四国遍路(108箇所)の旅

お遍路(88+別格20)の準備計画と実際の歩き通し打ちの記録を、5月11日から(実行は6月3日スタート)記録しています。

金蔵寺(こんぞうじ)、もう「こんぞう!」じ???遍路34日目

2007年07月06日 | Weblog
「無念雨の捨身ヶ獄と壮大かな善通寺!遍路34日目」

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天気:午前中からほとんど雨・・・
気温:21度~28度位
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実家       5:30発(車送迎)
69番観音寺PA 6:15着   6:15発
70番本山寺   7:10着   7:45発
71番弥谷寺  10:20着  11:10発
72番曼荼羅寺 11:55着  12:40発
73番出釈迦寺 12:50着  13:25発
74番甲山寺  14:00着  14:25発
75番善通寺  14:50着  15:40発
76番金蔵寺  16:20着  16:50発
実家      18:30着
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歩行距離:約29Km
歩数:41,000歩
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主な出費
納経代:300円×6寺=1,800円
飲物代:450円
宿代: 0円(2食付き!)
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総合計:2,250円
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実家に泊まって久しぶりにゆっくり出来た気がする。ビジネスホテルはある意味
気楽だが、遍路宿と呼ばれる民宿や旅館は、それでも、隣の他のお客の音や、宿
の人にそれなりに気も使うのであるが、実家は、血の繋がった親であり、年老い
たとはいえ、一生頭の上がらぬ人であるが、それでも実家はやはり楽である。

勝手知った間取りに戸惑う事も無く、そして玄関の飼い犬が、普段見慣れた飼い
主とは少し違うが、そう吠えもしない・・・父も母も「お前の事を、よう~
知っとんのじゃ!」と言うが、彼らも滅多にはこの家に来ないが、それでも敵
ではないと知っているのだろうか。以前何度か見た事のある私だが、痩せて
しまい見る影も無い!(笑)私を、ほとんど吠えないのだ。

さて、76歳になる父は今日も連荘ゴルフであるが、比較的スタート時間が遅い
らしく、その前に5時半に自宅を車で送り出てもらい、6時15分に、昨日
「待ち伏せ」された!(感謝!)観音寺の駐車場まで送ってもらった。

空はポツリポツリと雨が降り出し、今日の天気は一日雨模様のようである。夕方
また迎えに来てくれると言い残し、父は「落ち葉マーク」(初心者マークの反対)
(高齢者マーク!)の車を運転して一度自宅に戻った。

観音寺の駐車場から傘を取り出し、本山寺に向かって観音寺の住宅地を歩き出す。
財田川沿いの道を進み、途中から旧道の川沿いの道に入り、4.5キロの道のり
であるが、雨はさほど降っていない。静かな朝の道である。

本山寺に7時過ぎに到着。思ったより広い、立派な寺である。そして静かな朝の
境内にも、早くも参拝がいる。88箇所のお寺は、どこも、そしていつも誰か
お参りしている人がいる。別格の寺とは大違いだ。

本堂と大師堂でお参りを済ませ、納経を済ませ、納経所の前のトイレで緊急事態!
に対応してもらった・・・(笑)ここのトイレは、ウォシュレット付きの近代的
なトイレである。素晴らしい!

納経を済ませ、山門に戻り、次の弥谷寺への11キロ強の道を進もうとしたら、
境内に若い歩き遍路が入ってきた。これまで会った事のない人である。少し話し
かけると、彼は、横浜からの26歳のS君である。完全野宿派の遍路で、6月1日
に1番霊山寺を出発し、88箇所を打っているという。私が、別格を打ちながら
34日目(6月3日)スタートだと言う事にビックリしているが、彼ら野宿派は、
野営の場所を確保するのが午後以降優先するために、かえって時間が掛かるの
だろう。

昨日は、観音寺近くの道の駅に寝ようとしていたら、親切なご近所の人にお接待
されて、自宅に泊めていただき、更に、10日ぶりとなるお風呂も近くの温泉?
まで連れて行って頂き、とても幸せな一日だったと笑っていた。

彼はまた、1番霊山寺の後、遍路初日に、それまで野宿などしたことがなく、不
安なスタートで、学校近くの廃屋?で寝ていたら、朝になって、虫だらけ・・・
になり、不安なスタートだったが、何とかここまで遍路小屋などで野宿する事が
出来て来れました!と、笑いながら、それでも、しっかりと話す若者だが、様々
な人がいるものだと感心すると共に、自分には真似できないと思いながら、
「じゃあ!元気で!」と挨拶して別れ、これからお参りをする彼を残して雨の中、
先に出発した。

雨の国道歩きは嫌であるが、「梅雨の歩き遍路」を選択したのは自分である。
仕方ない・・・国道11号線に出て、当面7キロ程度は国道歩きである。4キロ
程進んだ最初のサークルK(コンビニ)で、雨の歩きに備えて、今日から数日分
の地図をカラーコピーした。(8:30~8:45)

地図をカラーコピーし、遍路地図はビニール袋にいれザックに仕舞い、コピーし
たものの必要な部分を見やすいように、折りたたんで、B6の大きさのビニール
パックに入れてポケットに入れ、適宜これを見ながら、「道を間違えない」よう
に歩く。これまでの歩き遍路の中で私の見つけた「雨の歩き方」の一つである。

地図は横着をせずに、こまめに見ながら歩くのが一番良いと思う。ザッと見て、
自分の記憶に慢心せず、こまめに見るのが、曲がる場所のポイントや、気が付き
難い分岐点のポイントなどを確認、再発見する事も多いのだが、雨の中、地図を
持って歩くと、傘や金剛杖などもあり、地図も濡れて、だんだん「地図」の痛み
がひどくなるので、私には、この方法が一番のような気がする。道を間違う事が、
歩き遍路にとって精神的にも肉体的に、致命的な問題になるからだ。

その先、旧道(集落の中を抜けていく道)に入り、弥谷寺まで11キロ強の道の
最後の2キロ手前のところの集落の寺か神社か忘れたが、左にベンチがあり、
ちょうど雨だが、その上が民家の軒下になっており、雨に濡れずに座れる場所が
あったので、ここで小休止とした。(9:45~9:55)

後2キロ足らずであるが、このような雨の中、休める場所は貴重であり、また、
地図によると、どうも、弥谷寺は「少し登るらしい・・・」と判断し、休憩した
のだ。

10時前後に弥谷寺の駐車場下のいやだにパークに到着。ここでもう一度トイレ
を済ませ、ここまで少し上り坂だったのだが、「まだ、かなり上るのかなぁ~」
とのん気に出発した・・・

駐車場脇から、少し入ると標識があった。「本堂まで『530余』段・・・」
「マジ!?・・・うんっ?!530余??!」
上を見上げると、確かに・・・かなりの階段である。

なだらかな階段を経て、108段の階段(なんという階段だったか忘れた)を
数えながら(この頃はまだ余裕であった)上がり、確かに108段である事を
確認する!

納経所と大師堂があると言う建物の下で、右に本堂は更に上だと書いてあり、
仕方なく・・・本堂に登るため進む。本堂は更にその上の上・・・の一番上で
あった。

一汗かかされて、本堂でお参りし、雨の中傘をさして、階段を降り、珍しい靴を
脱いでお参りする大師堂に上がると、ここの横が納経所であった。

お参りを済ませて、納経して頂き、ついでに少なくなったローソクを200円で
購入。計500円也。

ここで「別格18番海岸寺」への行き方を聞いた。
(健脚=私=健)(納経所のおじさん=納)

健:「海岸寺へは、先程の本堂の左横の遍路道を行くと出られますか?」
納:「あの道は、悪いよ。歩き!?だったら、76番を終えてから、77番の前
に言った方が良いよ」
健:「あの道は、そんなに悪いですか?」
納:「悪いと思うよ。通ったことはないけど・・・1年以上前に掃除したと思う
けど、その後は、してないかな?と思うな。。。」

その後、全体の地図を見せてもらい、如何に76番と77番の間に海岸寺があり、
ここから行くのが近いと教えていただく。また、この山越えは、結構な急斜面で
あるとか・・・雨も降っており、何となく、このまま直線的に近い山越えをする
つもりであったが、「合理派」の健脚君は、直ぐに修正して、頭の中で、今日は
「別格は無し!であれば・・・どこまで打つのか?」と計算機がぐるぐる回りだ
すのであった。

また、その後の納経の人との会話・・・

納:「全部歩き?何日目なの?」
健:「はい。一番から、別格も入れて、今日が34日目です」
納:「かなり早いね。。。家族は?」
健:「はい。東京ですが・・・」
納:「息子さん?大丈夫?」
健:「(何で私に息子がいるのを知ってるんだろう?)はっ?元気ですが!?
もう大きいので大丈夫です」
納:「違うよ~一緒に連れて歩いている息子だよ~(ニヤッ)」
健:「・・・(やっと理解し・・・)はい。おとなしくしております・・・」
納:「1ヶ月以上も経ってると、今日は宿付き遍路は、善通寺の夜の街かぁ~」
健:「修行中ですので・・・」

って・・・エロ親父の納経所のおじさんであった・・・
しょうがない・・・トホホ・・・
女性の読者の方、申し訳ありません。事実は正確にお伝えしようと・・・(笑)

非常に荘厳な、そして斜面にある急階段と、豪快で立派な寺であったが、
最後がイケない・・・興醒めの瞬間であった。まあ良い。弘法大師は、若い時に
戯曲まで書いた人物なのだと、一人納得した?!

