goo blog サービス終了のお知らせ 

gooブログはじめました?

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

死霊のはらわた

2013-05-09 17:19:05 | サ行の映画

Evil Dead

『死霊のはらわた』
“EVIL DEAD” (2013・アメリカ・1h31)
監督・脚本 : フェデ・アルバレス
出演 : ジェーン・レヴィ、シャイロー・フェルナンデス、ジェシカ・ルーカス、ルー・テイラー・ブッチ、エリザベス・ブラックモア






薬物依存の女性の治療のため山奥の小屋にやって来た5人の男女。その小屋の地下には開けてはならない本が有った。



サム・ライミ監督の衝撃のデビュー作をリメイク。
オリジナルのサム・ライミ版は確か観ているはずだけど内容の方はほとんど憶えていない。
なので本作に関しても出演者の中にダルビッシュ投手にそっくりな人がいるなあ。とか、最初にいなくなっちゃう女の人が一番きれいでナイスボディだったなあとかそんな事しか印象に残らず。

クライマックスで『ベルセルク』のガッツみたいな事になってたけど、あれはオリジナルがそういう事になっていてそれから『ベルセルク』が影響を受けていたりするのだろうか。


ザ・マスター

2013-05-09 17:11:08 | サ行の映画

THE MASTER ザ・マスター 映画パンフレット 監督ポール・トーマス・アンダーソン出演ホアキン・フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス













『ザ・マスター』
“THE MASTER” (2012・アメリカ・2h18)
製作・監督・脚本 : ポール・トーマス・アンダーソン
出演 : ホアキン・フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス



第二次大戦が終わり酒に溺れ自堕落な生活を送る男。ある夜ふらりと船に忍び込む。以来その船に乗っていた団体と行動を共にする。



サイエントロジーがモデルになっているとかいう事だったので終始トム・クルーズの姿が浮かんできてしまう。トラボルタは浮かんでこなかった。
そんな映画に関係ない事を思ってしまうのはこの映画の内容が理解出来なかったから。
サイエントロジーがモデルになっているという事をあからさまに描くのは何かと問題が有って、だからなんだかよく分からない映画になってしまったのかなあと邪推してみる。



ホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマンの演技合戦は見応えが有った。



音楽は監督の前作『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』と同じ人。
物語が淡々と進行していく中、音楽も一つの曲が延々と流れるっていうのは『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でも有った様な。音楽の長回しとでも言うのだろうか。


シュガー・ラッシュ

2013-04-18 20:04:28 | サ行の映画

ポスタ- A4 パターンD シュガー・ラッシュ 光沢プリント

『シュガー・ラッシュ』
“WRECK-IT RALPH” (2012・アメリカ・1h41)
監督・原案 : リッチ・ムーア
声の出演 : 山寺宏一、諸星すみれ、花輪英司、田村聖子、多田野曜平








ゲーム内世界の悪役ラルフが正義のヒーローになりたいと願う。



お子様多めの環境で観たが劇場内は静かだった。騒ぎ出す子もいなければ笑い声も聞こえず。軍人女性が修理屋を殴るシーンで笑い声は少し聞こえたかも。
マナーのいい子供たちだったのだろうか。映画に集中していたのか。それともお気に召さなかったのか。きっと面白くて集中していたのだろう。



クライマックスでラルフが自分がしなければならない事を命がけで成し遂げようとする所に感動。



ピクサーの『メリダ』がディズニーっぽくて、ディズニーの本作がピクサーっぽい印象。



ラルフを始め他のゲームキャラは各ゲーム機ごとに存在しているのか。それともあのゲームセンターのゲーム機内だけに存在しているのか。
『トイ・ストーリー2』でバズが自分と同じ自分たちを見つけるシーンが有ったけど、あれはちょっとSFホラーな感じで怖かったのを思い出した。



3D効果は特に感じられず。



短編『紙ひこうき』を同時上映。こっちはディズニーな感じがした。ちょっと大人なディズニー。モノトーンな色調が良かった。



新宿ピカデリーにて。
ポイント消滅期限2014年2月28日
現ポイント44
プラチナシートまであと6ポイント


シャドー・ダンサー

2013-04-12 19:11:21 | サ行の映画

Shadow Dancer

『シャドー・ダンサー』
“SHADOW DANCER” (2011・アイルランド=イギリス・1h41)
監督 : ジェームズ・マーシュ
出演 : アンドレア・ライズブロ、クライヴ・オーウェン、ブリッド・ブレナン、ジリアン・アンダーソン







