四国遍路(108箇所)の旅

お遍路(88+別格20)の準備計画と実際の歩き通し打ちの記録を、5月11日から(実行は6月3日スタート)記録しています。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(5)」

2007年07月20日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(5)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『18番から21番までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以下のようになる。

17番~18番 16.8K 5時間
18番~19番 4.0K  1時間10分 
19番~別3番 20.0K 不明
別3番~20番 12K   不明
20番~21番 6.7K  3時間

毎晩、疲れた体でブログを書き、翌日の計画を、遍路地図と、予め出発前に、
自分で作成しプリントアウトして持参した「excel資料」を見ながら検討する
のだが、最初の頃は、読者からのコメントも無く、もう止めようかと何度も
思ったのも事実である。しかし、結局、昨日のブログに書いたように、直ぐに
「忘却の彼方」にせっかく辛い思いをして歩いたのに(ある程度でも)正確に
これから歩き遍路を!と思っている方々に、これらの情報が伝わらない事、
自分自身の記憶が消えていくのが嫌だった。

ただでさえ中年の域を超えそうになり…忘れっぽくなってきているのに、
歩き終わって、自宅に戻り、その後、40日以上経ってまとめるなんて、
私には不可能に思えた。今も、当時の(1ヶ月程度しか経っていないのに)
ブログを見ると…
「これも、あれも、書いてないな~酔って、疲れていたかなぁ~」
と思う反面。
「こんな風に感じてたんだ~」
「書いておいて良かった。すっかり忘れてた~」
とか、思う事が多い。

しかし、多くの読者がおり、そしてあり難いコメントが増えてくると、
疲れていようが、酔っ払っていようが、「くそぉ~っ!面倒だなぁ~」とも
思いながらも、結構励みになったのも事実である。

「もう止めたい。一度、帰ろうかな~」とか、何度も心の中では思ったが、
「読者にもシメシがつかない!」と、最後まで歩こう!と思ったりして…
まあ、重たいパソコンを担いできたのだ!最後まで書き続けるぞぉ!って。

さて、この日のテーマは、今日中に「別3慈眼寺」を打てるか、それとも、
慈眼寺は翌朝一番になるかの1点であった。

スーパー健脚とか、また健脚とか並足とか言うが、実は実際はそれ程の差は
無いように思える。最後は時間との戦いなのだと思う。早出して時間的に
余裕があることは一番である。足も万全で、まだその日に打ちたい寺が
あっても、打てるのは「夕方5時」までなのである。

慈眼寺に5時半に着いても打てないのだ。朝から10キロ歩いて18番を打ち、
その後1時間で19番、その後20キロもあるのかぁ~慈眼寺までは…
と考えても仕方が無い。5時過ぎに出れば打てるのだ。ゆっくり起きて、
7時に出発したならば、ちょっとしたアクシデント1発で、それは時間切れに
なる可能性が高いのだ。それだけである。

忙しない(せわしない)…そんなに急いでどうするの?と人は言うかも
知れない。しかし、1日に与えられた時間は24時間、皆同じである。

日中、心のゆとりを持ち、町の風景を楽しみ、ふれ合いを求めて歩いている
のは同じだと思う。そのために、この歩き遍路に出てきたのだ。

今日中に、慈眼寺は打とう!さかもとに3時までには入り、荷物を置いて
空身で慈眼寺の山に登ろう!と、そう思い、出発した。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
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17番~18番 16.8K 3時間50分(2日間の合計)
原則、アスファルト道のみ。国道と市街地抜けの道だが、道を間違えないよう
に歩く事。距離が長いので、宿泊を挟むのであれば、宿次第で疲れ度合い変わ
るであろう。この寺間の道も選択肢は幾つかある。
(1)徳島市街地を抜けて小松島市内を経由して18番恩山寺に向う道。
(2)眉山(びざん)の西側を抜けて地蔵院経由で、徳島市街地を抜けず小松
島を目指す道。しかし、一般的には(1)だろう。
もし、(2)を選択するならば、別2童学寺を打った後、迷わず、国道193
号線方向に出て、17番井戸寺→16番→15番→14番→13番と逆打ちを
して、13番大日寺から鮎喰川の南岸を県道21号線を東に進み地蔵院経由か、
それとも、大日寺から県道208号線を進み、八万地区を抜け小松島方面に抜
けるのがベストであろう。この方法も別2童学寺の住職から聞いて検討したが、
通常ルートでは無いと判断して通らなかったが、別格打ちは、このルートで抜
けるのも一考であると思う。結局ポイントは、その日どこに宿をとるかである。
(1)を選択した私は、まず17番井戸寺を17時に出発した私は、その日の
宿泊地を徳島市街地の遍路道沿いから大きく離れないビジネスホテルを念頭に、
井戸寺の境内から電話して確保した。
(a)井戸寺からアバンティBH(6.8K地点)まで(1時間20分)。
佐古駅等地図を良く見て歩かないと、うっかりすると迷ってしまう可能性もあ
るが、大きく迷う事は無い道である。
(b)翌日ホテルから18番恩山寺まで約10キロ(2時間30分)
(a)+(b)合計(3時間50分)
16.8K並足5時間の距離であるが、休憩(ホテル、その後2回)を含みの
実績値である。休憩ポイントは、私の泊まった眉山近くに1箇所だけ遍路小屋
がある。町の真ん中だが、十分休憩は可能。道の選択にもよるが、国道192
号から国道55号に進めばコンビニなどは多数あるので、距離は長いがトイレ
等も問題ないだろう。国道55号に入り小松島方面への道は、平坦で、そして
単調で、コンビニも減ってくる。恩山寺は最後「ほんの少し」だけ登らされる。
ただ、この小松島までの道のりは結構長い10キロだと思う。【2.5】