その後、階段を降り、遍路道を経て72番曼荼羅寺へ向かった。

ちなみに、この遍路道(多分1キロ程度)は、ほとんど最近整備がされていない
と感じた。両側が竹林の良い遍路道になるのであるが、整備状態が・・・
我々、よそ者には、余計なお世話であるが・・・

と言うことは、山の上の本堂横からの「海岸寺への遍路道」は「押して知るべし」
ではないだろうか・・・と思いながらの道であった。

72番曼荼羅寺は小さな寺であった。少し疲れていたので、朝歩いている時に、
国道沿いのコンビニで買ったパンを昼食にと、先に休憩しながら雨を避けられる
ベンチでゆっくり休んでいたら、本山寺であった野宿派S君が到着した。

彼と共に、お参りをして、納経を済ませて、ベンチで少し話すことになり、この
まま少しの間、同行することなった。

73番出釈迦寺は、その上の捨身ヶ嶽禅定が有名で、行場が、更に上の捨身ヶ嶽
にあり、禅定はしなくても、この上までは登ろうと決めてきたのである。ここか
らの眺めは格別であるとの噂もあり、楽しみにしていたのだが・・・

残念ながら、この寺に来た時は、既に結構な雨で、納経所から見ても、直ぐそこ
の捨身ヶ嶽の本堂の建物すら、さっき下から見ていたら見えていたものまで見え
ない程の状態であった。

納経所の人も「この状態では、上に上がっても『霧の中』ですね・・・」との事。

諦めて、野宿派S君とここを立ち去り、74番甲山寺に向かった。

ここの甲山寺も小さな寺である。恐らく、住職の息子夫婦が納経してた。奥さん
は小さな子供を抱いて、横におり、息子さん(若住職?)が納経をしていたが、
服装が・・・派手なTシャツで、、、またもや、興醒めである。

息子は私に手を振り、親にソックリの笑顔で可愛く笑っていた(1歳位)が・・・

その後、S君と、そのまま、善通寺に向かった。

捨身ヶ嶽が無い今日は、いよいよ「本日の楽しみ」は善通寺である。

弘法大師縁の土地、善通寺。境内の広さ、雄大さ、敷地の広さもさることながら、
参拝客の多さも際立っている。88箇所巡りの参拝客意外に、観光客も多く、
そして、地元の人の参拝も多いのだろう。これでもかなり静かな方だと言う
大師堂(御影堂)の参拝用品売り場の女性店員の方との会話も楽しかったが、
本堂と大師堂の敷地が別という圧倒的なスケールも含め、五重塔の立派さも、
ちょうど御影堂(大師堂)で若いお坊さん数名がお経を上げて(修行?)おり、
その声の素晴らしさも含め、10分ほど立ち止まって聞き入ってしまった。

ここで、S君とは別れることになった。彼は、今日は頑張って77番まで打ち、
丸亀城の近くの遍路小屋に泊まると言う。77番の手前に、香川では有名な
「まんだら」という善根宿があるはずだよと教えるが、彼は、ここまで「遍路
小屋」でお世話になった野宿生活を、香川最後の「遍路小屋」と思われる場所
で過ごすのだとと、話してた。「頑張って!」と声を掛け、スポーツドリンク
を1本、お接待して、分かれた。嬉しそうに手を振っていた。

彼にも、最後まで頑張って欲しい。

納経を済ませると、既に4時近くであった。今日はこの辺で、普通なら、善通寺
の宿に私の場合泊まっているのであろうが、今日も、「宿付、お足(お迎え)付」
の「大名遍路旅」である。

また、お迎えの運転手(父)のゴルフの都合があり、5時近くになるかもしれない
ので、携帯に電話すると言っていたので、まだ時間があるので・・・
スーパー健脚快速遍路は、雨の中、懲りずに・・・金蔵寺に向かう事にした。

そう言えば、善通寺の参拝用品売り場の人が言っていた。

「雲辺寺の後、疲れていても、善通寺までは、歩き遍路は気が張っていて、
弘法大師の縁の地を見るために、比較的元気に来れると言う。しかし、善通寺を
お参りし、その後、ホッと疲れが出て、金蔵寺(こんぞうじ)に向かう中、
比較的距離も近いのにも拘わらず・・・
『金蔵寺(こんぞうじ)・・・『もう「こんぞ(う)!」』と
心の中で言いながら歩くと言うんですって・・・(笑)」

と言っていた事を思い出しながら、少し、足が重くなったかな?と、心の中で
一人笑いながら!歩いた雨の中であった。

金蔵寺は、思ったより立派な寺であった。4時を過ぎ、善通寺と比べてはるかに
静かになった寺で、一人お参りし、納経を済ませ、父の迎えをここの休憩所で待つ
事になった。

今日も良い一日となった。

明日は、ゴルフの無い父に、朝、善通寺まで送ってもらい、別格17番神野寺を
往復することにする。その帰り道、金毘羅さんにお参りし、出来れば、奥の院まで
行こうと思う。

善通寺は、駐車場が入るだけで掛かるので、父が笑いながら、ピックアップする
場所は違う方が良いぞ!と笑っていた。

明日も雨のようだ。

遍路33日目 超~下りのキツイ雲辺寺の後・・・

2007年07月05日 | Weblog
「超~きつい!下りの雲辺寺!遍路33日目(要約のみ)事情があって・・・(笑)」

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天気:午前中曇り、その後午後は晴れ!暑い!
気温:22度~30度位
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民宿岡田     6:25発
66番雲辺寺    8:15着   9:10発
別格16番萩原寺11:20着  12:10発
67番大興寺  13:25着  14:00発
68番神恵院
69番観音寺  15:40着  16:25発
実家      18:15着
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歩行距離:約31Km
歩数:40,200歩
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主な出費
納経代:300円×5寺=1,500円
数珠代:300円×2=600円
飲物代:300円
宿代: 0円(2食付き!)
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総合計:2,400円
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何故だか、かなり疲れています。
一気に疲れが出て、ただ、張り詰めた気持ちが解けてしまったような気もします
が、とても良い気持ちです。

お酒もかなり飲みました。でも、明日も頑張ろうと思います。

今日のコメントは、短くなると思います。

今朝、民宿岡田の朝ごはんを食べ、清算し、優しい二代目の息子さんの奥様の会
話を、昨日は一人だったが、今朝は同宿の広島からのHさんと朝ごはんを一緒に
食べ、支度をして、先に(6:20)に出発した。

昨日少し雨が降ったようだが、今日は問題ない天気予報のようだが、まだ、
この時間、ここ池田佐野はまだ曇っている。朝靄の中、雲辺寺の上りだけでなく、
その先の別格萩原寺までの歩き遍路の手書きの「親切な地図」を頂き、道まで
見送っていだき出発した。

(6:35)登山道入り口到着
(7:40)車道合流(登山道、遍路道終了)
(8:15)雲辺寺到着

詳細は明日にも報告したいが、今日は無理なようである。

(10:30~10:45)遍路道を下り、ロープウェイ「さんろく」に到着し、
小休止。最も過酷な下りの道であった。(後日詳細報告予定)

(11:20)別格16番萩原寺到着/お接待のお茶などあり、昼食休憩
(12:20)萩原寺出発

(13:25)必死に歩き・・・必死である!67番大興寺到着

(15;40)また必死に歩き!足が痛い!68,69番神恵院/観音寺到着
(16:25)観音寺駐車場

観音寺の駐車場に、父と母が車で迎えに来ていた。

苦しい旅であったが、父と母に会うまでは、歩き続けよう、絶対に止めないと
思いながら頑張ってきた。親不孝な息子は、東京で家庭を持ち、あまり頻繁に
連絡もせず、ほぼ1年ぶりの再会である。

遍路に出て、理由は転職の猶予期間であることしか告げず、それでも、これまで
1ヶ月に1度程度しか電話もしなかった私が、遍路に出てからは、何故か親孝行
な息子に変身し!、2日に1度程度電話で「今、どこにいるから・・・」と連絡
していたのである。

「お前!早過ぎないか!」
「ちゃんとお参りしているか!」
「そうか、もうそんなに歩いたのか!?」
「今、どこにいるんだ?」
「そうか、もう直ぐ、高知も終わるな!」
「そうか、松山か!?」
「もう直ぐ、香川だな!」

