元高校教師のブログ[since2007/06/27]

地元仲間とのウォーキング、ハイキング、サイクリング、旅行の写真入報告。エッセイや意見も。

筑波山(その1)

2007-12-24 16:17:14 | ハイキング

日時: 2006年12月16日(土)

交通費:3,550円(バス代を含む)   
交通:[] 鎌ヶ谷(7:14)---(7:33)柏(7:37)---(7:42)流山おおたかの森(7:51)---{つくばエクスプレス}----(8:16)つくば(8:30)-----{バス700円}----(9:10)神社入り口
[] つつじヶ丘(15:00)----{バス850}----(15:50)つくば(16:11)→(17:00?)鎌ヶ谷

電車賃詳細:鎌ヶ谷---(300円)---流山おおたかの森---(700円)----つくば   
徒歩時間:約3時間半(休憩時間を除く)

コースとタイム経過】----トイレは下車したバス停、御幸が原、つつじヶ丘にあり。
筑波山神社(9:30)…かがい(9:35)…宮脇駅・筑波山登山口分岐(9:37)…男女川源頭(10:43) …御幸原(11:20)…(11:35)男体山山頂(11:40)…(11:53)御幸原にて昼食(12:55)…(13:08)女体山山頂(13:25)…弁慶小屋跡(14:15)…(14:45)つつじヶ丘 [記録者;Nさん]   ※写真はUさん提供

 {その1スタート}
*つくばエクスプレス 流山おおたかの森からつくば駅まで、初めて乗った。新しいだけあって、きれいで洒落ている。ホームと線路の間には間仕切りの壁があり、列車の乗り降りのときだけ、ドアの前が開く。向かい合わせの座席もあり、あっと言う間に終点に着く。だが、電車賃は高い。
*直通バス 筑波山神社大鳥居前まで運んでもらった。この鳥居から神社まで道路を10分くらい歩かねばならない。大鳥居の左手に筑波馬子唄の碑がある。「鈴は鳴る鳴る 峰は暮れる 月は筑波の 背に昇る」 と刻まれている。

*大御堂に到着。筑波山には、江戸時代まで中善寺という一千年以上も続いた古刹があり、壮大な境内と大伽藍群を誇ったという。それが明治政府の廃仏毀釈に遭い、ことごとく破壊されたが、大御堂はその名残りだ。
 随身門が筑波神社の山門にもなって、左右に仁王ならぬ古代の武将の立像がある。右手は忘れたが、左手は日本武尊像(東北遠征の際、この山に立ち寄っている)。全国的にも珍しいのではないか。階段を上がると立派な筑波山神社。イザナギの尊を男体山の頂きの磐座に、イザナミの尊を女体山の頂きの磐座に祀っているが、ここの神社は遥拝堂(拝殿)とのこと。山自体がご神体の古代山岳信仰であろう。
 現代では縁結び・夫婦和合のご利益があるという。なお、二神が国生みの際、東国の最初の山として筑波山を産んだとの伝承がある。



*神社の起源 縄文や弥生時代の太古、或る土地に侵略者が入って来て、そこの族長を倒す。その土地の一番大切な場所に死体を埋め、魂が出てこないように、その上に石を置く。やがて、その上に社を建て、崇りの無いように祀るようになる。これが神社の起こりであろう。寅さんの故郷、柴又駅の西側の八幡神社はこの例である。

 ところで、鈴は何であろう?よく見て欲しい。何かに似ていませんか?そう、まさに男性自身なり。やくざ映画で「タマ取ってこい」というセリフがよく使われ、命という字が充てられている。侵略者が相手の族長を倒し、自分達がその土地の新支配者になったという証である。

*遥拝堂の左手に万葉集の歌碑がある。
 「橘の下吹く風のかぐはしき 筑波の山を恋ひずあらめかも」

*(筑波の岳に登りて)丹比真人国人(タジヒノマヒト・クニヒト)がよめる歌
 鶏が鳴く 東(アヅマ)の国に 高山は さはにあれども 神の貴き山の 並み立ちの 見が欲し山と神代より 人の言ひ継ぎ 国見する筑波の山を 冬こもり 時じく時と 見ずて行かば まして恋しみ 雪消する 山道すらをなづみぞ 我が来(ケ)る
  反歌;筑波嶺を外(ヨソ)のみ見つつありかねて 雪消の道をなづみ来るかも  

 さて、だいぶ時間を費やしたので、メンバーに声をかけてケーブルカー駅のほうへ行こうとした。すると、Uさんに「あれっ、神社の裏に行かないのですか?」と言われた。「何だっけ、ええと---。あっ、『かがひ』ね。そうだ、寄って行きましょう」とのことで、神社の裏手の森に登る。下の場所が「かがひ」の行われた場所と推測する。


 『かがひ』というのは、古代の合コンみたいなもの。民俗学の分野だと思うが、この説明は紙面の都合でカット。

万葉集no.1759の歌を下記に写すが、あとはネットで調べてください。

筑波嶺に登りてかがひをする日に作る歌
 「鷲の住む 筑波の山の もはきつの その津の上に おどもひて をとめをとこの 行き集ひ かがふかがひに 人妻に 我も交はらむ 我が妻に 人も言問へ この山を うしはく神の 昔より 禁さめぬわざぞ 今日のみは めぐしもな見そ 事も咎がむな」(-----私の妻に 誰でも言い寄っていい。この山を治める神が、昔からお咎めなさらない行事だ。今日だけはやきもちを焼くな。何しても咎めるなよ。)

 いよいよ、宮脇駅の右手からケーブルカー沿いの道に入る。「御幸が原まで登り90分」とある。我々は2時間かかるだろう。 

 ケーブルに沿って行く。登りは結構きつい。 展望の無い森の道を登って行くと、やがてブナが目立つようになり、ケーブルのすぐ脇に出た。運良く上からケーブルカーが下りてきて出会う。
 傾斜が緩んだかなと思った頃、男女川(ミナノカワ)の源頭に出た。すぐそばに泉が湧き出ており、みんなでそれを飲む。

 一息入れて再び山道を行くが、これがかなりきつくなる。小学生の遠足コースと侮るとエライ目に遭うぞ。もう着く頃だろうと期待するが、なかなか上に着かない。

 休憩しないと駄目かなと思う頃、上のほうに建物の屋根が見え、ようやく御幸が原に到着。だが、そこは頂上ではない。

[→その2に続く]


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