1993年、IRAと英国の間での対立は解決の糸口が見出せず溝は深まるばかりだった。
IRA内の重要人物の家族の1人に目を付けたMI-5はその女性をスパイに仕立てようと画策する。



鑑賞に忍耐力を必要とする作品。派手な見せ場や展開は無くじっくりと物語は進んでゆく。でもクライマックスで個人的にはその忍耐が報われた。
誰かが誰かのために良かれと思って行った事全てが悲劇へとつながってしまう。
それはテロによる対立においてはどちらもがその結果幸せになる事などあり得ないという事なのだろう。観ていて辛くはあるけど、でもそれよりもその硬派なメッセージ性から来る映画的カタルシスの方にしびれた。観て良かったと思える映画だった。

現在、映画ファンの間では『パラノーマン』の不入りが嘆かれているようだけど、この映画もかなり不入りの様。観た回がたまたま入っていなかっただけなのかもしれないが。
こっちも嘆くには充分な良作だと思う。



IRAと英国の関係は現在は良好なんだろうか。そこら辺の事は『MASTERキートン』が主な情報源なので今はさっぱり分からない。
映画の中でもIRAの事が描かれる機会が減っているような。



ジリアン・アンダーソンは『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』の時はMI-7で多分イギリス人役だったけど、本作では時代が1993年という事でMI-5でやっぱりイギリス人役。
イギリス人なのかアメリカ人なのか分からなかったけど、両親がイギリス系・アイルランド系で子供の頃はロンドンに住んでいたという事をウィキペディアで知って納得した。


世界にひとつのプレイブック

2013-04-04 18:03:09 | サ行の映画

世界にひとつのプレイブック (集英社文庫)

『世界にひとつのプレイブック』
“SILVER LININGS PLAYBOOK” (2012・アメリカ・2h02)
監督・脚本 : デヴィッド・0・ラッセル
出演 : ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーヴァー、クリス・タッカー






妻の不貞による離婚で精神状態が不安定になり入院を余儀なくされた男。退院後も元妻との復縁を強く望み過ぎるあまり周囲の人を振り回してしまう。
親友の義理の妹を通して元妻との接触を図りそのためにダンスコンテストに出場する事になったが、父親の全財産を賭けて10点満点中の5点を獲得する事が必要となった。



ネタバレ有。



良かった。どこに向かうのか読めない物語で、題材が題材だけにバッドエンドに向かってしまうのではないかとハラハラさせつつ、コンテストの結果も含めて幸せな結末へと丁寧に物語が綴られる。
この題材にしては幸せ過ぎて能天気過ぎるのかもしれないけど、そういう事もあってもいいんじゃないかと思う。映画なんだし。



ヒロインが画面横切って突如現れる登場演出が面白かった。あんな登場の仕方するヒロインって初めてなんじゃないだろうか。ヒロイン以外では『スクリーム』の殺人鬼とか『THE GLEY 凍える太陽』の狼とかいるけど。
そういう他人の想像を超える行動をとる人で、ダンスの振り付けとかも、それが魅力になっているのだと思う。

最後で主人公がその登場をヒロインにやり返す。というのを妄想していたけど、それをやらない方があのシーンはロマンチックだったのだろうと思う。



本作のヒロイン役で見事オスカーゲットしたジェニファー・ローレンス。
若くしてその才能を開花させた実力派女優という所がかつてのジュリエット・ルイスと印象が被る。偶然にもイニシャルが同じJL。
両者とも実力派ながら方やオスカーもゲットし大ヒットシリーズの主演もゲットしたその差はなんだったのだろうか。オスカーに関しては運とタイミングが大きいのだろうけど。
130404.jpg
跳躍力に関してはジュリエット・ルイスに軍配。『ナチュラル・ボーン・キラーズ』より。