と、まるで一緒に歩いてくれているように、心配していた、父と母である。

家に帰ると、遍路地図に「私の電話の日付」が書かれて(打たれて)いた。

彼らは、東京勤務のサラリーマンが終わり、四国に帰り、自動車遍路の区切りで
2回ほど結願をしているので、遍路には理解があるのだが、我が息子の変わり
果てた、つまり・・・痩せた・・・(爆笑)姿を見て、少しビックリしている
ようである。

私も、会った瞬間、何故だか・・・涙が出てきた。

今日は、本山寺までは行けると思うと、昨日、民宿岡田から電話して、善通寺が
終わった頃には、海岸寺と神野寺の別格の最後の難所が終わったら、善通寺以降、
2~3日お世話になると言っていたのにである。

実家は坂出にあるのだ。今日から、毎日「お接待」になることになった。

明日、観音寺まで7時前には送ってくれると言う。

年老いた父の運転は不安だが、これも親孝行と思い、有り難く、実家にこれから
数日お世話になることになった。

私!スーパー健脚の父は、スーパーゴルフ爺で、未だに年間100回はゴルフ三昧
の父である。今日もゴルフのようだったが、母を迎えに戻り私を迎えに来たらしい。

父は、母も!(笑)得意満面であった!
「本山寺は無理だろうと・・・観音寺で待っていれば絶対に会えるのだと・・・」

『かなわない・・・』(私)

自宅まで帰る途中、私だけ大ジョッキを頂き食事をして(ハハハ・・・!)、
自宅でも缶ビールを2本も飲んで、今も、更に焼酎も飲んでいる!

今日は、行程の詳細は書けそうに無いので、明日、適当に歩きをサボって、後日談
を書くことにします。

と言うことで・・・大変良い一日でした!

両親に感謝・・・

速報!箸蔵寺!遍路32日目

2007年07月04日 | Weblog
今、箸蔵寺を打ち終わり、降りてきて歩いていて、途中吉野川を池田の町の近くを
国道32号線を歩いていて、休憩したかったので、JAがやっている「川の駅」
と言うレストハウス(2階がレストラン)に入りました。

民宿岡田の地域は、人口カバー率の問題でしょうが、Willcomは圏外と
なっています。池田の中心地区は、全く問題無いようです。酷評されている
Willcom(AirH”)も実際は大きな問題はありません。

戻っても、今日のBlogの更新は出来そうに無いので、途中経過の報告がてら
に、少しレストランで休憩しながら書きます。

箸蔵を降りてきて、雨は今のところ上がっているようです。

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「雨の箸蔵寺・金毘羅大権現!遍路32日目(速報・途中経過)」

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天気:午前中雨、その後午後は曇り
気温:22度~28度位
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民宿岡田     7:15発
別格15箸蔵寺 11:30着  12:15発
民宿岡田    18:00着予定!(多分・・・)
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歩行距離:約20Km(今のところ)
歩数:34,800歩(今のところ)
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主な出費
納経代:300円×1寺=300円
数珠代:300円×2=600円
飲物代:150円
宿代: 6,500円(2食付き)
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総合計:7,550円
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昨日は飲み過ぎてしまい、Blogの更新も出来ないのでそのまま寝てしまった
ので、朝5時に起きて食事が6時からなので、それまでの間に途中まで書いて、
食事をして、残りの原稿を書いて、パソコンと通信ケーブル、携帯電話、そして
お参りに必要なものをザックに詰めて、7時過ぎにようやく用意が完了して、割
と身軽な状態で雨の中を箸蔵寺に向かった。

ザックの中には、岡田からお接待で頂いた昼食用のお弁当も入っている。

雨の中出掛けに、民宿岡田のご主人と息子さんの奥さんが、優しい顔で見送って
くれた。

雨は、毎時2~3mm程度だろうか。この程度なら何とか歩けるので、焦らず
国道192号をただひたすら歩く。歩道が狭いところがあり、結構歩き難いが、
それでも、ここから当面池田の中心部に向けては、「やや下り勾配」であるため
とにかくガンガン傘をさして歩く。

3キロ程歩き、国道を避け旧道に回避して馬路小学校の前を通過、小学校の通学
時間となっていて、毎度の事だが集団登校の小学生達が「おはようございます!」
と元気に挨拶をしてくれる。これだけでも元気のでるものである。

その後、また国道に戻り歩き、小さなトンネルを2つ抜け、最初の信号のところ
にある白地郵便局を左折して、旧道?のような県道だろう、ここを歩く事になる。
(8:30)

この道が結構静かな道というか寂しい道である。吉野川の対岸は池田の市街地で
あるが、こちらは静かな?少し寂れた山側である。とにかく、雨の中をひたすら
歩く。

(9:00)池田ダムの真横を通過。このダムの上には車が通れる、吉野川を
横断出来る「橋」が架かっており、非常に不思議な感じがした。

(9:45)ここまで岡田を出発して雨の中を足が結構痛いのを我慢しながら、
必死に、ローソンに到着。本来は、手前のガソリンスタンドを左に旧道に入る
のだが、地図で、ほんの少しだけ遠回りすれば、このローソンで休憩が可能だと
判断して、ここに入った。

このローソンは、店内にテーブルと椅子が少しあり、うどんやラーメンなどの
軽食を出していて、この椅子に掛け、買った缶コーヒーとカレーパンを食べ
ながら、Willcomが通信可能と判断して、パソコンを取り出して、昨日の
原稿を送信した。

(10:20)35分ゆっくり休憩したり、原稿を送信したりして、トイレを
借りて支度を整え出発。

少し戻り旧道に入り、箸蔵小の前を通り過ぎて登っていくと、養護学校のところ
に出てしまい、どうも道が間違っている事に気づき、不安になり、小学校まで
降りてきて、道から、体育の授業の終わった生徒に大声で話しかけて聞いてみた。

「箸蔵さんは、こっち?どう行けば良い?」
「その先を左に行って、すぐ登っていって・・・」

と、わかり難いのだが、生徒達が大声で何人もが集まってきて必死に教えて
くれる。先生が気づいたようで・・・

「私がご説明しましょうか?」
と女性の教諭が親切に教えてくださった。

お礼を言い、指示に従って、戻り橋を渡り、狭い生活道を登る。結構な急勾配で
ある。

10分ほど進み、国道32号線に出る直前を、線路の上を渡る橋のようなものを
渡り、ケーブルカーの駅の少し手前で、参道の上り口があり、この階段を上り
参道に入る。(10:45)

ここに、「山門まで1250m、現在標高149m」との看板があった。


ここから参道(遍路道)を登るのだろう。結構真っ直ぐな急勾配である。ただ、
道幅は割りに広く、歩き易い道である。

3つの車道を、ほぼ直角に横切るところがあるが、良い古道であろう。
幅も広く、整備もされている。

途中、最初のアスファルト道を横切って少し進んだところに、三好高校と山地農場
というのが見えた。手前の看板でそのように書いてあったが、この高校生は、毎日
「良い運動」をさせられるのだろうと・・・考えた。結構な高台にあるからだ・・・
(笑)

(11:12)山門下のロープウェイの支柱のところに到着。国道から私の脚で、
27分。おおよそ「30分」という感じだろうか。

山門までの階段を上り、山門の下に3足×2=合計6足の巨大な草鞋が下がっている
事に気が付いた。ここの山門下のベンチに腰掛けて、少し休憩とする。
(11:15~11:20)

ここから、幅の広い綺麗な「参道」である。なだらかな上りの非常に上品な参道と
感じた。雨が降り続いており、とても趣がある参道である。

直ぐ先に、赤い小さな橋があり、屋根まで付いていて、その橋も赤く塗られている。
この橋を渡ると、幅の広い立派な階段「地獄」が待っている。。。(笑)

最初の階段は割りに楽な傾斜だが、右に曲がって次の階段が結構な急斜面である。
必死に大汗をかいて、傘をさし、金剛杖を付きながら登る。二汗かいて!ようやく
境内に到着。(11:30)

もう大汗状態である。。。

ここで終わりかと思ったら、どうも本堂も大師堂も、金毘羅大権現は、更に上のよう
である。冷や汗・・・

ここから、300段は無いと思うが、200段以上の階段、それもかなり急な階段を
上り、ようやく本殿と御影堂(大師堂)に到着。大師堂もかなり左側に離れた場所に
あり、雨の中、荷物を降ろし、一息付いて汗を拭き、参拝セットを取り出して、誰も
いない本堂(殿)、大師堂で参拝をした。

その後、4人組の参拝客が来たが、ちょうど雨が激しく、彼らは、本堂だけお参りして
御影堂(大師堂)は気が付かなかったのか(結構離れているのでわかり難いのでは
あるのだが・・・)、そのまま降りていった。

