今年ももう終わりです。早いなあ。
ランキングもどうしようかと思ってたんだけど、去年と同じく「映画祭・日本未公開編」と「一般公開編」に分けることにしました。それが一番楽というか、分けやすいので。
「映画祭・日本未公開編」を先にUPしますね。
さて対象となる本数ですが、
映画祭・プロジェクト関連:91本
です。内訳はTIFF、FFF、FILMeX、LBFF などなど。
今年観た映画祭ものは、どういう訳か年内公開が決まっているものが多かったのですが、それらは未公開部門としてカウントしてますけどこのランキングからは除外しました。
現時点で一般公開されていないもの、公開予定がないものを中心に選んでいます。
<お願い>
→これは2012年トータルのランキングではなく、映画祭関連のみですので、
この記事に今年のmyランク記事をトラックバックしたり、映画タイトルを勝手に集計したりしないでください(以前
何の予告もなく引用されてしまったのでちょっと困りました)
第10位 『もうひとりの息子』 (TIFF_2012)
TIFF2012サクラグランプリ受賞作品。公開はいずれあると予想しますが。
イスラエルとパレスチナという永遠に解り合えなさそうな題材の中から、とてつもなく複雑なケースを取り上げ、
そこに政治的スローガンを極力持ち出さずに描いた点がいい。
第9位 『サイの季節』 (FILMeX_2012)
何と言ってもモニカ・ベルッチがよかったですね。とてもあのモニカと同一人物とは思えないくらい抑えた表情。彼女はこういう役がとてもよく似合う。もうカラダ番長みたいな役は卒業させてあげてほしい。彼女の真価が発揮される作品がもっと観たくなる。
第8位 『ある秘密』 (映画の國名作選V 「フランス映画未公開傑作選」)
これだけブログに書いてなかったですね。後から書こうと思ってたんだけどそのままになっちゃってた。
映画を見て気に入ったので原作本も買ってしまいました。映画も淡々としていましたけど、原作はさらにドライなタッチ。
悲惨な話をスローモーションのように美しく描いた作風が好きです。
第7位 『5月の後』 (TIFF_2012)
アサイヤス自伝とも思われる本作。
激動の時代にあっても白日夢のように、流れるように描かれる思い出は美しく。
第6位 『ストラッター』 (TIFF_2012)
モノクロームでなくてもよかったのかもしれないけど、こうしてモノクロで見せられるとそっちもよくなってきてしまう。
ストーリー的には全編モノクロにするほど浮世離れもしてないし気取ってもいないが、成り行き任せとかどこ吹く風というスタンスが音楽映画としてもマッチしている。
第5位 『フランキー』 (「現代フランス映画の肖像2」)
モデル稼業の現実はほろ苦い。現実と向き合いながらもピュアでありたいフランキーの切ない願いがよかったです。
第4位 『僕のアイドル』 (「現代フランス映画の肖像2」)
基本コメディなんだけどそこにどうしようもない風刺を入れてるところが好き。
ダイアン・クルーガーファンにとってはたまらなかったですね。今よりもさらに若い彼女に出会えます。
第3位 『メイジーの知ったこと』 (TIFF_2012)
メイジーちゃんの可愛らしさにやられてしまう人が大半なんだと思いますが、それと相反するビッチな両親との対比が面白くまた切ない。
連綿と続く深刻な離婚事情は子どもに確実に影響するけど、ではどうしたらいいのか?にヒントを与えられる作品かも。
子どもの身になって考えることは、大人は普段しないから。
第2位 『フィッシュ・タンク』 (三大映画祭2012)
気に入った作品は2回以上観に行ってしまいたくなる、これも例外に漏れずしっかりと2回も行きました。
イギリスじゃ本気で階級が存在してて、労働者階級の現実をこれでもかと見せつける。ここが世間に甘えまくる日本とは違うところ。
その現実の中で進行する幻の恋、そして教えられた音楽に最後まで対抗するミア。全てが意地っ張りでいじらしい。こういうの大好きなんですよね。映画としても素晴らしかった。
第1位 『テセウスの船』 (TIFF_2012)
