四季の風にのって

――野鳥とともに――

育てる・育つ~水の恩恵

2023年08月31日 | 日記

池のカイツブリが孵ってひと月が過ぎました。いろいろな苦難を重ねながらカイツブリの親子が暮らしています。

7月30日 浮巣の上に1羽のヒナが孵っているのを確認しました。31日のブログに掲載したものを再掲

翌日、もう1羽が孵っているのが分かりました

その後、両親が2羽の子どもに餌を与え、育てる姿が見られました

浮巣は池の奥に造られており、この時期は巣の近くを移動しています

8月14日から15日にかけて台風7号が接近・通過し、大雨と強風をもたらしました。池の水位は変わりませんでしたが、2羽いたヒナの姿が1羽しか見当たりませんでした。他の動物に襲われたのか台風が影響したのか? これ以降1羽は現れませんでした。この頃になると池の中央辺りまで出てくるようになりました

20日ほど経ちヒナの体もずいぶんと大きく育ちました。餌をくわえた親の姿を見つけると、ピーピーピーピーと鳴いて近寄ってきます

私がいる近くにまで来てくれるようになりました

30日が経ちました。近くには睡蓮が美しく咲いています。まだひとりで餌を獲る様子はありませんが、水に潜って睡蓮の間に顔を出しました

この池の近くには大小10ほどのため池があります。これらの池は山裾に広がる田畑を潤す農業用水に使われるとともに、大雨や洪水から地域を守る水の調整機能をもっているようです。あわせてどの池にも色々な動物が暮らし植物が育つ大切な場所になっています。このカイツブリもやがて自立していくことと思いますが、こうした動植物の命を育む環境を大切にしたいものです。


おねだり

2023年08月29日 | 日記

森や山の木々に実や種ができると、鳥たちの活動も活発になってきました。ヒヨドリの幼鳥がやって来て、大きな口を開けては食べ物をおねだりしています。

やって来た親鳥は、種を3粒もくわえて与えています。子どもが食べやすいように、ずいぶんと奥の方まで嘴を入れています。親は下から上に向いて渡し、子は上から下を向いて受け取る、ずいぶんと難しいかっこうですね。

それでも1粒落ちてしまいました

後から写真を見ると、親鳥は種が落ちないように舌で押さえているようです

この幼鳥は巣立ってからどれ位の日が経つのか分かりませんが、目の前に実があっても自分ではまだ採れない(採らない)のでしょうか? それでも親は、与えるふりをして飛んで行く場面もありました。やはり自立を促しているのでしょう。

ちょっと! ちょっと! どこ行くの! といった悲しげな顔

ヒヨドリなどの舌は舌骨と言うそうですが、メジロも同じように舌を使っているのが見えました

沢山あったアカメガシワの実(種)も、だんだん少なくなってきました。この木にメジロやコゲラ・ヒヨドリがやって来た私のメモを見ると、昨年と一昨年はいずれも9月12日でした。今年はずいぶん早く実が弾けたのではないかとおもいます。これも記録的に暑かった今年の気候、乾燥した日が続いた天気の影響かもしれません。野鳥の食べ物が確保できる自然がいつまでも維持できることを願っています。


上に?何か見つけた

2023年08月19日 | 日記

森を吹き抜ける風も、少し涼しく感じるようになりました。セミの合唱の音量も小さくなりました。淋しかった野鳥の姿も徐々に戻ってきたようです。

シジュウカラの幼鳥が地上近くで採餌していましたが、木の上の方に何かを見つけたのかしきりに上を見つめます。

カワラヒワも幼鳥です。クヌギの実がふくらみはじめ、森の木々は着実に秋に向かっています。

スズメはいつも元気です。

コゲラも木の皮の中から虫を見つけました。

 


蝉(せみ)

2023年08月10日 | 日記

アブラゼミやクマゼミの鳴き声が暑さを増幅しますが、昨日あたりからツクツクボウシの鳴き声が聞こえてきました。セミの生態は解明されていないことも多くあるようですが、幼虫で長い間を地中で過ごし、地上で過ごすのはひと夏だけ(1週間とも言われています)だそうです。そんなセミを頂戴して生きていく鳥の姿に出会いました。

ヒヨドリ

ヤマガラ(2019年8月撮影)

HPで「夏本番!セミの季節がやってきました。とれたて新鮮なセミを食べて夏を乗り切りましょう!」という記事を見かけました。食糧問題が緊急課題になっている現在、昆虫は栄養豊富で地球に優しい「未来食」だそうです。私の食卓に昆虫食が並ぶ日も、近いかもしれない。