四国遍路(108箇所)の旅

お遍路(88+別格20)の準備計画と実際の歩き通し打ちの記録を、5月11日から(実行は6月3日スタート)記録しています。

「おいずる」について…

2007年07月25日 | Weblog
現代、本の売れ行きが下がっているのが実感するこの頃です。
私は、最近購入した「本」の代金の「合計」は、
支払っているインターネットの接続代金に到底及ばない…

終に見つけましたぁ~~~おいずる…
「らいた」さんのコメントにあった、白衣(おいずる)!

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笈摺(おいずる)とも呼ばれる。巡礼者が着なければならないとされる、
白い着衣。四国八十八箇所の寺院や門前の店で購入すると
「南無大師遍照金剛」と背中に書かれたものが一般的である。
袖があるのもを白衣、
袖無しのものを笈摺とする説明もあるが、
はっきりと区別されているわけではない。

宝印を受領するためだけの実際には着衣しない白衣は判衣とも呼ばれる。
巡礼の途中でいつ行き倒れてもいいように死装束としてとらえる説もあれば、
巡礼といえども修行中なので清浄な着衣として白を身につける、
どんな身分でも仏の前では平等なのでみな白衣を着るとする説もある。
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奥が深い…

合掌…

まとめるのが下手な健脚より。突っ走るだけです。いつも。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(9)」

2007年07月25日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(9)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『28番~30番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以下のようになる。

27番~28番 37.5K 11時間
28番~29番 7.5K 2時間20分
29番~30番 6.9K 2時間

27番神峰寺から28番大日寺までは、37.5Kと長い。修行の土佐に入る
と確かに、一つ一つの寺間の間がグッと長くなってくる。これが「修行の土佐」
たる所以であろうが、後に振り返ってみると、全体として、土佐には歩き遍路
には無くてはならない「遍路小屋」が一番効果的に配置(設置)されているよ
うに思えてならない。

「涅槃の讃岐」には、数年前まで遍路小屋は1つも無かったらしい。私の生ま
れ故郷であるので寂しい気もするが、確かに香川は寺間も距離も短いところが
多く、「寺」そのもので休憩する事は可能であるので、「野宿遍路」ではない
「宿付遍路」には、長距離間の休憩ポイントが重要であって、野宿する場所を
探しているのではない事も事実である。

また「土佐のバス停」は、野宿派にも優しいと聞く。確かに「三方囲いのある
バス停」「前面にドアまで付いているバス停(完全な小屋になる)」等、都会
では考えられないような「野宿してください!」と言わんばかりのバス停すら
ある。

車社会の田舎には、不採算と推定するバスの運行にも、1日に3本などと言う
路線がほとんどで、そのバスにも数人しか乗っていない事も日常の出来事なの
だろう。しかし、それだけ、運行間隔が長いためか、バス停は、急な雨風を避
ける事の出来るようにか…東屋(屋根だけあり、四方は完全な壁がない)より
数段快適な「小屋型」のものが多かった気がする。

室戸までの80キロ弱の最長不倒距離を抜けて、気を抜く暇もなく27.5K
の26番~27番、そして続けて27番~8番の37.5Kの長い距離が続く。
但し、ここを抜けると「大都市」?!「少なくとも県庁所在地」の高知市に
入るのだ。はりまや橋、坂本竜馬の桂浜など、観光気分に思いを馳せる気持ち
も沸くし、何とかここを乗り切れば、高知市内へと入るのだ。

前日27番神峰寺を打ち、約13キロ地点のホテルタマイに宿泊したので、
残り距離は、約26キロで28番大日寺ある。その後約8キロで29番国分寺、
そして30番善楽寺までは約7キロで、合計約41キロとなる。ここから
高知市内まで約3~4キロであるので、合計45キロになってしまう。