ジャックと天空の巨人

2013-04-03 20:04:21 | サ行の映画


★枚数限定ポスター★■両面印刷B版■ [映画ポスター] ジャックと天空の巨人 (JACK THE GIANT SLAYER) [B-DS]


『ジャックと天空の巨人』
“JACK THE GIANT SLAYER” (2013・アメリカ・1h54)
製作・監督 : ブライアン・シンガー
出演 : ニコラス・ホルト、エレノア・トムリンソン、ユアン・マクレガー、スタンリー・トゥッチ、イアン・マクシェーン
声の出演 : ビル・ナイ






古代、人肉を喰らっていた巨人たちは人間の手により天空に隔離された。
時が経ち巨人の力を使って地上を支配しようとする男が地上と天空をつなぐ豆を王家の墓から掘り起こしてしまった。



ネタバレ有。



途中までの健全なファンタジーなノリには今イチ乗れなかった。
主要人物になるのかと思われるキャラクターが早々と次々に退場していくのはただのファンタジーではなさそうな予感をさせる。
そして人間対巨人の壮絶バトルアクションとなる。面白かった。



巨人退治の展開はある意味お約束な部分は有るけど、そのアイテムはそこにはまるしかないだろうという所にピッタリと丁度いいタイミングではまる気持ち良さが有った。
それはキャラクターにも言えて、お約束な言動を丁度いいタイミングで見せてくれて気持ちいい。



巨人のリーダーの最期は幼少期に見たらトラウマ級の激しさだった。豆トラウマ。
タンポポの種が耳に入ったら頭の中でタンポポ咲いちゃうよ。みたいな。



続編を意識した様な終わり方。最後に出てきた少年がスタンリー・トゥッチにそっくりだった。



渋谷東急、銀座シネパトス閉館の前日にて。
本作の後『L.A.ギャングストーリー』で閉館を迎える渋谷東急。銀座シネパトスはある意味シネパトスらしくないくらいに美しい有終を飾って閉館した。
シネパトス最後の作品の事は置いといて、閉館をイベントとし最後に一花咲かせるという目論見は大成功したと思う。
一方で渋谷東急はひっそりと静かに幕を閉じるのだろうけど、もののあはれでそれもまた良しといった所か。


ゼロ・ダーク・サーティ

2013-03-28 15:41:45 | サ行の映画

ゼロ・ダーク・サーティ(監督:キャスリン・ビグロー 主演:ジェシカ・チャステイン、 ジェイソン・クラーク) [DVD]

『ゼロ・ダーク・サーティ』
“ZERO DARK THIRTY” (2012・アメリカ・2h38)
製作・監督 : キャスリン・ビグロー
出演 : ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジェニファー・イーリー、カイル・チャンドラー、マーク・ストロング、ジェームズ・ガンドルフィーニ







2001年のアメリカ同時多発テロの首謀者とみられるオサマ・ビン・ラディンの身柄を生死を問わず確保するためCIAは活動を続けていた。
CIA分析官のマヤはわずかな手掛かりを目の前にしていたがその手掛かりを実際に掴む事でさえ困難を極めていた。



完全にアメリカサイドからの視点のみで描かれたオサマ・ビン・ラディン殺害の事実とされる物語を全世界に発信する意味とは。とか考えてしまうが、キャスリン・ビグロー監督の演出力の高さを改めて確認できる映画でもあった。



最後に主人公に流させた涙の意味はなんだったのだろう。女の子だから?と思ったけどキャスリン・ビグロー監督はそんなにやわじゃないはず。
たった一人の男を捕まえる(殺す)ためだけに10年の歳月と巨額の資金を費やし、何人もの人間を人とも思わぬ拷問にかけてそうしてたった一人の男を殺害する事にやっと成功する。
しかしそれを成し遂げた事によって世界は変わったのか。答えはノー。アメリカの言い分を強引に押し通した結果別の新しい遺恨を残しただけで世界は何も変わらない。その虚しさが彼女が流した涙の意味ではなかったのかと思う。というか思いたい。



変身役者マーク・ストロングの今回はCIA職員という事でアメリカ人(?)。『ワールド・オブ・ライズ』の時は確かアラブ系の役だったはず。どこまで何者か分からない人なのか。
『パトレイバー』の実写版で後藤さんとかも口数少なくすれば(ヅラ付けて)出来ちゃうんじゃないだろうか。
130328.jpg
『グリーン・ランタン』より

しかし本作でのあの中間管理職はきつそうだった。下からはマヤにモーレツに突き上げられ、上には下品なタヌキ親父がいるという。
ジェームズ・ガンドルフィーニはあんなタヌキ親父役が上手い。

5月4日公開『ビトレイヤー』では変身薄めのマーク・ストロングが熱血ジェームズ・マカヴォイと激突?



