百☆合

百合いろいろ。

「オハナホロホロ」(鳥野しの 祥伝社)

2010-04-26 10:05:17 | 百合(?)
読んでみた。以下、思いっきりネタバレあり。

○アマゾンの説明
翻訳家・摩耶は、同性の元恋人・みちるとその息子・ゆうたと一緒に暮らすことに。
そこには同じマンションに住む、ゆうたの父親の過去を知る俳優・ニコも毎日のようにやってきて―――。
“家族”のようでそうではない4人が織りなす温かな日々。
期待の新鋭が描く、切なく愛おしい想いが溢れる同居生活グラフィティ。

○登場人物
摩耶:黒髪ストレート、眼鏡、キャリアウーマン、できる女っぽい、みちるの元カノ
みちる:茶髪パーマ、子供っぽい、旦那は死去
ゆうた:みちるの子供
ニコ:みちるの夫の元カレ、ゲイ

○私から見たあらすじ
大学生の時分、摩耶の部屋にみちるが転がり込んで二人は同棲スタート。
しばらく恋人関係にあったが、みちるが突然部屋を出てその関係は終了。

働きだした摩耶のもとに、再びみちるが息子を連れて転がり込む。
摩耶・みちる・息子・知人の四人でだらだら暮らす。
ある日、みちるは高校時代の同級生(男)と摩耶が仲良く会話してるのを
見てショックを受け、家出する。
毎度毎度、勝手にやってきては家出していくみちるに疲れる摩耶。

よくわからないけど、仲直りして、結局元さや。4人での生活を再開する。

……意味がわからん!!

○感想
絵が綺麗です。とくに女の人の裸w
ただ「flat」とかいうマンガもそうだけど、小さい子供の可愛さを
表現しようとするマンガは、その可愛さアピールをあざとく感じる。
日常系ほのぼの漫画かと思いきや、かなり摩耶とみちるの関係に
焦点を当てていたのが意外だった。良かった。
みちるが出て行ったあと、摩耶が30独身女の漠然とした孤独の不安を
感じるシーンは、身にしみるw

摩耶とみちるは対照的で、みちるは好き勝手に他人に頼りまくって、
反対に摩耶は頼られはするけど人に何かを求めることは少なそうな感じだった。
みちるは、大学生の時は寂しいからと摩耶に依存して、
勝手に男作って出て行って(しかも彼氏持ち男からの略奪?)、
旦那が死んだらまた摩耶に戻って…。
でも、一般的にみちるの様な人の方が要領よく人生歩めるんだよな。
摩耶は、みちるに振り回されっぱなしだというのに。

みちるは愚か者だ。
自分に降って起こる幸福が誰か(摩耶&ニコ)の犠牲の元に起こるものだと知りもしない。
だが、そうした者こそ幸福を手にする。
理不尽だと思わないか、摩耶っ!!