18番~19番 4.0K 45分
恩山寺から最初だけ遍路道(古道)を1キロ程進む。この遍路道は良い道で、
特に藪掻きの心配は無い。雨の後など滑らないように注意する程度であろうか。
その後は県道136号の割りに狭い県道(アスファルト道)歩きである。距離
も適度な4キロ程で、休憩も特に必要無いだろう。【1.5】

19番~別3番 20.0K 4時間50分
19番立江寺を出て「赤い橋」までの、ほんの少しだけ打戻りになるが、ここ
から県道28号線を進み、県道22号線に入り沼江大師を超え、ローソンを左
手に見て左折し県道16号に入り、鶴林寺の上り口の有名な遍路宿「金子や」
を通り過ぎ、坂本町方面に抜ける長い20キロの道のりである。分割して説明
する。(a)立江寺~金子や、(b)金子や~さかもと(宿)、(c)さかも
と(宿)~慈眼寺の3分割とする。
(a)立江寺~金子やまでは、10.2キロである。私はここまで2時間35
分で到達した。途中1度だけ、ローソンの駐車場で座り込んでアイスを買い、
15分程休憩した。沼江大師のそばに有名な山村さんの運営する善根宿がある
が、ここを遠目(少し県道から入るが、看板は出ている)に眺めて通過し、ま
た単調な県道歩きとなる。後半に、多少アップダウンがある道になる。山が
近づいている証拠である。以外に休憩ポイントが少ない。少し苦しいかも
知れない。(2時間35分)
(b)金子や~さかもと(宿)は約7.2Kと推定される。途中、勝浦高校の
前のバス停で30分近く雨宿りしたので、おおよそ実績は1時間半程度だろう。
さかもと(宿)は(標高150m)程あるので、最後の2キロ程度をダラダラ
と舗装道を登らされる。これが結構辛い!民宿かえでの先から、県道16号の
旧道に入るが、出会う人に、何度も、道を確認しながら歩くのが一番だろう。
坂本川の北側を歩いていれば大きな間違いはないだろう。(1時間30分)
(c)さかもと(宿)~慈眼寺 この道は、古道(山道)と一部だけ舗装道で
ある。距離は3K強。上り(行き)(45分)、下り(帰り)(35分)と
いう感じだろう。さかもと(宿)から慈眼寺まで詳細な地図を頂けるので、
さかもと(宿)に泊まらない方も、歩きならここに立ち寄るのが一番である。
(a~c 合計4時間50分)
休憩ポイントは、(a)は県道のローソン位か?(b)は勝浦高校前のバス停
がよろしい!屋根付きベンチあり!(c)は休憩場所なし。山道だが、さかも
と地区の住民の方の整備により、別格の寺としては良く整備されていると思う。
しかし、途中に蛇程度はいる…(笑)が、たいした事は無いが、一汗かく!
まとめ:単調な県道歩きがほとんどだが、多少アップダウンがあり、山が近い
事を認識すべし。勝負は、前半の(a)10キロであり、ここの休憩ポイント
はローソン1箇所だと思うが、当日、徳島市内から歩いてきていると、結構
辛いかも知れない。最後(c)に山道あり。結構距離が長く辛い。【3.5】

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■5日目宿「ザヘンロ・サーベイ」
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山茶花(平等寺隣)  T19 F20 D17 S19 C¥6,300
阿南市新野町秋山188-1(平等寺隣) 0884-36-3701
22番平等寺から(歩いて8歩、距離8m)と書いてある程近い。まさに隣で
ある。平等寺近くの宿はこの1軒しかないが、繁忙期(遍路シーズン)に予約
が取れない可能性もあるのだろうか。その場合は、相部屋なのか?食堂の経営
が主なのか、食事は気さくなお母さんが用意してくれ、1階の食堂の周りに部
屋が幾つかあるという作りである。設備は少し古いと感じるが、まずまず清潔
であり、何より食事が美味しくボリューム満点である。料金も平等寺を「独占」
(笑)している割には「良心的」な値段である!
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全ては、私の個人的判断です。

総合(Total)は、「T」
料理(Food)は、「F」
内装(Decor)は、「D」
サービス(Service)は、「S」  
料金(Cost)は、平均的コストの「C」

評価は、
0~9 お粗末~可
10~15 可~良
16~19 良~優
20~25 優~秀
26~30 秀~完璧
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今日はこの辺で。

酔い(良い)まかせに!

2007年07月20日 | Weblog
本日、夕刻、
久しぶりに都内に出て、友人と会いました。
遍路の事は話もせず、とても、楽しい酒席でした。

戻って見ると、会った事の無い「友人」がコメントを
沢山残して頂いておりました。

何故か、胸が熱くなり、そして
明日も歩く必要も無いのに、
シューズに、
ザックに
語りかけていた
酔っ払いの
元健脚がおりました。

まだまだ整理すべき事はある。
次に続く人のために。
私の遍路は終わっていないのだと。

都会の雑踏も遍路のようでした…

横浜天恢さん!匂い!なるほど!明日にでデパートか石井スポーツで
貴殿の言う機能的なザックを見て見ます。購入はしませんが…
(当面、予定が無いので…)