偏食シリーズ第2弾
とりあえず、論文検索してレビュー論文を探してみる。
よさげな論文が見つかった。
Silbaugh et al.(2016)
筑波大学の趙先生が精力的に研究されたようなので、その
博士論文が公開されると助かるのですが、まだ全公開はされていません。
とりあえずSilbaugh et al.(2016)で抽出された文献の中で使われている介入手続きを列挙していこう。
・AC (antecedent choice):あらかじめ選択させる
・CP (contingent praise):随伴して賞賛する
・DBF (demand or bite fading):要請、もしくは?
・DNRA (differential negative reinforcement of alternative behavior):代替行動の負の分化強化
・DRA/F (differential reinforcement of feeding responses with high preferred food):好みの強い食べ物を使った食べる反応の分化強化
・DRA/NF (differential reinforcement of feeding responses with non-food items):食べ物ではないアイテムを使った食べる反応の分化強化
・EE (escape extinction):逃避消去
・EO (presession establishing operation):事前の確立操作
・HPS (high-probability sequence):高確率・指示順序手続き
・MP (mandibular prompt):下顎プロンプト
・MD (modeling):モデリング
・NRS (non-removal of the spoon):スプーンの非除去?
・PP (paced prompting):ゆっくりとしたテンポで進むプロンプト?
・RP (re-presentation):再提示
・RC (response cost):レスポンスコスト
・RL (rules):ルール
・SP (simultaneous presentation):同時提示
・SF (stimulus fading):刺激フェーディング
・TC (time-contingent presentation of preferred stimuli):好きな刺激の時間に随伴した提示
・TS (token system):トークンエコノミー
色々あるな~。具体的な手続きが名前だけだとわかりにくいものもあるので、実際に文献をあたって調べることが必要だな。
逃避消去が一番出てくるが、研究の動向としては逃避消去は最終手段と考えて侵襲性の低い手続きを考案することが流れのようだ。
趙先生の博士論文も同様の流れにあると言っていいと思う。
教育機関にコンサルテーションに行くと、偏食に関する相談があると、「かけひき」という手続き名がよく出てくる。
なんとなく話を合わせて相談にのってるけど、この「かけひき」って定義するとどんな手続きなんだ?
これだけ食べれたら好きな食べ物が食べれるという手続きを指して使ってる場合が多いと思いますが、実際どうなんだろ。