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最愛

2013-01-23 19:20:27 | サ行の映画

最愛 [DVD]

『最愛』
“最愛” (2011・中国・1h40)
監督・脚本 : クー・チャンウェイ
出演 : チャン・ツィイー、アーロン・クォック、タオ・ザール、プー・ツンシン








売血による注射器の使い回しが原因で熱病(エイズ)が広まってしまった中国の寒村。
村の中で肩身の狭い思いをしていた患者たちは廃校となった小学校で患者だけでの共同生活を送る事にした。その生活の中で妻に見放された男と夫に見放された女が恋に落ちた。



途中まではどんな苦境に置かれても逞しさを忘れない中国人気質を描いた重喜劇といった感じで面白かった。

後半は一転してタイトル通りの純愛モノ。その純愛を表す最後のエピソードが現代においてああするしか方法が無かったのかと思えるが、ああするしかなかったからその純愛はより純度を高めたのだろうと思えた。

赤がコンセプトカラー。女の華やかな服と男が流した血が印象的だった。



主役二人が良かった。チャン・ツィーが可愛かった。ハリウッド進出はデニス・クエイド共演の『ホースメン』で撤退なのだろうか。中国語を話すチャン・ツィーが可愛かったのでハリウッド映画で無理して英語を話さなくてもいいんじゃないかと思う。英語でも可愛いのかもしれないが。

アーロン・クォックは寝ぐせ具合が何とも絶妙だった。



シネマート六本木 《2012-2013 冬の香港傑作映画まつり》にて。


卒業

2013-01-23 17:17:20 | サ行の映画

The Graduate

『卒業』
“THE GRADUATE” (1967・アメリカ・1h47)
監督 : マイク・ニコルズ
出演 : ダスティン・ホフマン、アン・バンクロフト、キャサリン・ロス







優等生の堅物として生きてきた青年がマダムに誘惑されて一皮むける。一皮むけた青年が恋したのはなんとマダムの一人娘だった。



午前10時の映画祭にて。



初見。ラブストーリーだと思って敬遠していた所があったが、観てみたら思いの外コメディだった。
それはダスティン・ホフマンの芸達者ぶりによる所が大きいと思う。ホテルのロビーでのベルのやり取りは絶妙だった。
変な吐息も面白かった。あの吐息は一皮むけると吐かなくなる。優等生として胸の奥に溜まった何かが吐息として吐き出されていたのだろう。

主人公はマダムによって一皮むけたおかげでマダムの娘に惚れられたという事は無いんだろうか。一皮むける前の真面目な優等生のままだったらどうだったんだろう。



本作で有名なのはやっぱりクライマックスシーン。それとラストのバスの中での二人の微妙な表情。
あれはとりあえずはハッピーエンドな形にはしてやったけど、その後の事は知らね。という突き放しなんだろうと解釈した。幸せになるのも不幸せになるのも後は二人次第。
個人的にはあの二人が『ミート・ザ・ペアレンツ2』でのダスティン・ホフマンとバーブラ・ストライサンドのノー天気な幸せカップルになったのだろうと思いたい。



本作でもう一つ有名なのはサイモン&ガーファンクルによる切な系のメロディアスなナンバー。
それこそ歴史に残る名曲の数々だと思うが、本作をコメディとして観るとやってる事は滑稽なのにそこに美しいメロディが重なるとそのアンバランスさが妙に面白く思える。



主人公が学生時代に陸上選手として活躍していた。という設定がクライマックスシーンで生かされるのが上手いと思った。

マダムの旦那が主人公に酒をすすめても絶対に主人公の要望した酒を出さないのはなんだったんだろう。面白かったけど。スコッチとコニャックだったか。どっちかが高価な酒だったりするのか。

演出的には当時としてはかなり斬新な事をしていたのだろうか。喋っている人物の前に他の人物を重ねたり。
車の運転シーンの背景が合成ではなく実景っていうのはもう当然の事だったんだろうか。水中シーンとかもどうだったんだろう。