ジャンゴ 繋がれざる者

2013-03-19 16:11:57 | サ行の映画

ジャンゴ 繋がれざる者~オリジナル・サウンドトラック

『ジャンゴ 繋がれざる者』
“DJANGO UNCHAINED” (2012・アメリカ・2h45)
監督・脚本・出演 : クエンティン・タランティーノ
出演 : ジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、ケリー・ワシントン、レオナルド・ディカプリオ、サミュエル・L・ジャクソン、ジェームズ・レマー





南北戦争が始まる2年前のアメリカ南部。奴隷のジャンゴはドイツ人の賞金稼ぎによりその身を自由にされる。
賞金稼ぎとして相棒となった二人はジャンゴの妻を奴隷商人から買い戻すべくミシシッピーの大農園へと足を踏み入れる。



2時間45分はやっぱり長かった。1時間45分位の短縮版が有ったらそっちでも全然構わない。お屋敷での銃撃シーンとディナーシーンが有ればそれでいい。

ディナーシーン笑った。じいやがお坊ちゃまの太鼓持つとこ。
あれは是非ダウンタウンでパロディして欲しい。じいやが松ちゃんでお坊ちゃまが浜ちゃん。で、是非じいやのハゲ頭にスリッパでパコーンとツッコミ入れて欲しい。「うるさいねんボケェ!」でパコーンと。

サミュエル・L・ジャクソン、お坊ちゃまの前での太鼓持ちと裏での狡猾さの両面が見事だった。

クリストフ・ヴァルツも良かった。さすがオスカーゲッツ。

脇役がいいとどうしても主役が霞んでしまうけどジェイミー・フォックスもカッコ良かった。

レックス・リン久し振りに見た。

ジェームズ・レマーは二役だったけどなんで二役だったんだろう。最初に殺されちゃう人役とお坊ちゃまの用心棒役。


シュガーマン 奇跡に愛された男

2013-03-19 16:06:45 | サ行の映画

Searching for Sugar Man

『シュガーマン 奇跡に愛された男』
“SEARCHING FOR SUGAR MAN” (2012・スウェーデン=イギリス・1h25)
製作・監督・撮影・編集 : マリク・ベンジェルール
出演 : ロドリゲス







1970年代初めに2枚のアルバムを発表したロドリゲス。アメリカでは全く売れずロドリゲスは表舞台から姿を消した。しかしその歌は場所を変え人種隔離政策への非難が高まる南アフリカで反権力の象徴として民衆の間で大ヒットしていた。
南アフリカではスーパースターとなったロドリゲスだったがその素性と消息は謎に包まれ、ステージ上で自殺したらしいという話しだけが伝説の様に伝わっていた。



ネタバレ有。



ライブシーンが少なかった、てかほとんど無かったのが残念。一人の男に起きた奇跡のような出来事には単純に良かったなあと思えた。



長年に渡る色々な苦労の末ロドリゲスの消息は掴めたわけだけど、結局はアルバムのジャケットに名前が載っていたプロデューサーに電話したらあっさりと分かったみたいで。
実際の細かい事情はよくは分からないが、答えは意外と一番シンプルな所にあるもんなんだなあと。



南アフリカで人種隔離政策に批判的な白人たちの間で大ヒットしたという事なんだろうか。ライブ会場に黒人の姿は見られなかった。
まだその政策の下で行われたライブで、その会場に黒人は入れなかったという事なのかと思ったけどそこら辺の事はうやむやな感じで。テレビのインタビューではインタビュアーが黒人女性だった。
本作はあくまで一人のミュージシャンに起きた奇跡についてのドキュメンタリーであり、南アフリカの政情についてはあまり深い所までは触れないスタンスのよう。



ロドリゲスの三女さんが可愛かった。


人生、ブラボー!