その後、ここの休憩ベンチ(立派である)で、民宿岡田のお弁当を食べて休憩し、
急な階段を下りて、納経所の前に付く。この頃が一番雨が強かっただろうか。

納経を済ませ、ロープウェイにも乗ってみたい気持ちもあるが(笑)、歩いて降りる
のだと言い聞かせ!登ってきた山道を下りはじめる。((12:15)

登るのには(10:45→11:30)つまり、45分掛かったのだが、帰りに
時間を計ったら、下りるのにも(12:15→12:55)と40分、国道の
上り口まで降りるのに掛かった。超~楽勝な下りで、上りの半分程度の時間だと
降りる時に感じていたが、どうも、私の場合降りるスピードも登るスピードも
あまり変わらないらしい・・・どう考えても納得が行かないのだが・・・

帰りに山門を通る時、ちょうどロープウェイの支柱の下を通るのだが、その時、
下りのロープウェイと上りのロープウェイが次々に通過して、黄色と赤色だった
のを見つけた。

楽しい雨の中の一瞬だったが、箸蔵寺は、立派な寺だと思った。

それと、境内を離れる時(12:15)、ほら貝の音が聞こえ、納経所の横の寺
の中で、その後太鼓が鳴り、お経の声が聞こえた。石鎚神社の山開きの時に聞いた
ような、「寺」には何となく不思議な印象を覚えたが、「金毘羅大権現」「神社」
の名残なのだろうか・・・

取り急ぎ、速報まで。

今、15時前です。ここから10キロちょっとあります。少し上りでしょうが、
ゆっくり国道歩きで民宿岡田に戻ります。

レストランでは、ステーキサンドイッチと赤ワインを頂きました~~~
合計1,180円なり~


途中経過まで。

箸蔵手前から実況中継~昨日の遍路分(31日目)

2007年07月04日 | Weblog
お待たせしましたぁ~

皆様の期待にお答えして!(爆笑)、ただ今、岡田を出て、2時間半です。

数百メートルだけ遠回りして、休憩したくてローソンに入って、ここの
ローソンは何故か椅子が店内にあり、うどんとかを出しているので、パンと
缶コーヒーを買って、Willcomに接続可能と確認して、背負ってきた
パソコンで接続しました~~~

モバイラー中年親父としては、お参りと納経道具一式と、PCを背負って
岡田から、超ハイスピードで14キロちょっとを2時間半で歩き、今、
箸蔵寺の3キロ手前です。

では!

外は雨です!厳しいぃ~~~(はぁ~)では!
現在10時6分!

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「大雨洪水警報の後・・・遍路31日目」

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天気:未明土砂降り、その後曇り後晴れ!(蒸し暑い!)
気温:22度~30度位
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三島第一ホテル  6:20発
65番三角寺   8:05着   8:40着
別格13仙龍寺 10:20発  11:40着
別格14常福寺 14:15発  15:00着
民宿岡田    16:45着
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歩行距離:約33Km
歩数:45,100歩
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主な出費
納経代:300円×3寺=900円
数珠代:300円×4=1,200円
飲物代:450円
宿代: 6,500円(2食付き)
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総合計:9,050円
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未明、3時前に、ホテルの部屋の窓を叩くはげしい雨の音で目が覚めてしまいま
した。それ程、激しい雨が降っていました。「夢うつつ・・・」の中ではありま
したが、結構「ブルー」な気持ちになるほど激しい雨の音でした。

4時過ぎ、本来起きようと考えていた時間に携帯の目覚ましが鳴り、窓のカーテ
ンをあけて外を見たが、とても歩けるような状況ではない。と言うより、今日は
まず「三角寺」への上りなのである。初めての歩き遍路なので、どのような「山」
なのか分からないので、このような雨だととても出発するつもりにならない。

ダラダラとホテルのベッドで時間を過ごしたが、それでも5時に起きだし、準備
を整える。テレビを付けると、東予(愛媛の東側地方)には「大雨洪水警報」が
出ていると言う。

携帯の有料情報サイトでこの四国中央市の天気のピンポイント情報を見ると、
1時間毎の天気予報では、6時が毎時10mの雨だが、7時には毎時1mと
小止み?!になり、8時以降はなんと!曇りの予想で、ほぼ日中も雨は大丈夫だ
と言う事だ!

今日は、別格13番仙龍寺から14番椿堂もあるので、時間的には出来るだけ早く
出発したいので、6時にホテルの部屋を出ることにした。天気予報通りであれば、
7時頃まで頑張って傘をさして歩いて、このホテルから3キロ程度の休憩可能な
ポイントとして、高速道路の先に「戸川公園」があるようで、ここまで頑張って
様子を見るのが妥当だと判断した。

下に降りて見ると、本来は7時からの朝食だが、泊まっている団体の工事関係者の
要望なのだろう。今日は、6時から朝食が食べられるようになっていて、せっかく
朝食がセットされたプランだし、雨も降っているし食べてから出発することにした。

部屋で持込んだカップラーメンを平らげているのに、、、朝から更に!大盛りの
お茶碗で2杯も食べ(6:20)早々に出発した。

三島駅の階段を上がり南口に出て、高速道路方面の山側を目指す。高速道路を潜り
左折して、南側の道を東方面に進み、更に南下し山方面に上り、集落の中の一角に
ある「戸川公園」に到着。ここで小休止。綺麗なトイレと東屋があり、十分な休憩
を確保する。この時点で天気予報通り、雨は上がった。少し蒸し暑いと感じる位で
ある。(7:00~7:10)

住宅・集落の中のアスファルト道(生活道)を抜け、ちゅおうど登校時間と重なった
小学生などに挨拶しながら「歩き遍路案内」に従い、遍路道の分岐を直進。
(7:20)

ここから、山門の少し手前の車道との合流までは2.2キロ程度の遍路道のはずだ
が、最初の1キロはほぼ舗装された、軽自動車が通行できそうな幅の簡易舗装道路
のような遍路道である。最後の1キロ程度のみが、本格的な山道(古道)である。
キツイ上りもあるが、道は思ったより今朝の雨で荒れていない。

淡々と上り(7:50)山道から車道に合流した。その後、比較的、平坦な車道を
進み(8:00)山門下に到着。この階段が結構荷物が重いとキツイ!

(8:05)山門到着。山門の中に「鐘」があり、久々に鐘を突いて境内に入る。
近所のお参りに来ていた人と話して、ここから別格13番仙龍寺への道を、再確認
する。仙龍寺は、この三角寺の「別院」と呼ばれており、よって、この三角寺の本堂
の横から「旧道・古道」の山越えの遍路道が続いており、今年一度春に有志で掃除
したので、迷う事はないが、草が生い茂っているところもあり、マムシの危険は
有るだろうとの事。無難なのは、山門下から右に椿堂とは反対方向にアスファルト道
を進み、2時間程度の道を進むのが無難であるとの事。

納経時に、住職の息子さん?と勝手に推測したが・・・若いお坊さんに聞くが、
彼はのん気に!?「山越えの遍路道で大丈夫ですよ!」と言う・・・迷うが、
合理派を自称する「快速遍路」は「アスファルト道」を選ぶ。遍路道は、この三角寺
の標高500mから一旦780m程まで上り、更に標高220mの仙龍寺まで下る
「過酷」な道だと判断した。

(8:40)三角寺出発。最初緩やかな上りがあるが、後は、ダラダラとひたすら
下りのアスファルト道である。狭いし、何度もクネクネ曲がるが、歩きには支障の
ある道とは思わない。

そう言えば、別格12番の延命寺の住職も、数日前に横峰を登る前日に別格10番の
西山興隆寺で会った参拝客の方も、この下の県道5号の方が広いし、一度椿堂方向
に下がって、堀切トンネルを抜ける道を進むように話していたが、「車運転」の方
の指示は、狭い何度もクネクネ曲がる道よりも、広い道を進める傾向が多いと思う。

(10:05)県道5号との合流し、後1キロ表示があった。ここから、実際には
1キロは無いと思う。あっという間に仙龍寺に到着した。

15分掛かっているが、最後の車道下の駐車場から5分近く上りが掛かるので、
実際には県道5号との合流から1キロはないであろう。また、この最後の上りが
キツイ。ここまで三角寺を出て、おおよそ8.2キロ。1時間40分である。

三角寺の建物の下を滝と言うか山から流れてくる小さな川が流れる不思議な建物で
ある。境内に上がり、ここは、建物の中に本堂があり、靴を脱いで2階にあがる。

納経所に住職らしき人がおり、この右隣に本堂があり、最初ここでお参りして、
大師堂はどこだろうと・・・探すが、判らなかったので、住職に聞くと、住職が、
「良く見たかね・・・!マニュアル道理ではなく、ここは、本堂と大師堂が奥に
2つあるでしょう!」と叱られた・・・「はっ!すみません」と誤り、良く見て
みると確かにそうである。