人生の特等席

2013-01-22 20:34:08 | サ行の映画

Trouble With the Curve

『人生の特等席』
“TROUBLE WITH THE CURVE” (2012・アメリカ・1h51)
製作・監督 : ロバート・ロレンツ  製作・出演 : クリント・イーストウッド
出演 : エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョン・グッドマン、マシュー・リラード、ロバート・パトリック




メジャーリーグのベテランスカウトマンは選手を見る目は衰えていなかったが視力の方に問題が出始めていた。
老いた父の体を心配する一人娘はある有望選手の実力を見極める視察に同行するが、父と娘の関係は長年円満とは言い難かった。



良かった。イーストウッドの映画として正しい。近年のイーストウッド自身の監督作のような奥深さみたいなものは正直無いけれど、それでも全然構わない。むしろそれが良い。
ハリウッドスター、イーストウッドの映画としてイーストウッドが輝いていればそれはもう何一つとして間違ってない。
『グラン・トリノ』の時よりも元気そうだったし。



ドラフト1位になった若者に対しては、かなり思い上がった兄ちゃんだったとしても可哀想に思えなくも無かったけど、それはイーストウッドの映画なのでイーストウッドの敵に回ったらそういう事になる宿命という事で。

あのドラ1兄ちゃんは数年して日本に行って変化球打ちをマスターしてメジャーに返り咲いたりするのかもしれない。



日本語訳で「コーナー」を「角」と訳していたけど、野球用語として「コーナー」は「コーナー」でいいんじゃないだろうか。
字数の問題なのだろうか。だったら「角」じゃなくて「隅」の方がしっくりくるけど。

字幕の事では、字幕が2段になる時に下段の方の字幕が一瞬早く出るのが気になった。


シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語

2012-12-26 20:16:42 | サ行の映画


★枚数限定★■両面印刷Ver■ [映画ポスター] シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語 (Cirque du Soleil: Worlds Away) [DS]


『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』
“CIRQUE DU SOLEIL: WORLDS AWAY” (2012・アメリカ・1h32)
製作・監督・脚本 : アンドリュー・アダムソン









空中ブランコ乗りが飲み込まれた先は摩訶不思議な世界。



シルク・ドゥ・ソレイユによる圧倒的パフォーマンスを3D映像で。
パフォーマンスは確かに凄いと思った。ただそれを脈絡なく延々と見せられるのにどうにも我慢が出来ずに途中退出。最後まで見ればちゃんと脈絡は有ったのかも。

物語として観た時に正直つまんなかった。物語の中にパフォーマンスが組み込まれているのではなく、まずパフォーマンスが有って、それに薄っすらとした物語が添えられている。そんな感じで。

見た限りではトランポリンのパフォーマンスが一番面白かった。

長年演目を変え新しいものへと生まれ変わり続けているのだろうと思う。新しいものが有ればそこには古くなるものが有り、古くなってそこに必要とされなくなった方々がいて。
超絶パフォーマンスを見てそんな事を考えた。


シャドー・チェイサー

2012-11-28 19:12:46 | サ行の映画


メール便限定配送料無料!メール便による紛失、傷、汚れは商品を無料交換しますのでご安心下さい。2012年公開の映画「シャドー・チェイサー」のA4アクリルフォトスタンド入りA4サイズプリントポスター全2パターン 【楽ギフ_包装選択】【05P25Oct12】


『シャドー・チェイサー』
“THE COLD LIGHT OF DAY” (2012・アメリカ・1h33)
監督 : マブルク・エル・メクリ
出演 : ヘンリー・カヴィル、シガーニー・ウィーヴァー、ブルース・ウィリス、ベロニカ・エチェーギ、ジョゼフ・マウル、ロシュディ・ゼム






久し振りに一家が揃いクルージングを楽しんでいたが長男がヨットから離れている間に他の家族が姿を消してしまう。異国の地スペインで途方に暮れる長男の前に父親だけが現れ、ある重大な事実を告げるのだった。



ロサにて。



全く期待していなかったからなのか面白く観れた。多分期待して観たらそんなに面白くないのかも。
ブルース・ウィリス主演作として観たら、それはそれで『エグゼクティブ・ディシジョン』感覚が味わえるのかもしれない。

