Nice One!! @goo

観たい映画だけしか観てません。今忙しいんでいろいろ放置

『デイブレイカー』 (2008) / オーストラリア・アメリカ

2010-12-05 | 洋画(た行)
原題: DAYBREAKERS
監督 : ピーター・スピエリッグ 、 マイケル・スピエリッグ
出演 : イーサン・ホーク 、 ウィレム・デフォー 、 サム・ニール 、 マイケル・ドーマン 、 クローディア・カーヴァン 、 イザベル・ルーカス

鑑賞劇場 : 109シネマズ川崎

公式サイトはこちら。


<Story>

2019年、ウィルスの蔓延により、全人口の95%がヴァンパイアとなっていた。
エドワード(イーサン・ホーク)は製薬会社ブロムリー=マークス社にて人工血液を開発する研究者。
彼もヴァンパイアだが人血を飲む事に罪悪感を覚えていた。

ある夜、エドワードは追われていたレジスタンスの人間たちを助ける。
レジスタンスから信用されたエドワードは、彼らに呼び出された。
そこで待っていたのは、ある事故で人間に戻った元ヴァンパイアだった…。

デイブレイカー?-?goo?映画

デイブレイカー?-?goo?映画



<感想>

これもTIFFを見送って一般公開に回した作品。
ウィレム・デフォーさまご出演ですのでもう鑑賞はmustです。
みなさんの評判では、「怖い」「気持ち悪い」っていうのが多かったけど、
全くその通りでした(笑)







確かに怖かったし、たぶん気持ち悪くて2度と観ないとは思うんですが、
この話、一理あるなあと思いながら観てました。


道義的に正しいことをしようと思う。 けれどそれでは自分たちが死ぬ。
そして、自分たちも危機に瀕している相手も、助けられる道があるにも関わらず、
必ずしも道義的に正しいことを歓迎していない人もいる。
どんなに清らかに見える世界にも、汚濁した人間(ヴァンパイア?)が必ず存在するということです。
自分たちの命がかかっているのに、そちらを犠牲にするかもしれないリスクを
持ちながら、他者と共存しようというのはなかなかできないこと。
普通はみんな保身に走るからね。。


この、ちょっとモノトーンやセピアトーンっぽい色彩が逆に怖さを出しているんですよね。 
彩度を落としているが故に、「血液が不足している状況」を
濃淡で表わしやすくなっています。 これは怖い。
「血液成分20%」と「血液100%」の違いも何となく粘度でわかりやすくしてあって・・・ こういうの理科の時間苦手だったんだよねえ(笑)
そういう細かい部分も考えて作ってある所が何とも憎い。
あと、「人類ではなくヴァンパイアが地球に生きたらどうなるか」っていう架空の設定もなかなか凝っています。
日中保護シールドとかね。


こういう世の中になっては困るけど、
極限状況になった際の心情ということについて、正義と同時に持ち合わせる
いやらしさについても、うまく表していると感じました。
似たような設定なら『ザ・ロード』にもあったけど、こちらの方が
「どこかに救いがある」と明確に目標があった分、きちんとセオリーがあって好きです。



★★★★ 4/5点







最新の画像もっと見る

post a comment