『ゼロ・グラビティ』
"GRAVITY” (2013・アメリカ・1h31)
製作・監督・脚本・編集 : アルフォンソ・キュアロン
出演 : サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー
声の出演 : エド・ハリス
宇宙でのミッションに就く宇宙飛行士たちにロシア軍が破壊した人工衛星の残骸が襲い掛かる。
映像が凄かった。期待していた以上のものを見せてくれた。アルフォンソ・キュアロン監督の映像感覚の素晴らしさにただただ感心するばかり。
参考となる映像は有ったのだろうけど、無重力の宇宙空間でのパニックシーンなんていう想像力をフルに働かせなければならないシーンをワンカットで撮ってしまう。凄い。
これが恐らく今後の宇宙空間を描く際の基準となるわけで後の人は大変だろうとは思うけど、これと同等、しばらくしたら超えてしまう作品が出てきちゃうのがハリウッドのこれまた凄い所で。
その筆頭候補は『アバター』の続編だろうか。ジェームズ・キャメロンの闘志がメラメラと燃えているのが想像出来る。
ジェームズ・キャメロンに火が着くと周りの人がまた大変な事になるのだろうけど。奥さん更に激痩せみたいな。
話しとしてはシンプル。ジョージ・クルーニー主演の『パーフェクト・ストーム』並みに。シンプルであるからこその力強さを感じた。
現在の科学技術では人間は地球以外で生きるのは困難であると。だから地球にマジ感謝、重力リスペクト。というのがシンプルに伝わってきた。
サンドラ・ブロックにこれまで色気だとかは一切感じてこなかったけど本作の太ももは良かった。健康的な色気と言うか生命力の有る太ももで。
宇宙側からエアハッチを開ける際に必ずバカンッ!って開くのが危なっかしかった。
IMAX3D字幕で。デカいスクリーンで観れたのが良かった。3Dで特に印象に残るシーンは無かった。
続けて新宿ミラノ1の2D字幕で鑑賞。
IMAX3Dで観た後に大きなスクリーンで2Dで観たらどう感じるのかを試してみようと思い。
出来るだけ前の方で観ようと思ったけどビビってしまい前から10列目。1列目とは言わないまでも4、5列目まで攻める気持ちがここは必要だった。空いていたので座れたし。
IMAXの後ではミラノ1の10列目でもスクリーンは小さく思えてしまう。また2回目という事で1回目ほどの集中力でスクリーンを見続ける事が出来ず。時折ボーっとしてしまったので実験は失敗だった。
一応の結果としてはなるべく大きなスクリーン、IMAXが最適で、3Dと2Dはそんなに変りなかったという所。
後は吹替えで観てみたい。字幕ではどうしても文字を追ってしまい映像に集中出来ない所が有るので。
コワルスキー再登場の残留思念のシーンが良かった。ユーモアが有りかつ感動的で。2013年鑑賞作品中と言わず、ここ数年の内の鑑賞作品中と言わず、個人的オールタイムでのベストシーンの一つと言ってもいいかもしれない。
このシーンは自分ではコワルスキーの残留思念だと思っていたけど、どなたかが何かでストーン博士の無意識下での知識と経験と観察と記憶によって導き出されたひらめきだと書かれていてなるほどと思ったしその通りだと思った。ただ、そこにほんの少しだけコワルスキーの残留思念がストーン博士を助けるために関わっていたとも思いたい。
エアハッチはコワルスキー再登場の所でもバカンッ!ってなってたのに気付いた。ストーン博士2回、コワルスキー1回で計3回なってた。
あれはNASAかどっかの設計ミスとかいうんではなくて、緊急事態で何らかの手順を省略しているからバカンッ!ってなるのではないかと思った。手順通りにやればもっと静かに開くのではないだろうか。