もし例えばこれがフランスのサスペンス映画だったとしたら、ブルース・ウィリスもシガーニー・ウィーバーも出ていなかったとしたら、意外な掘り出し物として一部で高評価。とはやっぱりならないか。
ブルース・ウィリスが出ているからこそ、息子役の人が『ダイ・ハード』張りのアクションをする所におお~と思うわけだし。

アクションシーンは結構良かった。

シガーニー・ウィーバーも良かった。役柄的には最近ワンパターン化している感じがしないでもないが。
そうだとしても本作で最も良かったのは、シガーニー・ウィーバーに「カモォン!」と言わせた所。しかも2回も。それだけでもう感激。

シガーニー・ウィーバーのカモォン



ザ・レイド

2012-11-28 17:21:48 | サ行の映画

Raid: Redemption (2012) [DVD] [Import]

『ザ・レイド』
“THE RAID” (2011・インドネシア・1h42)
監督・脚本 : ギャレス・エヴァンス
出演 : イコ・ウワイス、ドニー・アラムシャー、ヤヤン・ルヒアン、レイ・サヘタピー








そのアパートの大家はギャングのボス。そのアパートの店子は概ねギャング。そのアパートに突入する警察。



インドネシア映画を観るのは初めてかも。監督はイギリスの人だとか。



インドネシアの伝統武術シラットを駆使した壮絶アクションが話題。
良く言えばワイルド。悪く言うと下品。
ナイフでグサグサとかあんまりヒーローにはやって欲しくない。そこら辺やや品性に欠けるというか。息遣いも荒々しい。

冷蔵庫に手りゅう弾を入れて爆発の威力を一定方向に集中させるのがカッコ良かった。

原理はこれ↓と一緒?



推理作家ポー 最後の5日間

2012-11-07 18:08:27 | サ行の映画


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『推理作家ポー 最後の5日間』
“THE RAVEN” (2012・アメリカ・1h50)
監督 : ジェームズ・マクティーグ
出演 : ジョン・キューザック、ルーク・エヴァンス、アリス・イヴ、ブレンダン・グリーソン、ケヴィン・マクナリー








エドガー・アラン・ポーの書いた推理小説を模倣した連続殺人事件が起きる。警察はポーに捜査協力を要請。そしてポー自身が事件に巻き込まれてゆく。



ミステリー映画だけど本作自体にアッと驚くようなトリックは無く。推理小説の元祖と言われるエドガー・アラン・ポーが自身が生み出した作品世界(仮面舞踏会、地下水路、猟奇殺人など)の中に存在しているかのよう。という所がこの映画の面白さなのだろうと思った。

エドガー・アラン・ポーの小説を全く読んだことが無い者からすると、映画冒頭で結末が示唆される構成を利用したアッと驚くどんでん返しを期待してしまった。
それは事実に関わる事なのでフィクションにする事は出来ないのだろうけど。そこを捻じ曲げちゃうと「プレスリーは実は生きている」みたいな事になって胡散臭い感じになってしまうのかもしれない。



生き埋めが本気で怖かった。


最強のふたり

2012-10-19 15:34:28 | サ行の映画


輸入盤CD スペシャルプライス最強のふたり / Intouchables 輸入盤 【CD】


『最強のふたり』
“INTOUCHABLES” (2011・フランス・1h53)
監督・脚本 : エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ
出演 : フランソワ・クリュゼ、オマール・シー、オドレイ・フルーロ、アンヌ・ル・ニ





ある事故で首より下がマヒした富豪の介護の職に就いた黒人青年。無邪気なまでの青年の行いは富豪との奇妙な友情を生む事となる。



ベタベタなお涙頂戴になっていないのが好感。



黒人青年は富豪に対して無邪気で無神経に接する。そしてその事について無自覚。
富豪は青年の行いに大方は笑って済ませていたけど、相当傷付いていたんじゃないだろうか。誕生パーティで青年が目いっぱい体を動かして踊るとこなんかでも富豪はただ笑顔でいたけど、内心は複雑な思いだったのではないかと思う。