インド映画と言えばボリウッド。そんな先入観があるならば尚のこと本作を観ていただきたい、というくらい、インド映画のイメージを覆す作品。ストーリーの深さには、むしろ仏教の概念なども入っているように思う。
人の身体も心も再生可能となった現代だけど、そこに流れる魂の問題まで深みを持って取り上げている。もう1回ちゃんと観たいなあ。。。
ということで、昨年の映画祭&未公開部門37本よりも大幅に観賞してしまった今年なんですが、分母が増えたからといっていいと思える作品が3倍に増えた訳でもなく、やっぱり作品として観た時にクオリティの高いものは一握りだってことがわかります。
もしかしたら公開されないと思う分尚更、そういう作品を取り上げたいし出会いたい。『テセウスの船』なんてどう考えても、内容とか上映時間の関係などで、今の日本では一般公開なさそうに思います。大変もったいない話です。
その時しか観れない一期一会を求めて、来年もできる限り映画祭等は参加していきたいですね。
【お願い】 →たぶん記事読まない方いるので再掲します
この記事に、個人ランキングのトラックバックはしないでください。
トラックバックは映画祭関連、またはこの記事中の映画に関するもののみ受け付けます。
また、ここからご自身のランキング記事への集計・引用はおやめ下さい。カテゴリが違います。
それでも記事を全く読まずにランキングを集計・引用されている方に対しては、恐れ入りますが該当記事のコメント欄に訪問して直接言及しますのでご了承ください。
ランキングもどうしようかと思ってたんだけど、去年と同じく「映画祭・日本未公開編」と「一般公開編」に分けることにしました。それが一番楽というか、分けやすいので。
「映画祭・日本未公開編」を先にUPしますね。
さて対象となる本数ですが、
映画祭・プロジェクト関連:91本
です。内訳はTIFF、FFF、FILMeX、LBFF などなど。
今年観た映画祭ものは、どういう訳か年内公開が決まっているものが多かったのですが、それらは未公開部門としてカウントしてますけどこのランキングからは除外しました。
現時点で一般公開されていないもの、公開予定がないものを中心に選んでいます。
<お願い>
→これは2012年トータルのランキングではなく、映画祭関連のみですので、
この記事に今年のmyランク記事をトラックバックしたり、映画タイトルを勝手に集計したりしないでください(以前
何の予告もなく引用されてしまったのでちょっと困りました)
第10位 『もうひとりの息子』 (TIFF_2012)
TIFF2012サクラグランプリ受賞作品。公開はいずれあると予想しますが。
イスラエルとパレスチナという永遠に解り合えなさそうな題材の中から、とてつもなく複雑なケースを取り上げ、
そこに政治的スローガンを極力持ち出さずに描いた点がいい。
第9位 『サイの季節』 (FILMeX_2012)
何と言ってもモニカ・ベルッチがよかったですね。とてもあのモニカと同一人物とは思えないくらい抑えた表情。彼女はこういう役がとてもよく似合う。もうカラダ番長みたいな役は卒業させてあげてほしい。彼女の真価が発揮される作品がもっと観たくなる。
第8位 『ある秘密』 (映画の國名作選V 「フランス映画未公開傑作選」)
これだけブログに書いてなかったですね。後から書こうと思ってたんだけどそのままになっちゃってた。
映画を見て気に入ったので原作本も買ってしまいました。映画も淡々としていましたけど、原作はさらにドライなタッチ。
悲惨な話をスローモーションのように美しく描いた作風が好きです。
第7位 『5月の後』 (TIFF_2012)
アサイヤス自伝とも思われる本作。
激動の時代にあっても白日夢のように、流れるように描かれる思い出は美しく。
第6位 『ストラッター』 (TIFF_2012)
モノクロームでなくてもよかったのかもしれないけど、こうしてモノクロで見せられるとそっちもよくなってきてしまう。
ストーリー的には全編モノクロにするほど浮世離れもしてないし気取ってもいないが、成り行き任せとかどこ吹く風というスタンスが音楽映画としてもマッチしている。
第5位 『フランキー』 (「現代フランス映画の肖像2」)