2013-03-12 15:35:34 | サ行の映画
130310.jpg
『人生、ブラボー!』
“STARBUCK” (2011・カナダ・1h50)
製作総指揮・監督・脚本 : ケン・スコット
出演 : パトリック・ユアール、ジェリー・ルブレトン、アントワーヌ・ベルトラン



精子提供のバイトに励んだ結果、その20年後500人を超す子供たちの父親である事が判明した男。
正体を隠し子供たちの内の一部と触れ合ううちに男の中で何かが変わり始めていた。



舞台がカナダである事は知っていたけど映画を観ているうちに本当にカナダなのか分からなくなってきてなんだか不安になってくる。フランス語喋ってるし。
カナダ、モントリオールである事がはっきりと分かるのは終わり頃になってから。

でも終わり頃になるとどこの国の話しだとかいうのはこの映画に関してはそんなに関係の無い事なのだろうと思えてくる。
家族の形に決まったものは無くて良いと。フランス語を喋るポーランド移民の2世であるカナダ人の主人公に500人の子供たちがいたってなんにも構わない。それでも家族は家族であると。

ハリウッドリメイク決定との事。監督はケン・スコット監督がそのままで主演はヴィンス・ヴォーン?
舞台はアメリカである事がはっきりと分かるだろうからすんなりとは観れるだろうけど、その多様性みたいなのは無くなってしまうのかも。



主人公が子供たちの父親である事を名乗り出れない理由とは。それは精子提供の回数による所だった。
何もそんな事で。と思ったけど、確か大体2年間で大体500回。土日が休みで夏休みや年末年始などの休日を除いたらほぼ全営業日に出勤という事になるんだろうか。
そんな計算されてオナニーマシーンとか言われたらたらやっぱり屈辱で名乗り出れないか。

でもそのバイトにはある理由が有って。その真相をほのめかすシーンも有ったけど、それを物語のヤマ場に持って行って判明させる事はしなかった。敢えてその場で回数問題を蒸し返す事でもないって事なんだろう。



かつてメジャー球団のエクスポズが有ったからなのかフランス文化の土地でも主人公の家には野球のバットが有った。それで野球するっていうより多分護身用として。


草原の椅子

2013-03-01 19:16:27 | サ行の映画
130224-2.jpg
『草原の椅子』
(2013・日本・2h19)
監督・脚本 : 成島出
出演 : 佐藤浩市、貞光奏風、吉瀬美智子、西村雅彦、黒木華、小池栄子、中村靖日



虐待を受けていた4歳の男の子を一時預かる事となった50歳間近のバツイチ男。
初めの内はぎこちなかった二人の関係が次第に打ち解けてくると男はある決断をする。しかしそれには大きな責任が生じる事を諭された男は今一度の決断を迫られるのだった。



2時間20分と長尺ながら観ている間は長さが気にならなかった。
じっくりドラマと人間が描かれユーモアも有っていい映画だと思う。



何か問題が起きた時にそれを引き受けるという事。押し付けちゃう方が楽だし、引き受けるには責任を負わなければいけないけど、それでもその責任を背負える覚悟が有るのならば引き受けるべきで。まして小さな子供が関わっているのなら、子供に押し付けるなんて事はせずに大人がすべて引き受けるべきであると。

その通りだと思う。それが出来たら素晴らしい。でも出来る事なら厄介な責任からは逃れたい。
この映画の主人公もそのジレンマを抱えていた。そんな主人公の背中をドンと押すのは主人公の一人娘と意中の女性。
やっぱりそういういざっていう時には男よりも女の人の方が根性座ってんだろうなあと思う。根性座っていて欲しいという男の勝手な願望なのかもしれないが。



タイトルの草原の椅子の意味が分からなかった。劇中にちゃんと説明が有ったのにも拘らず。
この映画を観て自分が思った事と合わさらなかったというかピンとこなかったのでその説明が頭の中を華麗にスルーしてしまった。

この映画の宣伝って大変だったんじゃないだろうか。タイトルだけじゃどういう映画だか分からないし、それに公開前にテレビコマーシャルを何度か見たけどなんだかよく分からなかった。
観ればいい映画なんだけど。


