作業手順の定め方－２について

２．作業手順書とは

作業手順書は、技術標準や作業標準を実際の作業の中で実現するための
道しるべとなるものです。したがって、その要件を述べると
①　技術標準や作業標準と矛盾しない。
②　手順に従って作業すれば、事故や災害は発生しない。
③　安全に、正しく、速く、疲れない、いわゆる「ムダ・ムラ・ムリ」が
　なく、作業能率の向上や品質の安定にも役立つものである。

そのためには、
①　見やすく、読みやすく、わかりやすいこと。イラスト、写真、図表
　などの活用もよい。
②　実際に現場で、その作業をする人全員が実行できるものであること。
③　品質や能率も含めて、事故や災害などの過去の失敗の反省が
　組み込まれていること。
が必要です。

このような要素を持った作業手順書も、職長がつくっただけでは役に
立ちません。職場の全員が納得して実行することが必要で、そのためには、
作成の段階で関係者の参画を求めます。他の人にもよく説明して納得を
得たら職場に配布して、いつでも必要なときに見ることができるように
します。また、そのため、①確実に現場で実施されるように指導・教育する
とともに、時々作業状況を調べて、②手順書どおりの作業が行われている
ことを確認することも必要です。

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作業手順の定め方－１について

こんにちは～、今日からブログを再開しますので、よろしくお願いいたします。
さて、今日の天気は本降りの雨で、一時的に強まり雷を伴う恐れがあります。
冷たい雨でジメジメとした体感となり、薄着だとヒンヤリとするそうです。

それでは、作業手順の定め方－１について書きます。

１．作業手順はなぜ必要か

　安全に作業を進めるためには、機械設備や作業環境を危険の少ないものに
することが大切ですが、そこで働く作業者は、機械にはない記憶や判断の
ような高度な能力を持つ反面、感情や疲労のようなマイナスの面も持って
います。そのために作業の流れと内容を安全の立場から検討し、必要な
措置をとることが必要です。
　通常、作業は｢人｣と機械・原材料のような｢物｣との関係によって行われます。

　製品やサービスを目標どおりにつくり上げるためには、「品質」、「能率」、
「原価」、「納期」および「安全衛生」を作業の中に織り込んで進めていく
必要があります。そのために「技術標準」、「作業標準」などの標準類が
つくられています。

●技術標準
品質に影響を及ぼすと考えられる技術的要因について、工程仕様書、製造
規格としてその要求条件を規定するもので、作業標準のもとになるもの。
●作業標準
技術標準の要求条件を満足させると同時に、作業の安全、品質、環境、能率、
原価の見地から、まとまり作業または単位作業ごとに使用材料、使用設備、
作業者、作業条件、作業方法、作業の管理、異常時の措置等を規定したもの。

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