富豪は身体的なマヒにより精神的にもどこかマヒしていたという所も有ったのかも。その精神的なマヒを青年によって刺激されたと。

青年のあの無神経さ(オペラ会場でのマナー違反はひどかった)を受け止められるのは多分富豪だけで、なにより富豪にはあの無神経さが必要だったのではないかと思う。


白雪姫と鏡の女王

2012-10-08 18:05:39 | サ行の映画

Mirror Mirror

『白雪姫と鏡の女王』
“MIRROR MIRROR” (2012・アメリカ・1h46)
監督 : ターセム・シン・ダンドワール
出演 : リリー・コリンズ、ジュリア・ロバーツ、アーミー・ハマー、ネイサン・レイン、メア・ウィニンガム






継母女王により城内に閉じ込められていた白雪姫。国の現状を知り、城から出、盗賊になり、現王権の転覆を目論む。



ネタバレ有。



ビジュアル・モンスター、ターセム・シン監督の特異なビジュアルで描かれる無邪気なおとぎ話。
その無邪気さを途中までは楽しめていたけど、あまりに無邪気過ぎてふと我に返ってしまった。



リリー・コリンズの眉毛のファースト・インパクトはやはりかなりのものがある。が基本的に美人で可愛いので我に返って冷めてしまってからはリリー・コリンズだけが目当てとなった。
横顔が映った時に鼻の先っぽがツンとしていて、マンガかアニメのキャラクターみたいな鼻だなあと思った。



行方不明になっていた王様がきっと出てくるに違いないと踏んでいた。どんなビッグスターが。と期待していたらあの人。若干貧乏くさい王様だった。全く訳の分からない人が出てくるよりか全然良かったんだけど。
『ロード・オブ・ザ・リング』での役柄からのキャスティングだろうか。



仮にも王女様である白雪姫にタメ口で話す城使いの女中ってどうなんだろうと思った。
その女中の一人のおばちゃんが『ターナー&フーチ』のヒロインだったメア・ウィニンガムだったのには時の流れを痛感せずにはいられない。


スリープレス・ナイト

2012-10-08 10:19:42 | サ行の映画


メール便限定配送料無料!メール便による紛失、傷、汚れは商品を無料交換しますのでご安心下さい。2012年映画「スリープレス・ナイト」のA4アクリルフォトスタンド入りA4サイズ光沢プリントポスター【楽ギフ_包装選択】全2パターン【05P14Sep12】


『スリープレス・ナイト』
“NUIT BLANCHE” (2011・フランス=ルクセンブルグ=ベルギー・1h42)
監督・脚本 : フレデリック・ジャルダン
出演 : トメル・シスレー、ジョーイ・スタール、ジュリアン・ボワッスリエ、サミ・セギール







ギャングから麻薬を奪い取った刑事は報復として一人息子を誘拐される。麻薬と引き換えに息子を取り返そうとするが肝心の麻薬が隠し場所から消えていた。



ネタバレ有。



初めのスタッフロールから面白さを予感させ、そこからのアクションシーン→主人公の素性が明かされ→犯行はすぐさまバレ事態は急展開。と快調に進み、空間限定のワンシチュエーションサスペンスへと突入する。
どんだけ面白くなるんだろう。と、期待は膨らんでいったけど、たった一つの欠点がどうにも気になってしまった。
ギャングたちの手口の手ぬるさがどうにも。そこだけ『ホーム・アローン』。『ホーム・アローン』のズッコケ泥棒コンビ級の手ぬるさ。
それは相手が仮にも刑事という事で強硬な手段が取れなかったのか。それともあのギャングたちは本格的なギャングではなく悪事に手を染めているただの不良オヤジたちだったのだろうか。



結末はあれで眠れない夜が終わったという事なのだろう。眠れない夜が終わって永い永い眠りが待っていた。となったのかどうなのか。


世界最古の洞窟壁画35mm 忘れられた夢の記憶

2012-08-26 17:19:19 | サ行の映画

Cave of Forgotten Dreams [DVD] [Import]