ジャッジ・ドレッド

2013-02-21 17:10:55 | サ行の映画

Dredd [DVD] [Import]

『ジャッジ・ドレッド』
“DREDD 3D” (2012・イギリス=南アフリカ・1h35)
監督 : ピート・トラヴィス
出演 : カール・アーバン、オリヴィア・サールビー、レナ・ヘディ








近未来のアメリカ。放射能汚染により限られた地区でしか人は生きられず、人口は過密状態となり治安は悪化していた。その世界での秩序を守るのがジャッジと呼ばれる者たちであった。



主人公のジャッジ・ドレッドをはじめ登場人物全ての内面には踏み込まず。暴力が支配する荒廃した世界で暴力による秩序の維持の意味。なんていう堅苦しい所にも踏み込まず。冒頭のシーン以降はただ密閉された高層ビル内で起きたジャッジ二人とそのビルを支配する悪党ども数十(数百?)人との生き残りをかけた壮絶な殺し合いだけを描く。というピンポイントに絞った作品。
随分と思い切って絞ったなあとその潔さに感心するとともに好感。

ドレッド役のカール・アーバンは常にヘルメットをかぶり顔で見えるのは口元だけ。っていうのも潔いと言っていいのか。
スタローンの時は顔見せてたと思うけど。

しかしあのヘルメットでの戦闘っていうのは絶対に視界が狭すぎる。ヘルメット内部は全方位モニターになってたりするんだろうか。だったらヘルメット内部の映像を見せる事でカール・アーバンも顔を見せることが出来たと思うけど。原作が一切顔を見せないとか?



新宿ミラノ2の3Dで。特に印象的な3Dシーンは無し。



この日は『パーカー』、『ダイ・ハード/ラスト・デイ』、本作の3本を観た。内容的にはともかくの所が一部有ったけど至福の一日であったのは間違いない。


さよならドビュッシー

2013-02-18 19:08:06 | サ行の映画

ピアノミニアルバム 映画「さよならドビュッシー」

『さよならドビュッシー』
(2012・日本・2h11)
監督・脚本 : 利重剛
出演 : 橋本愛、清塚信也、相楽樹、ミッキー・カーチス、柳憂怜、山本剛史、熊谷真実








火事で大やけどを負った女子高校生。懸命のリハビリで夢であったピアニストとしての大舞台に立つ日がやって来るが彼女の周りでは不審な出来事が起きていた。



ネタバレ有。



ミステリーとしては予想通りと言うか。まさかそんな予想通りではないよなあ。という予想を覆して予想通りなので、ある意味予想を裏切るミステリーと言えるのかも。



激しくネタバレ。





しかし、この映画で重点を置いているのはミステリーとしてではないのだろう。
大やけどして目覚めたら別人になっていて、死んでしまったとされる自分の事は誰も気に留めてくれていないと思えたら、それは悲しい。

その事を誰にも告白できず。告白したとしても誰もその事実を望んではいない。だから別人として生きる事を決意するがその事で彼女の精神と肉体のバランスは崩れてしまう。

でも彼女はピアニストとしての大舞台を見事に果たしあげ自分自身として立ち直る。といった感動作。



『ブラック・ジャック』の中の一編っていう感じでも観れると思う。だからあのお医者さんはニヒルな感じだったのかも。
でもブラック・ジャックならあんな医療ミスは起こさないか。

Black Jack Vol.1













主人公の叔父さん役の人と刑事役の人が良かった。


砂漠でサーモン・フィッシング

2013-01-25 19:12:15 | サ行の映画

Salmon Fishing in the Yemen

『砂漠でサーモン・フィッシング』
“SALMON FISHING IN THE YEMEN” (2011・イギリス・1h48)
監督 : ラッセ・ハルストレム
出演 : ユアン・マクレガー、エミリー・ブラント、アムール・ワケド、クリスティン・スコット・トーマス、トム・マイソン、レイチェル・スターリング






地元の砂漠で鮭釣りを。という途方もないアラブの王様の願いを叶えるため奔走するイギリス人男女。
最初の内はそりの合わない二人だったが、砂漠での鮭釣りが現実味を帯びてくるとお互いの存在を意識し始める。



