数日、目まぐるしく天気の変わりようです。
朝のうちは曇でしたが、正午前に晴れ間が広がった。
午後は風が強くなり、竹林はゴーゴーと唸るような音を立てていました。
隣町に出かけて用事を済ませ、久しぶりに霞ヶ浦湖畔をドライブ。
天気が回復したので、筑波山の山並みがよく見えました。
湖に浮かぶようなこんな筑波山の風景が好きです。
100名山では、1000m足らずで877mの低山だけれど、真っ平らな関東平野にそびえるので、どこからでも見えます。
霞ヶ浦の向こうの筑波山の姿。
山頂が、左が男体山頂、右が女体山頂の二峰に別れています
男体山は871mで女体山頂より6m低いのです。
万葉集に筑波山が入る歌が幾つか詠まれています。
この歌を古文で習いませんでしたか。
「筑波嶺に 雪かも降らる 否をかも 愛しき子ろが 布乾さるかも」
現代語訳だと。
「波山に雪が降ったのだろうか。
いや、それは違うかもしれない。
きっと、愛しいあの娘が、布を乾かしているのだろう。」
となるようです。
一つの恋歌ですね。
筑波山に、雪と見間違えるほどの布の洗濯物を乾かすなど、想像がつきませんが、その洗濯物を乾かしているのは、愛しいあの子と、勝手に思う大らかな気持ちが分からないでもないですね。
万葉集ばかりでなく、多くの詩歌に読まれている紫峰筑波山です。