『世界最古の洞窟壁画35mm 忘れられた夢の記憶』
“CAVE OF FORGOTTEN DREAMS” (2010・アメリカ=フランス・1h30)
監督・脚本・ナレーション : ヴェルナー・ヘルツォーク








1994年南フランスで発見された世界最古とされる洞窟壁画。フランス政府は保護のため長らく関係者以外非公開としてきたが、この度映像により全世界に公開される。



3D版が公開されて、その後に35mmフィルム版が公開。上映館を変えて息長く上映されて、この度オーディトリウム渋谷での上映を見た。



“ヴェルナー・ヘルツォークが仕組んだ映画のたくらみ これはドキュメンタリーなのか?35mmフィルムで読み解く、映画マジックの深さと魅力”
っていう宣伝文句に興味が湧いて。
実際見て、映画のたくらみや映画マジックが存在したのかよく分からず。最終的に原発問題へと話をつなげたのがマジックだったんだろうか。



洞窟壁画の中でも一番古いものは3万2千年前のものとされている。
3万2千年前っつーとどういうことなんだろうか。さっぱり分からんが、今現在のヒトの祖先が既に絵を描くという意思を持って!なおかつ絵を描く道具を使って!しかもその絵が全く幼稚なものでなくかなり写実的!ってやっぱり相当すごい事なのではないかと思う。

その壁画を描いたヒトはある日突然現れたのだろうか。絵を描く才能は突如発露したのか。言葉は有していたのだろうか。絵を描いたのは伝達手段だったんだろうか。
初めに絵が有って、文字になり、そして言葉が生まれたんだろうか。それはヒトの進化と密接に関わっているのかも。

この映画はそういった所にはあまり踏み込まず。世界最古とされる洞窟壁画の世界初公開を有り難く拝見する。それが主なテーマだったような。


スリーピングタイト 白肌の美女の異常な夜

2012-08-15 17:38:02 | サ行の映画
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『スリーピングタイト 白肌の美女の異常な夜』
“MIENTRAS DUERMES” (2011・スペイン・1h41)
監督 : ジャウマ・バラゲロ
出演 : ルイス・トサル、マルタ・エトゥラ、アルベルト・サン・フアン、ペトラ・マルティネス



アパートの管理人を務める男は夜な夜な一人の女性の部屋に侵入して何事かを行っていた。



ネタバレ有。



『REC/レック』の監督の作品という事で観た。そんなにエロ目的では無かった事を断固として主張しておきたい。若干、多少、少なからずは有ったかもしれないが。
邦題の副題から連想させるほどのエロは全く無いなあ。と思ったらやっぱりやる事はやってたという。



管理人の目的は女性への好意から。と当然思うわけだけど、そこには好意などは微塵も存在せず。有るのは他人を不幸に陥れる事で自身の生きる意味を得るため。人の不幸は蜜の味。で、蜜をひたすら求める男の物語。
そんな男に感情移入など出来るわけが無い。はずなんだけど、男の悪事がいつバレてしまうのかにハラハラし、ギリギリの所でかわす様にある種の爽快感を感じていて、いつの間にか男にすっかり感情移入していた。
それは人の不幸を自分には決して降りかからない所で観ていたいという邪まな気持ちからなのかも。



犯罪者を主人公にして犯罪行為に感情移入させる所などは『太陽がいっぱい』とかのトム・リプリーシリーズと重なり合っていたりするのかもしれないなあと思った。



『REC/レック』と同じくアパートが舞台。たまたまで特にアパート好きというわけではないよう。



主人公の人は毛の無いホアキン・フェニックスといった感じ。


スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン

2012-08-11 21:55:06 | サ行の映画

スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン 映画パンフレットStarship Troopers: Invasion 監督 荒牧伸志

『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』
“STARSHIP TROOPERS:INVASION” (2012・日本=アメリカ・1h29)
監督・原案 : 荒牧伸志





バグに侵略された小惑星要塞を制圧させるミッションに就いた機動歩兵部隊。ミッションの途中で突如姿を消した地球連邦軍の宇宙戦艦捜索の指令が急遽追加された。



『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズのCGアニメ版。同じくCGアニメで作られたテレビシリーズの『スターシップ・トゥルーパーズ・クロニクルズ』を観てはいるものの内容はほとんど憶えていない。