ネタバレ有。



ロマンチックコメディとして正しい結末。ホロ苦方面に行くかとヤキモキさせておいてのあの結末はロマコメとして正しい。

ただ、男の方は見た目がもう少し不細工の方が良かったのでは。一応W不倫の略奪愛という範疇に入るのかと思う。その不道徳さの目先をかわすために女性の方の恋人をイケメンにしたのだろうと思う。確かにあれほどのイケメンで戦地から奇跡の生還を果たしたヒーローともなれば略奪されたってその後何一つとして不自由はしないはず。と思うのはイケメンに対するただの僻みか。
しかし、ユアン・マクレガーだとやはり略奪感が残ってしまう。
じゃあユアン・マクレガーより略奪感が残らないのは誰なのかとなれば、この人の顔が浮かんでくる。国籍、年齢を超えた所で。

GQ [US] January 2013 (単号)



サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ

2013-01-23 21:45:31 | サ行の映画

Side By Side [DVD] [Import]
『サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ』
“SIDE BY SIDE” (2012・アメリカ・1h39)
監督 : クリス・ケニーリー  製作・出演 : キアヌ・リーヴス
出演 : ジョージ・ルーカス、ジェームズ・キャメロン、マーティン・スコセッシ、クリストファー・ノーラン、デヴィッド・フィンチャー、スティーヴン・ソダーバーグ、デヴィッド・リンチ、ラナ・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー、ダニー・ボイル、ラース・フォントリアー、ロバート・ロドリゲス、ヴィットリオ・ストラーロ、アンソニー・ドッドマントル、ヴィルモス・ジグモンド、ジョン・マルコヴィッチ




映画はフィルムからデジタルへの移行という大きな変換点を迎えている。その過渡期である現在の状況を俳優キアヌ・リーブスが現場で働く映画人たちにインタビューしレポートする。



2012年12月22日(土)にオープンしたシネマ・カリテ。せっかくなら12日にオープンしたら覚えやすかったのに。
そのシネマ・カリテで初めて観た映画。



この映画の出演者の映画監督の中でのデジタル推進派はジョージ・ルーカスを筆頭として、ジェームズ・キャメロン、ロバート・ロドリゲス、スティーヴン・ソダーバーグ、デヴィッド・フィンチャー、ダニー・ボイル、デヴィッド・リンチ、ラース・フォン・トリアー、ウォシャウスキー姉弟など多数。
一方のフィルム派はクリストファー・ノーランが孤軍奮闘といった感じ。
マーティン・スコセッシはデジタル派だけど他のデジタル派がフィルムはもう要らないとしているのに対して、フィルムも残しつつデジタルといった所。

ウォシャウスキーのお姉さんのコメントで「失われるのは仕方のない事だし、時には必要な事。」とかなんとかそんな感じの事を言っていたけどお姉さんが言うと無茶苦茶説得力が有って、有り過ぎて笑ってしまった。
しかしお姉さん、すっかりお姉さんになってた。以前のお兄さんの時をあまり知らないので全然違和感無かった。



デジタルが万能で全く問題は無いという事では無くて、でも時代の流れとしてデジタル化は止められないという事なんだろうと思った。



かなり真面目なドキュメンタリー、インタビュー集だけど、インタビュアーがキアヌ・リーブスというのが場を和ましているように思えた。キアヌ相手だと話す相手もどこかリラックスしているような。

キアヌとラース・フォン・トリアー、キアヌとデヴィッド・リンチ、キアヌとジョン・マルコヴィッチ。意外な組み合わせが面白い。

キアヌ・リーヴスのインタビュアーとしての実力はどんなものなのだろう。この映画を観た限りではしっかりとこなしていたけど。天然系の何考えてるのか分からない人のイメージだったけど本当は頭のいい人なのかも。



デジタル技術においての色調整に関しても織り込まれていた。そこに触れられると『千と千尋の神隠し』の赤いDVD問題を思い出さずにはいられない。

映画館でジブリ作品がほとんどリバイバルされないのはやっぱりその赤いDVD問題のせいなのだろうか。
『千と千尋』をフィルムで上映して、やっぱり赤くねえじゃん。となったらもっと大問題だろうし。
そういう意味でスタジオジブリはデジタル派という事になるんだろうか。