モデル稼業の現実はほろ苦い。現実と向き合いながらもピュアでありたいフランキーの切ない願いがよかったです。
第4位 『僕のアイドル』 (「現代フランス映画の肖像2」)
基本コメディなんだけどそこにどうしようもない風刺を入れてるところが好き。
ダイアン・クルーガーファンにとってはたまらなかったですね。今よりもさらに若い彼女に出会えます。
第3位 『メイジーの知ったこと』 (TIFF_2012)
メイジーちゃんの可愛らしさにやられてしまう人が大半なんだと思いますが、それと相反するビッチな両親との対比が面白くまた切ない。
連綿と続く深刻な離婚事情は子どもに確実に影響するけど、ではどうしたらいいのか?にヒントを与えられる作品かも。
子どもの身になって考えることは、大人は普段しないから。
第2位 『フィッシュ・タンク』 (三大映画祭2012)
気に入った作品は2回以上観に行ってしまいたくなる、これも例外に漏れずしっかりと2回も行きました。
イギリスじゃ本気で階級が存在してて、労働者階級の現実をこれでもかと見せつける。ここが世間に甘えまくる日本とは違うところ。
その現実の中で進行する幻の恋、そして教えられた音楽に最後まで対抗するミア。全てが意地っ張りでいじらしい。こういうの大好きなんですよね。映画としても素晴らしかった。
第1位 『テセウスの船』 (TIFF_2012)
インド映画と言えばボリウッド。そんな先入観があるならば尚のこと本作を観ていただきたい、というくらい、インド映画のイメージを覆す作品。ストーリーの深さには、むしろ仏教の概念なども入っているように思う。
人の身体も心も再生可能となった現代だけど、そこに流れる魂の問題まで深みを持って取り上げている。もう1回ちゃんと観たいなあ。。。
ということで、昨年の映画祭&未公開部門37本よりも大幅に観賞してしまった今年なんですが、分母が増えたからといっていいと思える作品が3倍に増えた訳でもなく、やっぱり作品として観た時にクオリティの高いものは一握りだってことがわかります。
もしかしたら公開されないと思う分尚更、そういう作品を取り上げたいし出会いたい。『テセウスの船』なんてどう考えても、内容とか上映時間の関係などで、今の日本では一般公開なさそうに思います。大変もったいない話です。
その時しか観れない一期一会を求めて、来年もできる限り映画祭等は参加していきたいですね。
【お願い】 →たぶん記事読まない方いるので再掲します
この記事に、個人ランキングのトラックバックはしないでください。
トラックバックは映画祭関連、またはこの記事中の映画に関するもののみ受け付けます。
また、ここからご自身のランキング記事への集計・引用はおやめ下さい。カテゴリが違います。
それでも記事を全く読まずにランキングを集計・引用されている方に対しては、恐れ入りますが該当記事のコメント欄に訪問して直接言及しますのでご了承ください。
この時のマイケル・ファスベンダーが気に入ってるんですよ。あんな人でしたけど(笑)
普段観るイギリス映画はまた違った雰囲気も良かったです。
『フィッシュ・タンク』、かなり、気に入りましたのよ。
ここのマイケル、見物でしたよね。
あんな役だったけど(笑)、でも好演だったと思いますよ。観れてよかったです。
今年もよろしくお願いしますね。
2012年のTIFF作品のうち何本かが2013年に一般公開される可能性もありそうですね。
私的にはアサイヤスの自伝の『5月の後』が興味津々なので
大阪でも上映される機会があると良いなと思います。
時々3年くらい経って公開されるものもあるし。
先行で観てしまいますけど、かえってその方が一般公開で見逃さなくていいんですよね。
『5月の後』は、すぐじゃなくても来るんじゃないでしょうかね。アサイヤス人気は日本でも高いから。
『カルロス』と併せて観ていただきたいです。
ただ、山形はニ年に一回、国際ドキュメンタリー映画祭ってのをやってまして、今年はそれの年です。
あぁ、また苦行の日々が。。。
公開されるのは一握りですからね・・・。
>山形はニ年に一回、国際ドキュメンタリー映画祭ってのをやってまして
普段お目にかかれない作品たちに触れられるのはうれしいことですよね。