※昨日はマージャンの日だったので、ブログは休み。元巨人軍、赤バット・川上の背番号ではないが、「-16」を3度も続けて、散々であった。
※私の趣味のアウトドアは暑い時期は向いてない。だから、今月はそのカテゴリーの記事が少ない。---前に或るブログサイトを利用していた。春秋は大いに「お出かけ」していて、その記事を写真入りで載せていた。ところが、容量が小さいため、わずか3ケ月で満杯になり、ある日突然、それまでの記録がすべてパーになってしまった。 それで、本年の春を中心に、いくつかの報告をもう一度掘り起こすことにした。今日はその中から表記のものを選んだ。少々時期遅れで申し訳ないが、お許しください。他のカテゴリーも含めて、今後もそのような記事を載せるので宜しく。
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昨日(*5月27日)は茨城県の下妻に行ってきた。小貝川の公園には筑波山を背景にポピーが咲き乱れていた。その公園の外れに横瀬夜雨の詩碑がある。
「花なる人の恋しとて 月に泣いたは夢なるもの やぶれ太鼓はたたけど鳴らぬ 落る涙を知るや君」
近くに生家もあり、帰りに下妻駅からタクシーを使い「ビアスパーク下妻」に寄り地ビールを飲む。そこの隣の博物館には「横瀬夜雨記念室」がある。野口雨情や北原白秋とも親交があったが、中央詩壇を避け下妻に留まったため、一般には知られていない。ぜひネットで検索してもらいたい。私が知ったのは筑波山の女体山近くにある彼の詩碑を見たからだ。以下の『お才』の冒頭の部分が刻まれている。
『お才』
男女(フタリ)居てさえ筑波の山に 霧がかかれば寂しいもの 佐渡の小島の夕波千鳥 弥彦の風の寒からん越後出てから常陸まで 泣きにはるばる来はせねど 三国峠の岨道を 越えて帰るは何時じゃやらお才あれ見よ越後の国の 雁が来たにと騙されて 弥彦さんから見た筑波嶺を今は麓で泣こうとは心細さに出て山見れば 雲のかからぬ山は無い
それがきっかけで、横瀬夜雨という詩人を調べはじめた。北原白秋と河井醉茗を案内して筑波山に登ってから、彼の薄幸の人生と作風に光が訪れたのだ。
※横瀬夜雨の跡を訪ねる参考のため、ガイド的にもう少し詳しく述べよう。
私の場合は地元の友人たちと電車で訪ねた。都心からだと、秋葉原から「つくばエキスプレス」に乗り、守谷で関東鉄道に乗り換える。下妻の1つ先の駅大宝下車になる。
駅近くの大宝八幡宮にお参りし、夜雨の母校・大宝小の前の道を進み道路に突き当たったら、左折する。数メートル行き右折して、農業用水の小さな橋を渡ると、農道みたいな道が田園の中を東に延びている。あとは先ず県道を横断、次に国道の常総バイパスを、横瀬西という信号で横断。更に東に進むと左側に説明板付の生家の前に出る。また東に進むと県道131に突き当たり、信号を渡り、その先のサイクリング道路を左に100m行くと、夜雨の詩碑がある。駅から歩いて1時間位だ。
右下は小貝川で、その間に広大な「小貝川ふれあい公園」が縦に広がっている。春にはポピー、秋にはコスモスが広がる場所はサイクリング道路を南に15分位歩く。そこにネイチャーセンターという立派な施設がある。 ふるさと祭りの土日は下妻駅まで無料のバスがあるのだが、他の日は無いので、タクシーを呼ぶか、下妻駅まで80分位歩かなければならない。 下妻駅まで行ったら、「ビアスパーク下妻」と夜雨のことがよく分かる「ふるさと博物館」に行かない手はないだろう。タクシーで1,200円前後。駅前にタクシー会社がある。
ビアスパークには天然の温泉施設もあるが、何と言っても地ビール。洒落たレストランで食事を注文し、4種の地ビールを味わいたい。洋風昼食はどれも千円以下。地ビールはどの種も中くらいのグラス一杯420だったか。ちょっとドイツ風の苦味で、なかなか旨いぞ! すぐそばに、ふるさと博物館があり、横瀬夜雨のコーナーがあるから、彼の情報はほとんどわかる。夜雨の紹介テレビは絶対見てね!人生の最後にハピーになったことに心温まるぞ!
そこからの帰りは道路を横断して東に進むとすぐに、広大な砂沼の水辺に出る。木漏れ日の快適な遊歩道を湖水に架かる大橋まで歩き、その橋を渡って対岸に出たら右へ岸辺の道を行き、南端に着いたら左に折れて500m位東に行くと下妻駅に出る。ふるさと博物館から徒歩で1時間位か。
大宝駅から此処まで、4~5時間歩きの「横瀬夜雨巡りウォーキング」になるのではないか。
そんなに歩きたくないと言う人はマイカーで訪ねるしかない。その場合は水戸街道を走り、関東鉄道にぶつかる直前に国道294号に入ることになる。