中にもう一度入ってみると、そのようになっていた。2回左右の大師堂と本堂で
お参りして、納経帳を差し出し、数珠を購入する。

「歩きですか?」と住職が声を掛けていただき、少し会話していると「時間は
おありですか?コーヒーでも飲みますか?」と有り難いお言葉を頂き、住職が
きちんとドリップで落としたコーヒーを入れてくださり、2人で静かなお寺の中で
取り留めのない会話を楽しんだ。とても、ゆったりとした時間が流れていた。

コーヒーとお菓子のお接待と、楽しい会話を経て、時計を見ると11時半を回って
いる。1時間以上も話していたことになる。挨拶をし、椿堂に向かうことにした。
(11;40)仙龍寺出発

この先は、県道5号に出て、堀切トンネルに向かう。(12:25~12:38)
堀切トンネル(1259m)を通過。この辺りから、県道なのにこの道は2車線
の立派な道路で、さっき三角寺から歩いてきた道は国道なのに、狭いクネクネ道
である事に、妙な感じを覚えたが、気にせずに通過。

少し疲れてきた足を引きずって(13:00~13:15)平山バス停を発見、
ここが分岐で、休憩とした。休憩していると、歩き遍路の方が、バス停を通過し
た。迷わず進んでいる。挨拶して、私もスタートすると、直ぐに分岐の後、
立派な遍路小屋があった。先ほど通過した歩き遍路の方がここで小休止していた。

彼は、東京からS氏で、完全野宿派のS氏である。今回が9回目と言う事だった。
40代前半で、10年前に初めて遍路に来て、毎年1回程度遍路に出ていると
言う。ずっと遍路に出ている訳ではないが、アウトドア派という事であるが、
かなりの重装備で20キロの荷物を背負っての歩きは大変だろう。何が彼を
遍路に駆り立てるのだろうか・・・不思議な人だった。(13:20~13:30)

彼は、民宿岡田の少し手前で今夜は野宿の予定なので、もう少しなので、今日は
ゆっくり時間があると話していたので、挨拶して先を急ぐ事にした。

(14:15~15:00)椿堂に到着、お参りして、納経後、数珠を購入して
いると、先ほどのS氏が到着して、休憩していた。再度、少し座って休憩を兼ねて
話し、ここからトンネルの先まで少し一緒に同行することになった。

(15:40~15:55)バス停休憩。ダラダラとトンネルまでは上り道で
歩道がある場所と無いところもあり、結構歩き難い道だが、道幅自体は広いので
それ程トラックなど大型車の往来も多いがそれ程の危険は感じない。
彼は、20キロの荷物なので、休憩できる場所は休むようである。確かに厳しい
歩きだろうと思う。

(16:15~16:25)境目トンネル(855m?)を通過。交通量が多く、
排気ガスで充満のトンネルである。

(16:30)トンネルを抜けた所のレストラン水車の前でS氏と別れる事に
なった。彼はこの先少しなので、ここで少し休憩していくと言う。

(16:40)民宿岡田まで160mと表示案内のある、国道と旧道の分岐の
酒屋前、ビール350mlを一気飲み!して(16:45)民宿岡田到着した。

優しい岡田のご主人と息子さんの奥様が応対頂き、美味しい食事を頂き、ゆっくり
休養した。飲みすぎたかも知れない・・・(笑)


さて、今日の「酒量」は・・・
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(1)岡田手前の酒屋で缶ビール(350ml×1)
(2)お風呂に入って、食事前と食事中、ビンビール(大×3)
(3)食事後、焼酎の水割り1杯だけ・・・
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今日はこんな感じです。更新は明日池田の町でWillcomが繋がれば良いなと。

ではまた明日!

遍路31日目

2007年07月03日 | Weblog
やはり(笑)池田町の民宿岡田の周りはウィルコムは圏外でした~(笑)
朝の大雨洪水警報の後、天気は回復し、無事三角寺、別13仙龍寺、別14椿堂を打ち、民宿岡田に入りました。詳細は明日、別15箸蔵寺を打ち、池田でウィルコムがつながれば、更新します。では!

雨の国道11号線・・・遍路30日目

2007年07月02日 | Weblog
「雨の11号線・・・遍路30日目」

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天気:早朝曇り、その後一時土砂降り、そして午後曇り
気温:22度~28度位
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西条ステーションホテル  4:00発
別格12延命寺 11:20発  12:10着
三島第一ホテル 15:15着
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歩行距離:約36Km
歩数:54,100歩
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主な出費
納経代:300円×1寺=300円
数珠代:300円×2=600円
飲物代:300円
夕食代:1,300円(明日の朝食含む)
宿代: 5,500円(朝食のみ)
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総合計:8,000円
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夜中の2時過ぎに目が覚めてしまい、まだ出発までは早いのだが、3時頃までな
かなか寝付けないので、そのまま4時前に準備を済ませ、出発することにした。

国道11号線まで1キロ弱歩いて出れば、その後は、ほぼ11号線を淡々と進む
だけの道のりなので、5時前の夜明けだが、徐々に明るくなるので特に問題はな
いと判断した。こんなに朝早く出るのは、別格7番金山出石寺を打った日の、
松屋旅館を未明に八幡浜経由で向かった以来である。

今日は天候が悪いという予想だが、朝一番未明の段階では曇りのようである。
取り急ぎ、歩けるうちに歩くのが基本だと考え、そして何よりも、早朝の気温が
上がらない間の歩きが一番距離が稼げるのだ。昨日の疲れも、一晩寝ればかなり
回復するし、気温との戦いも重要であり、「遍路の早出、早仕舞い」が基本であ
る事に変わりは無い。

思えば、足摺岬近辺では、ほぼ毎日のように、夜中から早朝にかけて雨、それも
かなり強い雨が降り、早朝の出発の出足をくじかれた事も何度もあった。天候だ
けは、どうにもならないのだ。

梅雨の中の遍路である。自分で決めたスケジュールなのであるから、誰の責任で
も無いのだ。ただし、人間は勝手なもので、毎時1mm~3mm程度雨ならば、
「傘派」の私でも、問題なく歩けるのだが、レインウェアを着ない(送り返して
しまった)私は、毎時5mm以上、例えば10mm程度の雨が降ると、ほとんど
歩行不可能になる。また風が強い日は、本当に厳しい歩きとなる。

まあ、雨の中を歩くという事は、傘をさしていても、レインウェアを着ていても、
同じようなものだろう。どうせ「靴」がビショビショで歩けなくなる。

ホテルが64番前神寺から4キロ程度だが、国道11号に出て8キロ程度の所に
ローソンがある。ここで朝食を買い、小休止とする。(4:50~5:00)

遍路地図だとその先2キロから旧道(ほぼ11号線沿い)に入る指図になってい
るが、今日は早朝と言う事もあり国道11号線を進む事にした。1時間弱歩いた
ちょうど6時前、雲行きが急に怪しくなり、雨が落ちてきた。その後、あっとい
う間に土砂降りとなった。土砂降りである・・・正確な雨量は分からないが、結
構な雨となった。傘をさしていても、とても歩ける状況ではない。国道沿いの、
まだ開店前のガソリンスタンドの屋根の下に飛び込んで、15分程雨宿りして、
その時地図を確認して、少しマシになったと判断し、少し先のファミマを目指す。

ここで缶コーヒーを買い、雨脚を確認するが、結構な量の雨が降っている。仕方
ないが、表で立ったまま、雨宿りさせてもらう。(6:00~6:20)

小止みになったとは言えないが、さっきの土砂降りよりはマシになり、いつまで
も立ち止まっていても仕方ないので、新居浜の町の11号線をひたすら下を向い
て傘をさして歩く。

土砂降りは過ぎたようだが、結構な雨である。考えていても仕方ないし、このま
ま立ち止まっても今日の予定の伊予三島まで夕方までに着けないので、必死に歩
いて、更にガソリンスタンドで雨宿り。ガソリンスタンドは、大きな屋根がある
ところが多く便利である。迷惑を掛けないように、10分ほど雨宿りさせて頂き、
その後また歩き出す。もう完全にヤケクソ状態である。(7:50~8:00)

さらに、下を向いて(うつむいて・・・)車に気をつけながら歩く。この国道は
大変歩き難い・・・歩道が無い場所が結構あり、更に、歩道があっても、右側に
あったり、あっという間に左側にあったりと、歩き難いのだ。歩き遍路用の地図
が旧道を進めと言う指示も分かる気がした。

この遍路地図には、今私が歩いている部分は、高速道路の近くの側道を歩く方法
も指示されているが、これに従うつもりは無かった。

恐らく交通量も少ない道なのだろうが、高速道路は「山側」を通行しており、こ
の側道は、結構アップダウンがあるのだろうと判断した。雨の中、唯でさえ歩き
難いにも拘らず、負担のかかる高速道路の側道を歩く判断は私には出来ない。

