原題: Eega
監督: S・S・ラージャマウリ
出演: スディープ 、サマンサ・ルス・プラブ 、ナーニ
映画『マッキー』公式サイトはこちら。
先日の東京国際映画祭でも特別招待作品に入ってましたが、映画祭で2000円以上のチケットは(よっぽどのことがなければ)買わない主義ですし(笑)、もうすぐ公開なのがわかってましたのでこれは普通に映画館で観賞。
殺されてハエに生まれ変わった主人公が愛する人を守るため戦う姿を描き、インドで大ヒットを記録した奇想天外なアクションコメディ。家の向かいに住む美人の慈善活動家ビンドゥに思いを寄せるジャニ。一方、表向きは建設会社の社長で、裏ではマフィアの顔をもつスディープもまた、ビンドゥに夢中だった。ある日、ジャニは勇気を出してビンドゥに告白し、2人は両思いになるが、金と権力とルックスで落とせない女はいないと思っていたスディープは激怒。ジャニをなぶり殺してしまう。やがて小さなハエとして転生したジャニは、殺された恨みを晴らし、ビンドゥを守るためスディープに立ち向かう。(映画.comより)
本当はボリウッドあんまり好きじゃないんです。理由は第一には「長すぎるから」。
延々ダンスシーンやらそういうのはいいと思うんだけど、3時間超えてくると長過ぎちゃって飽きてくる。そしてボリウッドって大抵恋愛ものがだらだらーっと、しかも濃ゆくなってて、それももう観ているうちにお腹いっぱい。例えて言うならアメリカで出されるケーキみたいなもんで、「その大きさも甘さも半分でいいんだけど」って言いたくなるのがボリウッド映画なんですよね。マサラ上映ならまだ踊れるし、飲みながら観れるからいいんですけど普通そうじゃないから。ボリウッドって本来そういうマサラな環境で観るべきだと思うんですよ。
と、いろいろ書きましたが、これは言うなれば「外国を意識したボリウッド」なんでしょうね。上映時間も125分でちょうどいい尺だし。
ストーリーは上の緑で書いてある通り単純なんですが、これが手間暇をかけてじっくりと「料理」されていくんですね。ジャニはスディープ(→スティーブじゃないんだよね)に殺されてしまってから、「マッキー」(→インドでは「ハエ」の意)として生まれ変わり、スディープに復讐していく。ハエが人間に復讐するって普通じゃ考えられないんだけど、それを成し遂げてしまうのがボリウッドなんですね。
インドではハエはどういう位置づけなのかがよくわからないんですが、例えばヒンドゥー教では牛が神聖とされているけど、ハエは聞いたことないからそんなに意味はないのかもしれない。特に公式サイトにも記されてないけど、恐らくはカーストとしてもスディープの方が上位なのかもしれないし、実際社会的にもスディープの方がリッチで知名度もある。誰もが羨むけど汚い手口を使ってのし上がるスディープに、たった1匹で敢然と立ち向かうジャニの姿が痛快なんですよね。しかも懲らしめる方法がコミカルだし、簡単に引っかかってしまうスディープを笑い物にできるところも本作が受けがいい理由なんじゃないでしょうか。
リアルでリッチ&ダーティな人物に仕返しができない分、日頃の怨み?も映画を通じてせめてもの気晴らしができそうな感じ。やるとなったらとことん徹底的にやる!のも面白いし、ちょっとしたことでも抜け穴があってそこから簡単に痛めつけることもできる。自分が受けた恨みは倍にして返すってどこか聞いたような設定だけど、絶対無理と思われるものでも頭を使って立ち向かうジャニがいいんですね。ただひたすらに目的に突き進んで愛する人を守る、いつものボリウッドとは一味違って恋愛ベッタベタになってないし(その分こってりボリウッドが好きな人には物足りないかもしれないけど)、シンプルな中にもきちんと主義が通っていた良作でした。
★★★★ 4/5点
そうなんです、これしたコメでやっていたんです。
その時はそれこそボリウッド方式だったので、野外の公会堂でそよそよと風に吹かれながら、クラッカーを鳴らしたり踊ったりと楽しかったですよ。
まだ9月だったから暑かったし、野外上映でちょうどよかったんじゃないかな。
これは楽しい作品でした。
私も長い映画は、ちょっと苦手です。
若い時は長いのでも平気だったのだけれど、最近は、すごく疲れちゃうので・・・。
☆が高いですね!
私も楽しく見ました。
これちょうどいい塩梅のボリウッドなんです。
ボリウッドの自分評価基準はこれにしようかなと思ってます。
また寄ってね~。
これ、インド映画は好きだけどハエが大キライで見る気がしない,,,,笑
面白いんだろうけど3時間超えは今は観る時間ないなぁ、、、、
私もハエは嫌いなんだけど、これあんまり気にしないで観れましたよ。
CGっぽかったのもあるから、マンガ感覚かな。よかったよん。