つれづれのままに・・・WebLog

心に移り行くよしなしごとを不定期更新で書き留めます

自民党立党50年

2005年11月26日 00時38分36秒 | 国内政治
22日に、自民党立党五十年記念党大会がありました。
この立党50年に先立って東京新聞に特報「自民結党50年 追われた2人は」として亀井静香衆議院議員・平沼赳夫衆議院議員のコメントがありました。
これについては私も、『Irregular Expression』さんに書かれているように「聞くほうも聞くほうだが答えるほうも答えるほう」と言うのが正直な感想です。
■亀井静香氏
 ――それでも小泉内閣の支持率は高い。
 国民がアホなんだよ。思い上がっていると言われるかもしれないが、あえて言わせてもらう。大人たちの60%が、権力者が目的を達するためには、民主主義のルールを破っても、何をやってもいいということを支持しているとすれば、日本もおしまいだ。
 ――国民新党は議席も少なく、影響力は限られている。そういう政治・社会状況をどう正していくのか。
 二百九十六議席も持っている自民党だって(小泉政治に)影響力はないじゃないか。数が多い、少ないなんて論議はナンセンス。私は数を増やすことはしない。鮮烈な旗を立てる。場合によっては、国民を叱責(しっせき)する。国民が唾(つば)をかけるか、卵をぶつけるか知らんけど、それは構わない。国民におもねることはしない。

■平沼赳夫氏
 ――処分は除名ではなく、離党勧告だった。
 除名は当然だと思っていたので、意外だった。法案に反対を貫いて、激励のメールがすごく来ている。これは憶測だが、党本部はここで平沼を除名にすると、あいつを一躍、悲劇のヒーローみたいにしてしまうと考えたのではないか。そこで野田聖子氏らと一緒に離党勧告にした。
 ――離党した今、自民党をどう見ているか。
 特別国会では、小泉首相が本会議場のひな壇に入ってくると、かつてのソ連共産党か中国共産党と同じように、自民党から熱烈な拍手が沸く。二十五年間、衆院議員でいるが、初めて目にする光景ですね。従来の自民党から随分変質してしまった。ある意味では小泉独裁体制だ。こういう中で結党五十周年を迎えたのは非常に恐ろしい。

亀井静香氏は「国民があほ」等と言っていますが、他人と価値観・意見が違うのは当然の事で、それを「あほ」と言っていては議論は成り立ちません。
政治家であれば一般国民が知りえない情報を知る事もあり、それで一般国民と意見が異なる事もあるでしょう。
その場合は“正しい方向”へと国・国民を導くのが情報を知る者の仕事であり、それが出来ていないのであれば情報に触れながらその仕事をしていない事になります。
ましてや選挙が終わった後になって何を言っているのやら・・・。

平沼赳夫氏は先日まで自分がいた党に対して「かつてのソ連共産党か中国共産党と同じよう」「小泉独裁体制」等と言っていますが、その小泉首相に首班指名で投票した事は忘れてしまったのでしょうか?
他党が支持を得られなかった結果として自民党の議席が増えたのですから、自民党からの拍手が以前よりも大きいのは当然の事です。
全ては民主主義の下で行われた選挙の結果なのです。

「悲劇のヒーローみたいにしない為に除名にしなかった」と、陰謀論や愚民論等次から次へといろいろと出て来るものですが、これらが選挙が終わった後に出て来る事が不思議です。
そもそも、先の総選挙で勝てると思って戦いながらその結果が予想と大きく違っていた人に対しては、「いったいどちらがあほなのか?」と問いたくもなります。
この辺りの事も、所詮は解散するか否か・選挙戦の帰趨・自らの処遇まで読めなかった人の意見なのでしょうが、『敗軍の将は勇を語らず』との言葉が虚しく感じられます。

最新の画像もっと見る