傘をさし、雨を避けて、また国道の大型トラックなどのシブキを受けながら、そ
れでも必死に歩く。

この先のサンクス(19キロ地点)で再度休憩。(9:15~9:25)トイレ
を借りて一息する。地図によると、この先、少し峠越えになるようだ。小さな峠
だが標高で150m程の高さを超えることになるようだ。上り坂が続き、雨は多
少小降りになったが、辛い歩きとなった。雨の国道11号線は、嫌だぁ~~~!
と考えながら、もうヤケクソ状態が、ちょっと「歩きHigh」になってきた。

(11:00)別格12番延命寺の少し手前のサンクスに再度ヘロヘロになって
飛び込み、トイレを借りて、またもやコーヒーを買って小休止。ホッと一息であ
る。後200m程度なので、10分ほどの休憩で出発。

(11:20)延命寺に到着。静かな寺だが「いざり松」で有名な寺のようだ。

別格であるが(88箇所と比較して参拝客が少ないと思うが)団体さんが来てい
て、この団体さん達がちょうど国道沿いのお土産物屋さんの駐車場まで歩いて戻
るところだ。

境内の反対側、道の右側に「いざり松」の跡地?(昭和42年に枯れてしまった
らしい。幹の太さが直径5m程、幅が20×30m程の凄い銘木だったようであ
るが、残念である)に、休憩所があった。普通の遍路小屋のような休憩所である。

そう言えば、道後を過ぎてから、ほとんど、へんろ小屋を見た事がないと思うが、
少なくとも横峰寺を降りてきて以降、一度もこの国道11号線にはへんろ小屋を
見た事が無かったが、別格寺を打たない人には気が付かない「有り難い休憩所」
であろう。

歩き遍路には、へんろ小屋や休憩所は、ある意味、本当に有り難い場所である。
昔の人は、このようなへんろ小屋や休憩所は無かったであろうし、更に、今の時
代、街道沿いのコンビニなども、何とか一息つける場所であり、他には、道の駅
なども大変助かる場所などもあるのだ。これらが見つからないと文句を言うのは
きっと現代の歩き遍路は「ひ弱」なのだ。そして「贅沢」なのであろう。

それでも、この別格12番延命寺の敷地内の休憩所は有り難い。小止みになった
雨であるが、ゆっくりお参りの前に休憩させて頂いた。

本堂でお参りをして、納経所兼大師堂で、静かにお参りをして、ブザーを押すと
多分、住職だと思われる人が隣の建物(住居?)からやってきて、納経をして頂
き、数珠を購入した。(11:20~12:10)

ここで、明日の、三角寺から、別格13番のルートを再度念のため確認した。
住職が、丁寧に手書きの地図まで書いてくれて、細かく説明して頂いた。はやり、
三角寺を打ってから、一度下に下がり、林道から国道(県道?)をトンネルを抜
けて行く道が無難なようである。三角寺から直接行く山越えの遍路道は、今は
ほとんど誰も通らず、夏場は特に草木が生い茂り荒れているらしいとの事。

明日の天気次第だが、林道経由で別格13番を打ち、その後また打ち戻り、別格
14番椿堂まで戻り、民宿岡田に向かうのが無難そうである。

また、住職に、箸蔵寺の事も聞いてみた。神仏分離以前は、金毘羅さんの奥の院
であり、ここも由緒正しい寺であること。スケールも大きく、またロープウェイ
を使わずに、特に問題無い?山道があるので(住職は歩いたことがあるのか?!
(笑))大丈夫だとのことであった。

その後、雨は小降りになり、午後はほとんど傘は時々しか必要ない状態となった。
朝の土砂降りは何だったのか!?と言う感じである。午後は、ひたすら必死に歩
く。

途中はやり国道11号線は歩き難いと感じながらの歩きになった。本当に歩道が
無いところが多いのだ。仕方ない。国道は、歩くところではないのだろう。車が
通行するところなのだ。

歩き遍路に出てから、少しだけ気が付いた事がある。

「小学校や中学校近くの国道や県道は、歩道が充実している!」
「きちんと確保されている場所が多い」

事である。恐らく地域住民などの意向やその他行政によって、整備が優先されて
いるのだろう。地図を見ながら歩くと、結構面白いものだ。

2回のコンビニ休憩を経て、何とか延命寺からの10キロ強を、ダラダラと歩い
てホテルに到着。体力的には、ヘロヘロであったが、無事に早朝に出発したこと
もあって、途中結構な雨に降られたが「早仕舞い」となった。

もし出発を7時頃に予定していると「凄い雨だから、少し見合わせよう」と言う
ことになり、雨が小降りになった「8時頃」に出てしまうと、「歩き」には支障
はそれ程無いであろうが・・・「きっと、6時近く」まで35キロの道のりを、
歩いて「時間的な焦り」で、相当に疲れていた「はず」である。

また雨降りの歩きは、やはりスピードが出ない。それでも足の疲れはいつもより
少ないと感じた。恐らくであるが、気温が上がらなかったせいであろう。気温が
上がり、体力を消耗すると、足も大きな疲れとなるが、靴は思ったほど濡れてい
ないと感じた。朝の土砂降りで、何度か雨宿りなどで回避した事と、靴の防水性
と、合わせて、トレッキングパンツの速乾性だと思う。

靴だけでなく、トレッキングパンツの速乾性は、近頃の「新素材」は凄いと考え
てしまう。昔の「綿」パンだと、とてもこうはいかないだろう。濡れたズボンの
裾は一日中乾かず、「ハネ」を上げた後ろ(ふくらはぎ部分)は、真っ黒になっ
ているはずである。しかし、毎日洗濯してはいるし、今日のこの雨の中を歩いた
はずなのに、午後になっても、それ程汚れていないし、午後の雨が上がった後は
ほとんど濡れていない。乾いている感じで、歩き難くは無いのだ!

別格12番延命寺で確認した事を含めて、明日~明後日は、これで、行程の確認
としては多分問題無いだろう。後は、天候次第である。こればっかりは仕方が無
いので、成り行きに任せるしかない。

しかし、どうも、明日も午前中がピークに天気は悪い(雨)ようである。
「お大師様~~~」と叫んでみても、「悪天候、それも、修行である!」と言わ
れそうである。

今、外は、雨は上がり、曇りのようである。ホテルの部屋は8Fなので、良く分
からないが、今のところは・・・である。

明日、朝、三角寺を登る時に、雨は辛い。山道の雨は厳しいので、雨が降ってい
ると、スタートを見合わせて天候を見るしかないだろうか・・・

さて、今日の「酒量」は・・・
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(1)部屋に着いて、缶ビール(500ml×1)
(2)お風呂に入って、缶ビール(500ml×1)
(3)さっきホテルに入る前にローソンで買った焼酎で水割りをこれから・・・
=====================================

今日で、6月3日の1番のスタートから30日目となった。ここまで無事に来れ
た事を、本当に両親に感謝したい。丈夫な体と脚に生んで頂いたおかげである。

また、これまで、多くの方々から「お接待」を受け、そしてこのBlogにも数
多くコメントを頂いており、これにも大変感謝しております。この場を借りて、
改めてお礼申し上げます。

昨日、函館の「S」さんからコメントを頂きましたが、Sさんのお知り合いの方
が昨日、「はい!おのぼりさん!」と、声を掛けていただいたかもしれない?と、
昨日の石鎚山での「ニアミス」があったかも知れないとの事です。拝見したSさ
んのBlogへのリンクにも書いてあった!面白いですねぇ~

また、「KOYAMA」さんや「T&T」さんがコメント頂いている「民宿岡田」
に昨日、明日~明後日の連泊予約を入れた時、多分、息子さんの奥様らしき人が
電話口で応対頂きました。私もとても楽しみにしています。

明日は、このホテルから約8キロの上りで三角寺。3時間半ではと考えています
が、天候次第でしょうか?その後、約10キロで別格13番仙龍寺に3時間で。
そして同じく約10キロで、別格14番常福寺椿堂に3時間。最後に、民宿岡田
まで約7キロの上り?で2時間半。合計12時間の厳しい日程になります。

「めぐめぐ」さん、仙龍寺へは明日ですが、三角寺から「車道歩き」となりそう
です。山越えの荒れた遍路道は、「合理派」を自称する健脚君の私は、多分通ら
ないでしょう・・・(笑)

距離的には、8+10+10+7=35キロ程度なのですが、山登りとアップダ
ウンが結構ありそうです。休憩を取る場所は、やはり「お寺」になるのでしょう
ね・・・

「歩かない遍路らいた」さん、おそらく、今後も、完全休養日は取らないと思い
ます。数日頑張ったら、また適当に抜いて・・・涅槃の讃岐に入ったら、父と母
が『「お接待」でお寺に迎えに来る!』とはりきっておりますので(笑)、親孝
行のためにも、経済的にも!(笑)実家に泊まり、そこで「息抜き」をしようと
思っております。もちろん!翌日も、お寺まで送ってもらいますが・・・(笑)

ちなみに・・・昨日まで泊まっていたホテルは、インターネット無料でした。部
屋にLANケーブルの差込口があり、LANケーブル持参の「モバイル派」の私
には、とても快適でした。

このホテルは、LANはありませんが、Willcomは問題なく繋がります。
明日の「民宿岡田」のある「池田地区」は難しいでしょうかねぇ~やっぱり?!