『クロニクルズ』の方でも確かキャラクターでは機動歩兵のジョニー・リコ、女性艦長のカルメン・イバネス、サイキック情報部のカール・ジェンキンズは出ていたと思う。
その3人はこのシリーズにおいて重要人物であるよう。
今回一歩兵であったジョニー・リコが将軍にまで上り詰めているのが何とも感慨深い。

その3人の見分けは付くけど、他のキャラクターを見分けるのが難しい。序盤でキャラクターの描き分けにそれなりの時間は費やしてくれてはいるけど、それでも難しい。
そのキャラクターの見分けが難しいという事がこの映画にもう一つ入り込めない原因かと思う。

話しが進むにつれシビアな展開によりキャラクターが絞られてくる。そうなると見分けがついて映画が面白く思えてくる。
その面白く思える前にシビアな展開を経ないとならないというのが何とも微妙な気分ではあるものの、シビアな展開を容赦なく描くのが『スターシップ・トゥルーパーズ』である。という事も分かってはいる。
でも黒髪の美人スナイパーは生き残ってほしかった。



宇宙戦艦内の機関室での発砲はいかがなものかと思ったけど、発砲が厳禁なのは動力炉の方だった。機関室と動力炉の違いが今イチ分かってはいないが。
でも航行中の宇宙戦艦内では機関室でも艦橋でも精密機械は有るだろうから発砲はよろしくないのだろうとは思う。発砲しなきゃ速攻でバグにやられちゃうけど。


シャーク・ナイト

2012-07-26 23:25:33 | サ行の映画
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『シャーク・ナイト』
“SHARK NIGHT 3D” (2011・アメリカ・1h31)
監督 : デヴィッド・R・エリス
出演 : ダスティン・ミリガン、サラ・パクストン、クリス・カーマック、ドナル・ローグ



湖に現れる人喰い鮫。犠牲になる若者たち。何故湖に鮫が現れるのか。そこにはある者のおぞましい計画が隠されていた。



ダメ映画を想像していたけど意外とちゃんとしている。湖に鮫がいる理由とかも。
でもエンドロール後のおまけが一番面白かった。



主人公の男の人の恐怖におののく表情が素晴らしい。


さらば復讐の狼たちよ

2012-07-25 20:18:37 | サ行の映画


■中国映画DVD■譲子弾飛(DVD)


『さらば復讐の狼たちよ』
“譲子弾飛” (2010・中国・2h12)
監督・脚本・出演 : チアン・ウェン
出演 : チョウ・ユンファ、グォ・ヨウ、カリーナ・ラウ









ある地へと赴く役人の乗る列車を襲った山賊はその役人に成りすまし私腹を肥やそうと企んだ。
しかしその地は一人の有力者が牛耳っていた。ニセ役人の山賊と有力者、出会った瞬間からすでに闘いは始まっていた。



邦題でハードボイルドな作品を想像していたけど、実際の所は中国現代史をベースとした重喜劇といった感じ。
勧善懲悪な単純さを装いながら、その裏には複雑なものが隠されている。
なんだか異様なテンションの高さだとか猥雑さが面白かったけど、中国現代史を理解した上で観た方がより面白いのだろうし、この作品で何を訴えようとしているのかが理解できるのだろうと思った。

役人と土地の有力者の癒着、その両者に搾取されながらされるがままの庶民。そこに現れる義賊というのは庶民からしたら夢のような存在なのだろうと思う。しかしその夢もある種の祭りが終わると儚く去ってゆく。邦題はそういう意味合いだったのかも。



面白かったんだけど状況が掴みづらかった。義賊と有力者、それぞれが何の思惑を持ってどのような立場で何をしようとしているのか。
あれ?今何してんの?と思う時間が度々訪れ。それでも作品に惹きつけられるのは、作品の不思議なテンションの高さと主演二人チアン・ウェンとチョウ・ユンファの求心力の高さによるものだろうと思う。