
『ラストスタンド』
“THE LAST STAND” (2013・アメリカ・1h47)
監督 : キム・ジウン
出演 : アーノルド・シュワルツェネッガー、エドゥアルド・ノリエガ、ルイス・ガスマン、ジョニー・ノックスヴィル、ロドリゴ・サントロ、ジェイミー・アレクサンダー、ピーター・ストーメア、フォレスト・ウィティカー
死刑確定の麻薬王が連行中に脱走し目指したのは国境沿いの小さな町。その町の保安官と仲間たちが麻薬王の脱走を食い止める最後の砦だった。
シュワルツェネッガーの主演復帰作。8年ぐらいの政治家活動を経て演技力が向上したように思えた。政治家も演技する事が重要でそこで演技が自然と磨かれたのかも。
アクション映画としては事の顛末をきっちりと描いたのちクライマックスの大アクションシーンへとなだれ込む感じ。なので前半はシュワルツェネッガーの登場していないシーンが多かった。
だから主役の影が薄いと言うか。クライマックスで大活躍するので帳尻は合っているんだろうけど。
本作と対照的なのが『ダイ・ハード/ラスト・デイ』で、『ラスト・デイ』は顛末を出来る限り省略して主人公ジョン・マクレーンの登場しないシーンを減らして画面にほぼ出ずっぱりにさせる。
『ラストスタンド』と『ラスト・デイ』のいい所を取って、顛末をしっかり描きながらそこに主人公を上手い事絡めさせ活躍させそしてクライマックスへと突き進む。っていうアクション映画を観たい。
銃撃シーンでは血飛沫が飛び散りさらに肉片、肉塊が飛び散っていた。
アクション映画で血飛沫飛び散るとテンションが上がり、肉片が飛び散ると引くタイプ。ホラー映画なら肉片でも腹わたでも構わない。
ルイス・ガスマンがただの賑やかし役ではなく主人公を補佐するポジション。『プレデター』で言う所のビル・デューク。
これはガスマン史上最高のアクションシーンでの大活躍が見れるのでは。と期待したけど最高の活躍とは残念ながら言えなかった。本当に残念だった。
更にはエンドロールでの出演者のイラストがカッコ良く。バンクシー風?よく分からないがカッコ良く。
出演者が次々とカッコよくイラストされ、ルイス・ガスマンはどれだけカッコよくなっているのだろうかと期待が高まったが、ルイス・ガスマンだけ何故か顔の部分の影が強めでほぼシルエット状態なのが残念だった。本当に残念だった。
池袋シネマ・ロサにて。