Willcomの圏外圏内状況は、一度まとめて報告します!
酷評の割には、お四国さんにも、十分使えますよ~

ではまた明日!

掛け声と共に登るのだ!石鎚お山開き!遍路29日目

2007年07月01日 | Weblog
「お山開きの掛け声!霊峰石鎚!遍路29日目」

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天気:朝は晴れ、石鎚は・・・
気温:22度~30度位
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西条ステーションホテル  7:10発
西条駅~ロープウェイ駅 7:15発   8:00着(バス)
ロープウェイ駅~成就社 8:10発   8:18着(ロープウェイ)
成就社      8:30発
石鎚山頂    10:50着  11:30発
成就社     13:20着
成就社~ロープウェイ 13:40発  13:48着(ロープウェイ)
ロープウェイ~西条駅 13:52発  14:40着
西条ステーションホテル  14:45着
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歩行距離:約12Km
歩数:17,000歩
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主な出費
バス代:西条駅~ロープウェイ乗り口:970円×2=1,940円
ロープウェイ往復代:1,900円
入山料:500円
お守り代:600円
飲物代:550円
夕食代:1,500円(中ジョッキ1杯含む)
宿代: 5,480円(朝食のみ)
=======================
総合計:12,470円
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ホテルの朝食が6時45分からになっていたので、これを急ぎ食べて、部屋に戻
りザックに昼食とメモ帳や携帯電話程度しか入れずに、軽いザックを抱えて、ホ
テルを出て、目の前(20歩位・・・)のバス停に到着。

いつもは7:41発の始発しかないようだが、今日から10日までの山開きの期
間は、臨時バスが倍増されており、始発が7:15になっていた。バス停の石鎚
山に登ると思われる数人の人に挨拶して、7人程度の乗客でバスは出発した。意
外に少ない・・・のでは?と思った。

バスの中のほとんどの人は、遍路のような格好をしている。白衣のような白装束
に、朱印が押されているし、金剛杖とは少し違うが杖を持っており、さらに、持
ち鈴も付けている人がいる。

「うんっ?」と思ってしまった・・・石鎚山参拝は、ある意味「遍路」と同じよ
うなものなのだろうかと。

バスの中の人はとても石鎚山開きに慣れている感じの老人達で、私が一人浮いて
いて(笑)、もう一人、周りを見てキョロキョロしているおじさんがいた。不慣
れな感じの浮いている者同士!(爆笑)、少しバスの中で会話する事になった。

彼は、この西条に奥様の実家があり、昨日から遊びに来ていて、今日がお山開き
だと知り、取り急ぎ、準備をして出てきたという、ジーンズに軽装という感じの
60歳前のサラリーマン風の和歌山のM氏である。石鎚山は、数回登ったことが
あるそうだが、「お山開き」は初めてなので、一度参加してみたくてとの事であ
る。

私は、今日は半袖の速乾性のシャツの上に、長袖のスポーツシャツ(速乾性)を
着て、トレッキングパンツを長ズボン仕様にして、何故か、金剛杖3号を持って
ザックを背負っての出発でした。

バスの中で、昨日、買った「ブヨ除け」の虫除けスプレーをホテルの部屋に忘れ
て来た事を気が付き「超ブルー」になる・・・トホホである。「ブヨ」の怖さは
夏の北海道や軽井沢の高原でのゴルフで「嫌と言うほど経験済み」である。刺さ
れると、本当に痛みが残り、腫れが引くのに、1週間近く掛かった事もあるのだ。
ひどいのだと言う事は、とうに経験済みでほとほと忘れっぽいのが嫌になる。
年かな?(笑)刺された後の塗り薬は持って来ているので、最悪、刺されたら直
ぐに治療しよう!と、気持ちを立て直す!

バスは、定刻8:00着予定だったが、5分程早くロープウェイ口に到着。
駐車場は、臨時の駐車場もあるのだろうか?大型バスや、乗用車など、かなりの
数の車がとまっている。相当の人手のようである。

西条からのバスには7人程度しか乗っていないので、「こんなに少ないのかな?」
と少し心配していたが、ロープウェイの乗り口では、白装束の参拝姿の人達が大
勢いた。

また、白衣の襟の部分に、それぞれの団体?のお揃いの名前が書かれたグループ
が非常に目立つ。「松山○×会」とか、「九州△◇会」とか、地方からも沢山の
バスなどを仕立てて、自家用車組も含め、大勢が来ているようである。

何となくバスの中からM氏と一緒に行動する事になった。後の人達は、「先達!」
であり、素人の我々は人の流れに従って、着いて行く感じだ。ロープウェイ乗り
場で、往復切符(1,900円)を買い、そのまま乗り場に。

ちょうど出発直前のロープウェイに乗れた。時間は8分程度だと聞いていたが、
森の中を一気に上っていく感じだ。ロープウェイの中は満員で、当然立ったまま
だが、時間が短いので気にはならない。中は、白装束姿の個人単位か、グループ
の揃いの白装束姿などであり、「やまや」(山岳愛好家)の格好の人は少ない。

普通の白装束の人は、「石鎚山専用の白衣」で、朱印を幾つか押してある人も多
い。自分が持ち歩いている納経帳は今日は部屋に置いてきたが、山頂の神社で朱
印を押してもらえるのだったら、持ってくれば良かったかなと、少し後悔するが、
考えても仕方が無い。

また中には、白衣の背中に「南無大師遍照金剛」と書いてある人もいる!

これは遍路の白衣ではないか?!やはり、弘法大師の縁(ゆかり)も多いのだろ
うかと考えながら、多くの人の行列に混じって、全く迷う事無く、おのぼりさん
の2人は、ロープウェイを降り、成就社(下の社務所のようなもの?)に着く。

入り口に、土産物屋や、茶店、旅館等があり、結構山の上なのに多くの人で賑わ
っている。確か、ここは、1400mの標高である。成就社の一角で、入山証の
ような申請をしなくてはならないらしいと、M氏の情報で、住所別に受付窓口が
あり、東京を探して、彼は和歌山を探すが、10以上ある受付口には、そんな他
府県のものは無く、地元の地区名か、京阪神などがほとんどで、その他の窓口?
(笑)のようなところで、紙に書いて受付を済ませる。

ここで入山料?だろうか500円を支払う。

控え1枚と、赤い目印?を左肩に付けるように渡され、これを付けて、入山入り
口のところに神主さんがいて、御払いをしてもらい、中に入る。いよいよ、ここ
から登山なのだろう。

登山道に上りの大勢の人がおり、また、既に降りてきている人が次々と反対側か
ら歩いてくる。

ここは標高1400mで、一度、1キロ程度で100m程標高で下がり、そこか
ら600m弱、1982mの山頂付近まで登る登山道である。

最初の1キロは下るので楽だが、せっかくロープウェイで登ったのに・・・何で
下るの?等と笑いながら(この時点では)Mさんと話しながら歩いていく。

ここで、反対側から既に下山の人達が「はい!お上りさんよぉ!」と、何人も何
人も、声を掛けてくれる。元気付けられるように、何か返答をしたいが、その仕
方(仕来りのようなもの)が、我々素人新参者は分からないので、「モジモジ」
君状態である。Mさんが、携帯を取り出し(1500mの標高でも、ここは圏内
である!)奥様の実家に電話して歩きながら、なんと答えれば良いのか「おばあ
ちゃんに聞いてみて」と話している。がしかし、おばあちゃん(奥様のお母様だ
ろうか・・・)も分からなかったらしい(笑)。

その間も、ほぼ絶え間なく、反対側から降りてくる(歩いてくる)人達が、「お
上りさん(おのぼりさん)」と声を掛けてくれる。途中で、立ち止まって「お先
に」と追い越す時に、ある方に「おのぼりさん」に対して、なんと答えれば良い
のかと、聞いてみた。

なんと!「お下がり(おさがり)さん!」で良いんですよ!と・・・教えていた
だいた!

