。靴みがきを生業としている老人。妻の入院中に出会った密入国者の黒人少年を少年の母親のいるロンドンへと送り届けるために奔走するのだった。
善意の物語。善意がすべての物事を良い方向へと導く。
完全にそう言いきられているので、こちらとしては仰る通り。と納得。
密告者はジャン=ピエール・レオだったとか。と知ってもあまりピンとこないという。
ロケではフランスの雰囲気が伝わってくるけど、室内のセットになると完全にアキ・カウリスマキ作品の雰囲気。
あれは無意識に普通に撮るとああいう空気感になってしまうのだろうか。それともあの独特な世界を意識して作り上げているのか。
今のハリウッド大作映画は誰が撮っても一定のレベルになって監督の個性が出しづらい。っていう弊害があるかと思うけど。だから最近の監督の名前が全然覚えられない。ただ単に物覚えが悪い事も加えて。
アキ・カウリスマキ監督はそれとは対極にあるのかと思う。