『ゲンちゃん日記』を読んで

２００６．１１．１８（土）福岡時々

今日 久し振りに旭山動物園のＨＰを見た
その中に『ゲンちゃん日記』というのがあるのですが
悲しいニュースが載っていた

ペンギン館の手すりを高くするそうです
一部にはアクリルを貼って手を入れる事が出来ないようにすると
画像のようにペンギン達を見られなくなるという事です。

動物園の方々が 私達に動物達がよく見られるように
そして学んで欲しいという願いを込めて
遮る壁のない 目の前でペンギンが見られる
全国でも異例の展示方法を実現させて下さいました。
そして干渉しない生き物とのつき合い方、ルールやマナーも提案していこうと。

ゲンさんの最後の一言「限界です」

この言葉を読んだ時 動物園の方々がどんなに悔しくて
辛い思いをしたかと思ったら泣けてきました。
ルール・マナーを守っていなかったのは子供ではなく「大人」です。
自分が良ければそれで良いという大人が多い 多過ぎる。
１０月に行った時にびっくりしたのは初夏の頃より
案内係（監視員）の数が２倍近くいた事です。
ぺんぎん館でも「手を出さないで 触らないで ストラップ気をつけて」
という声が常に聞こえてくる。
ぺんぎん館・しろくま館・あざらし館の館内はフラッシュ禁止になっていて
知らなかった人、フラッシュの切り方がわからず知っていても知らぬ振りの人が
後を絶たず ここでも常に「フラッシュはたかないで下さい」と注意の声が。
注意した監視員さんに「だったら撮影禁止にしたら！」と逆切れしている人もいた。
確かになんでも写真を撮るより 生で心に残した方が良いに決まっているけど
決められた事をみんなが守れば それで何も問題がない事なのに
ルール・マナー・他人への思いやりがわからない人間が確実に増えている
これからどんな世の中になっていくんだろう・・・怖過ぎる。

閉園寸前まで追い込まれていた時期もあった旭山動物園
でも今は忙しい悲鳴を通り越している感。
私達「客」に出来る事は何でしょうか？

～ゲンちゃん日記より～
夏期開園も終わりました。
一息つく間もなく冬季開園に向け，越冬準備などをしなくてはいけません。
今年は例年になく園路や獣舎の改修がたくさんあり
さらにテレビ取材がびっちりです。
開園期間中よりも忙しくなる予感がします。
動物と飼育係だけの時間はもう二度と持つことはできないのでしょうか…