何となく、「おさがりさん」「おのぼりさん」もしっくり来ないが、この「お山
開きの上り下り同士」の「掛け声」のようなもので、おそらく、この町の人達に
とっては、これは一種の「お祭り」であり、ある意味の「初詣」のようものであ
り、とても大事なものなのだろう。その「合言葉」「掛け言葉」なのだろう。

少しずつ、すれ違う人からの「はい!おのぼりさんよぉ~」に対し「おさがりさ
ん!」と答えられるようになってきた。

この辺から上りになり、既に少し休憩をしている人もいたり、ペースが遅い人を
抜いていく事になる。Mさんも毎日朝晩自宅近くで歩く事はしているらしく、割
りにペースが速い。私は、あまり焦らず、いつものペースを守るように心掛ける。

成就社から山頂までの距離は4キロ強である。ここを一度100m程下がり、一
気に600m弱上りになるのであるから、標準3時間程度とのことだが、2時間
以上の上りであるから、そんなに楽なはずは無いのだ。

(9:00頃)上りに差し掛かって少し歩いた後、休憩ポイントのような所があ
り、休んでいる人もいたので、我々2人組も少し休憩する。5分程休んで再スタ
ートとする。

(9:30~9:40)中間地点少し前の山小屋のような茶店があり、ここで休
憩を取る。降りてくる人は、既にここでお酒やビールを飲んでいる人もいるし、
グループ(同じ揃いの白衣)の人々はまるでお祭りである。結構、このお山開き
を、心底楽しんでいるようだ。東京の下町のお祭りで、神輿を担ぐハッピを着た
お爺さんからお兄さん、そして子供まで!って感じの、まさに私には「お祭り」
に感じるのだ。

ここから本格的な上りとなる。既に急な上りもあったが、木製の階段等が設置さ
れている場所もあり、お遍路歩きのお寺の石段よりも高さも低く、比較的歩き易
いと感じた。昔は、きっと、岩場や土道で本当に急な山道だったのだろう。毎年
何十年も掛かって、人々が手を加えて歩き易い道になったのだろうが、山岳愛好
家の人には、少し寂しいのかもしれないなどと感じながら歩く。

この辺りで、Mさんが少し足取りが不安になってきた。まだまだ余裕のようだが、
少し元気に飛ばしすぎたのだろうか?はやり、トボトボと、ゆっくり登るのが一
番である。歩幅を狭くし、あまり階段などに惑わされないように、歩くようにア
ドバイスして、私が前になって、ゆっくりペースを上げないようにして歩く。

山頂の1キロ程度手前に、一の鎖、二の鎖、三の鎖と、本格的な鎖場がある。当
然、老人などの登山者も多いため、迂回路の山道もあるので、誰でも登れるのだ
が、ここは山岳愛好家等にはたまらないのだろうが、私は、今日、金剛杖持参な
ので、ほとんどの人が回避し迂回路を歩いて登っているので、私もここを回避し
ながら、それでも結構な大汗をかきながら、登っていく。

山頂の500m程手前で、それまで良い天気だったのだが、急に15分程度だっ
たが激しい雨に見舞われる。回りの皆は、ザックから雨具を出して、レインウエ
アを着たりしているが、私はレインウェアはそもそも持っていないと言うか、
「煩悩の多さ」と考え、「傘派」になり、送り返してしまったし(アハハ・・・)
今日は傘すら持っていないので、後400m程の距離なので、少し山陰で濡れな
がら雨宿りしてそのまま歩き出した。

山の天気の変わり易さと言うのを、初めて実感したような感じだ。ここは、私が
歩いてきた高い山でも標高7~800m程度の山(焼山寺や出石寺クラス)とは
一桁違い2000m弱の標高の山である。さすがに、山頂手前まで天気が良かっ
たが急にガスに覆われた感じだ。残念ではあるが、いろいろ楽しめたと考えなが
ら最後の上りを登る。

(10:50)山頂の神社に到着。成就社から、2時間20分という感じである。
慣れれば、普通の人が少ない時期であれば、2時間程度だろうか。今日の登山道
は、行列状態なので、まあ、こんなものだろうか。

狭い山頂神社(1970)付近に、本当に人が多い。ガスっていて、本来のここ
から少し離れた山頂(1982m)は見えない。神社で列を作って、普段は、昨
日の前神寺の隣にある石鎚神社に祭られている「3体のご神体」が今朝、山頂に
祭られたばかりであったものに、儀式に習って、それぞれの3体に手を触れなが
ら、今後の「歩き遍路の旅」の無事を祈願した。

外に出て、更に、神社にお参りし、この旅で、初めて「お守り」を一つ購入した。
M氏は、判衣(朱印を押してある白衣)を5000円で購入していた。初回朱印
料は、2,500円で、2回目以降は300円と書いてあった。白衣は持込んで
も、初回は2,500円となるようである。判衣や納経帳を購入して持込んでも、
2,500円は・・・少し高いかな?と思った。

その後、山頂神社と一体となった山小屋で昼食とした。Mさんと缶ビール(55
0円!山の値段だから仕方ないだろう)で乾杯し、私はパンしか持ってこなかっ
たのだが、Mさんがお握りを持参していて、1個ご馳走になった。その代わりと
いっては何だが・・・パンを半分して、Mさんと分けて食べた。とても楽しい昼
食であった。

しかし、「お山開き」は、老若男女、本当に、足の悪いお年を召した老人も、そ
して親に手を引かれた4~5歳の子供まで、本当に幅広い年代の多くの人々が、
石鎚山を愛して、毎年訪れている「大行事」なのだろう。ここに、偶然に私が来
られた事を本当にありがたいと感じた。

石鎚山に、日程を変更して登って良かったと思う。偶然の出会い、そして、日程
的な偶然も無ければ、「先を急ぐばかりの歩き遍路の旅」に、石鎚山に登ること
など、山岳愛好家でもない私には一生登るチャンスすら無かっただろう。

弘法大師縁(ゆかり)の地でもあり、休憩していた時、私が歩き遍路の途中で登
って来たと知ると、ある人が「本来お遍路さんは、皆ここに登らなきゃいかんの
じゃぁ~」と笑いながら話している人すらいた。

「お山開きの石鎚山」は、鎖場も経験しなかったが、それでも楽しい「お祭り」
のような雰囲気で、とても満足できた一日だった。

帰りは(下りは)楽チンである。Mさんと笑いながらの歩きとなった。それでも
1時間50分程度かかる。最後の上りがちょっと汗をかいただろうか!500m
程下に降りると、それでも1400m程の標高なのに、結構暑い日である。

成就社から少し歩き、ロープウェイに乗り、昨日、横峰からの下りの遍路小屋で
コーヒーやパンのお接待、そして大変お世話になり、まして、この「石鎚山」の
ご縁を頂いたAさんのご主人が、このロープウェイでお手伝いしていると言うの
で、探して、下の乗り場にいると聞いて、ロープウェイを降りたところで、ご挨
拶をした。「本当にお世話になりました。奥様にもよろしくお伝え下さい!」と。

挨拶をして、ちょうど、出発直前のバスに飛び乗れたので待ち時間も無く、3時
前にはホテルに到着できた。

Mさんとバス停で挨拶をして別れて、ホテルに戻り、またホテルの自転車を借り
て、お昼が少なかったのと、ラーメンが無性に食べたくなり、ラーメン屋さんに
行って、早めの夕食とした。ラーメン&チャーハンセット!と、当然中ジョッキ
に、餃子も食べて、大満足である!お腹一杯だ!

明日は、伊予三島までの歩き36キロ程度になる。コメントのアドバイスのよう
に、途中別格12番延命寺を忘れないで打たなければ!と、確認する。

そして、明後日、いよいよ難関の、三角寺→別格13番仙龍寺→別格14番常福
寺椿堂と少し不安な道が待っている。その後、天候次第では、県境を越え、いよ
いよ涅槃の讃岐へ、そして、厳しい宿までの歩きとなるかも知れない。そして、
翌日には、いよいよ難関の別格15番箸蔵寺となるのだ。

明後日と明々後日、雲辺寺の上り口にある「民宿岡田」に先ほど2連泊の予約を
した。これで3日先までの宿は確保した。しっかり歩こうと決意する。泊まりた
いと思っていた「民宿青空」には、別格16番萩原寺の行程上、泊まれそうにな
い。残念だが、仕方ない。

さて、今日の「酒量」は・・・
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(1)昼、石鎚山頂で、缶ビール(350ml×1)
(2)戻って直ぐ部屋で、缶ビール(350ml×1)
(3)夕食のラーメン屋で、中ジョッキ×1
(4)部屋に戻ってお風呂上りに、缶ビール(350ml×1)
(5)焼酎水割りをこれから、少し・・・
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明日は天候が少し崩れるようだ。

体調は良い。気力も充実。

しかし、2週間程前から、ずっと足の指が、むくんでいる・・・
マメも無いのだが、毎日歩き続けていると両足の親指から3本ずつが、
シビれて、ムクんでいるのが分かる。

でも、もう少しである。頑張ろう!

後、2週間掛からないかな?と、直ぐに日程を皮算用してしまう・・・
健脚君であった。

ではまた明日!