監督・脚本: 石橋義正
出演: 山田孝之 、マイコ 、石橋杏奈 、原田美枝子 、鈴木清順 、佐藤めぐみ 、岩佐真悠子 、武藤敬司 、奥田瑛二
観賞劇場: シネクイント
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東京では何と11月24日から3週間限定公開ということ。
近年ミニシアターが減ってきているのでこういう状態が多いのかは分からないけど、見逃したくなくてギリギリで間に合いました。とにかく予告が気になって気になって。
山田くんが3役を演じています。奇妙キテレツなその役の名もまたおかしいけど。
オブレネリ ブレネリギャー
熊谷ベッソン
多聞(タモン)
この中だとオブレネリ ブレネリギャーがメインで、その中にあとの2つの役がエピソードとして挟まれている感じ。ただ熊谷ベッソンのシーンは若干時間が短かったような気もする。残る多聞のエピソードが最も時間を使っているようだ。
3つの役は一見遠くに離れて存在しているようで、実は軸は同じことに気づく。それは「愛」であり、実に単純なのだけど、その単純なことをいちいち大げさに取り上げてしまうのが笑いを誘う。
オブレネリ ブレネリギャーの記憶とかトラウマをベースにして、そこに熊谷ベッソンでアクセントをつけ、裏メインで多聞を持ってきている。
この裏メインの多聞のシーン、ここが最も実は厚みがあって、CGを多用しているんだけど何と言っても色使いがもう斬新というか。それに加えてキャラクター設定が1つ1つゴージャスなので(特に遊郭の女性陣なんかは圧巻)、見ていて飽きない。エピソードもユリを巡る一途な愛からブレずに、そのまま殺陣のシーンまでクライマックスとして持って行っている。この山田くんの殺陣がスローモーションで展開されてるんだけど個人的にはこことてもよかった。統一された世界観や背景の中で暴れまわる美学というか。山田くんの表情もいい。
ここでもう1つよかったのが原田美枝子さん。あの胴元がとても美しかったし迫力ありました。
暴れ回ってそうかと思えばオブレネリ ブレネリギャーのところでは何故か「なきゃむら」が登場していて、ここで奥田さんなのかーと思わず唸ってしまったり(笑)、そして想いは永遠に愛するミロクローゼへというのも切ない話。
胸にぽっかりと空いた穴はたぶん誰にでもあるのだけど、それを埋めるのか、それとも空いたまま傷だけが癒えていくのか、それは生き方の問題なのだろう。とにかく話はそれに尽きるのだけど、それでもそんな単純で基本的なクエスチョンをここまで引っ張ってエンタメとして見せてくれたのは大変面白い。小賢しいこともなく笑えるしシンプルな仕上がり、山田孝之にしかできない役の演じ分けもお見事。彼ならではの作品は心から楽しめる。
★★★★ 4/5点
絶対に、そうでしたよね。 彼しかあり得ませんでした。
訳わからん!なのに秀逸というのもなかなかなくて、こういう作風だからこそなのでしょう。
原田美枝子さん、美女ですからね(笑)
なんかすごいもん見たわ~といった感じ。で、監督は、絶対に原田美枝子さんを撮りたかったんじゃないかと!!
あれは秀逸でした。
一体何じゃこれは??って思うよね。
山田くんだからこそっていうのは絶対ある。彼は役作り丁寧にする人だから、どれもハマってたよー。
これですねー?
こりゃ、予告観たら気になるわ。
山田くん、この手の映画出演結構多いよねー
でも彼だからこそこなせちゃうっていうか。
殺陣のシーンは迫力あるねぇ。
ちょっと気になりだしました。DVDになったら観よう!