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今日の記憶を一言半句

日本ワイン誕生の地は牛久シャトーから

都内から、コンサート終演後の余韻を残しながら牛久にリターンし、「JAZZ with chateau Wine 牛久ワインとジャズの夕べ」会場の牛久シャトーレストラン・キャノンへ。

 

何度か牛久シャトーの記事を掲載していますが、歴史的なことを書いたことがありませんでしたので、チョッとだけ紹介させてください。

牛久シャトーが日本ワイン誕生の地であることをご存知ない方がほとんどだと思います。

 

「牛久シャトーは日本初の本格的ワイン醸造場」です。

明治時代、牛久シャトーを築いた神谷伝兵衛が、現在の牛久市に大規模消費地の東京への交通利便性や土質が葡萄栽培の適地でもあると見出し、広大な原野119ヘクタール(東京ドームの25倍)を購入して開墾し、ブドウの苗木6,000 本を移植し葡萄園を開いたのがはじまりで、日本産の本格的ワインの醸造が始動した場所が牛久です。

 

そして1903年(明治36年)にフランスのシャトーを模して赤レンガ造りの建物を建設し、葡萄栽培から醸造まで一貫生産する日本で最初期の醸造場「シャトーカミヤ」が完成しました。

下の画像は明治44年(1911)頃の牛久シャトー周辺です。

建物の周りにブドウ畑が広がり、まさにボルドーのシャトーのようだったのです。

 

集荷ぶどうの運搬用にトロッコ軌道が敷かれていました。

 

軌道は発酵室まで

 

建物外観はもちろん内部に残るワイン樽や醸造用具、トロッコ起動跡は日本ワインの発祥の地としての歴史を物語っています。

 

1903年(明治36年)に建てられた旧事務室 、旧発酵室、旧貯蔵庫の3棟が2008年国の文化財に指定され、2020年には日本遺産にも指定されました。

 

旧事務室(本館)

 

本館アーチを抜けると

 

旧発酵室(神谷伝兵衛記念棟)

 

旧貯蔵庫(レストラン・キャノン)

 

シャトー周辺にあった広大なブドウ畑が、現在は首都圏のベットタウンとして住宅街に様変わしています。

 

文化財指定3棟の一つ、旧貯蔵庫がフレンチレストランに利用され、この建物が「牛久ワインとジャズディナーの夕べ」の会場です。

 

長くなりましたので、「牛久ワインとジャズディナーの夕べ」のことは明日にでも。

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