しかし、大日寺でこの日を終わる以外に宿は無く、29番と30番を打つと、
高知市中心部へ向って歩くしかないのだ。前日、肉刺(マメ)の様子見で距離
を落とした(短くした)ので何とかなるだろう!と、早朝出発した。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
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27番~28番 37.5K 10時間30分
ほとんど、平坦な舗装道を進む。27番神峰寺からの下りの3.5Kは打戻り
となり、鉄道の高架をくぐり旧道を抜けて55号に合流する「安田明神交差点」
(4.4K地点)に最初の休憩ポイントがある。小さな遍路小屋だが、十分に
休憩可能。その後7.8K地点に道の駅大山があり、この先に防波堤歩道の
入口があるらしいが、私は見落としてそのまま55号線を進んでしまった。
そうしたら幸運にも10K地点前後に「安岡重機」のベンチあり。もしかする
と、優しいお接待を受けられるかも知れない!(詳細は6月11日のブログ
ご参照)。その後、安芸市内を抜けた「球場前」駅のところから15キロ前後
もある長いサイクリングロードの入口がある。その後、遍路地図には出てい
ないが、17K地点にも小さな遍路小屋のような休憩ポイントもあった。
サイクリングロードに入り、20K前後のところに「赤野休憩所」(トイレ
有り)がある。その後も、26K地点にもトイレがあり、29K地点には
「道の駅やす」がある。更にである!!!30.5K地点から右折して市街地
に入った「香我美遍路小屋」がある。地元の「岸本はたちの会」という方々
の運営になっているようだが、大変あり難い小屋である。この間は27番
神峰寺上り口の民宿に宿を取り、空身で往復後、一気に28番大日寺まで
歩く人もいるだろうが、途中に宿を取る場合でも、いずれにせよ「休憩可能
ポイント」が充実した道だと思う。海岸線沿いで眺めも良く、若干アップ
ダウンのある箇所もあるが、さほどキツイ箇所は無く、暖かい遍路小屋、
お接待所もあり、とても歩き易い箇所だと思う。標準11時間らしいが、
私も休憩しすぎたのか、10時間半掛かっている!安岡重機で1時間以上
休憩したり、道の駅でも飲んだ記憶があるが、まあ~比較的のんびりした道
だと思う。距離は長いが過酷さや悲壮感は無いと思う。【2】

28番~29番 9K 1時間55分
平坦な舗装道、田んぼの中の旧道を進む。まず、28番大日寺~29番国分寺
までの道のりは遍路地図だと7.5キロとなっているが、実際には9キロある
らしい。確か大日寺を出てから歩き始めて直ぐに、そのような記載があった。
時間も私の足で1時間55分掛かっている。途中に休憩可能ポイントは
約5キロ地点の遍路小屋1箇所しかないのだが、私にとっては、結構過酷な
印象が強い。午前中に25キロ以上歩いて大日寺を打ち、早々に29番に
向った歩き始めたのだが、さしてアップダウンがある訳でもないし、橋を
渡った後は、平坦な田んぼ道や農村の集落を抜けて行くだけであるのに…
である。疲れていたのだろう。6K地点に著名な「へんろ石饅頭」屋さんが
あるが私は買わなかった…何となく辛い思い出があるので…【1.5】

29番~30番 6.9K 1時間45分
舗装道を進む。最後の2キロが多少上りとなる。確かに振り返ると大した距離
でもないし、歩き遍路地図でもさほどの高低差もないのだが…最後の「逢坂峠」
への道のりが正直キツかった。おそらく標高で100mもないのだと思うが…
この日は、既に40キロ前後近くになっており、蒲原休憩所(へんろ小屋5号)
以外には休憩ポイントも無く苦しい思い出しかない。【2】

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■9日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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ホテルTAMAI T17 FNA D19 S16 C¥6,300
安芸市矢ノ丸1丁目6-31(13K地点)  0887-35-2111
安芸市内のビジネスホテル。この町では多分一番大きい?!パチンコ屋さんの
経営か?(推測…パチンコ店の上にホテルがある!)しかし、立派な大浴場が
あり、清潔感もがあるが、洗濯機と乾燥機は、一度ホテルを出た裏にあるらし
い(私は足が痛くてホテルの部屋で洗濯した)ので、ちょっと不便か?市内に
は、他に、旅館が数件、BH1軒あり選択肢はあるだろうが、一番値段的には
高いのかも知れない。値段の割りにと言う意味で評価は多少「辛め」となった
か…この地区で、この値段なら1泊2食付も可能だろう。
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全ては、私の個人的判断です。
 総合(Total)は、「T」
 料理(Food)は、「F」
 内装(Decor)は、「D」
 サービス(Service)は、「S」  
 料金(Cost)は、平均的コストの「C」
評価は、
 0~9 お粗末~可
 10~15 可~良
 16~19 良~優
 20~25 優~秀
 26~30 秀~完璧
 NAは、評価できず(食事など無しの場合)Not Applicable
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今日はこの辺で。