原題: Gone Girl
監督: デビッド・フィンチャー
出演: ベン・アフレック 、ロザムンド・パイク 、ニール・パトリック・ハリス 、タイラー・ペリー 、キム・ディケンズ
公式サイトはこちら。
幸福な夫婦生活を送っていたニックとエイミー。しかし、結婚5周年の記念日にエイミーが失踪し、自宅のキッチンから大量の血痕が発見される。警察はアリバイが不自然なニックに疑いをかけ捜査を進めるが、メディアが事件を取り上げたことで、ニックは全米から疑いの目を向けられることとなる。(映画.comより)
奇しくもこの日は2本、これと『ランナーランナー』で、ベン祭りになっちゃいました。ランナー・・ も期待値よりは全然よかったですよ。
でもやっぱりこちらかなあ。本当は11日の先行上映に行きたかったんですが、残業で間に合わず(涙) 12日には絶対行こうと思って。
都会派、知識階級的な要素を持つエイミーと、朴訥だけど相手の心に入り込んでくるニックとの出会い。そこから結婚して5年が経つまでの間に一体どのような心境の変化があったのか。
「最初は燃え上がって夢のように幸せだと思っていたとしても、夢が醒めてくると次第に見え始める現実」は多少なりとも既婚者の多くが経験することだけど、結婚によって自分の生き方が閉ざされたと感じ、パートナーの愛も失われつつあるとわかった時、相手に憎しみを抱いても不思議ではない。結婚のためにこんなになった人生、譲って譲って自分の人生狂わされた挙句に好き放題のパートナーとわかったら、果たして自分ならどうするだろうか。そう考えながら観ていくと実に身につまされてしまう話でもある。
筆が立って策略家のエイミーが考えるところの「復讐」、念には念をということで完璧に見える。しかしながら、これでFBIともあろうものがすんなりと納得してしまうのかとも思う。辻褄の合わなさは操作すればすぐわかることなのに。ボニー刑事、もっと詰めてほしかったけど。
マスコミを通じてのイメージ、そして周囲によるイメージ操作が作り出す、大衆の行動の恐ろしさも丁寧に描かれている。協力者として共有していた人々が一転して攻撃するときの恐ろしさは経験してみないとわからないだろうけど。そこからエイミー側とニック側、双方によるマスコミ利用合戦も対照的ながら、お互いに相手を支配したい、優位に立ちたいという心情がそうさせている。
特にエイミーは、恐らくだけどティーンエイジャーの頃からのサイコパス的な気質が根底から抜けないのだろう。相手に支配されるのはまっぴら御免、しかしながら自分にない資質のニックに恋してしまった自分の過失を取り戻すかのように計画を練りつくす姿には狂気しか感じない。まるでミズーリ全体が敵であるかのような、利用できるものは利用し尽くす姿勢は、過去に人々に植えつけたイメージからは程遠い醜さを露呈する。そんな彼女にも計算外の出来事は容赦なく訪れる訳で、そこから逃れるためにすがった人物からの仕打ちも全くの想定外。そこから逆転で巻き返す執念にはある意味感服させられてしまう。そのエネルギーを、例えば元の夫婦関係の修復にでも使うのならどんなにか効果的だろうかと考えるけど、残念ながら彼女はそうではない。あくまでも支配する側にいて、負けないポジションにいるように常に行動する。
互いに相手がどこまで真実を述べているのか、常に常に懐を探らなくてはならない生活を強いられるとしたら、それこそが相互に支配される人生である。ニックもエイミーも、その関係にどこまで耐えられるのだろうか。エイミーが自分の人生に満足できる日は来るのだろうか。そしてニックに平安は訪れるのだろうか。観客も、特に既婚者は、自分の実人生に起こっていることと比べざるを得ないようにも思うが、それを踏まえてこの夫妻の今後を想定してみるのも面白いかも。
★★★★ 4/5点
で、そんなに楽しかったですか(笑)
男性目線だと、違うところがツボかもしれませんね。
スパイクロッドと申します。
自分的にはサスペンス、ミステリーとしてもすばらしかったのですけど、
それ以上にブラックコメディとしてたまりませんでしたね!
後半は終始、笑いをこらえておりました(笑)
おそらく周囲の人間からは不審者扱いされていたことでしょう。
映画が終わってもひとりだけず~とニヤニヤしておりました(笑)
ニックのスマイル、あれ絵だけ見ると結構バカっぽい(笑)
復讐しても、そこから引き戻す夫に、妻はこれからどうやって更に復讐してくのかも考えると面白いのかも?
わたしもmaruちゃん言ってるように
コメディ風にもとったの。
ブラックなコメディね。
ベンとロザムンドがとにかく良かったー
こういう復讐劇、好きだなぁ♪
警察無能なのは
解決させちゃうと面白くならないからだね~
わたしもツッコミいれたけど、、、笑
そう言えば、ニックが気が付き始める後半とか、そうかもw
ニック、もう少し用意周到にすればいいのにって思わなくもないけど、
そこが惚れた弱みなんでしょうね。お気の毒様。。
ロザムンド・パイクも、ベンも、よかった!
あれとは全然違う!
いい意味で、いい予告であり、いい本編だったと思います。
ラストは、その後を考えると、ぞっとしますね。
ある意味コメディでもあるような? 意外に笑っちゃったりしましたし(笑)
ロザムンド・パイクはもちろん、ベン・アフレックのキャスティングが絶妙です!
この映画は予告編を観た時から心惹かれていましたが
まさか、まさか…こんな展開だったとは!
イイ意味で予告編には裏切られました。
そのおかげで恐怖が倍増!
エイミーの恐ろしさは勿論の事ですが
この事件を取り巻く人たちの言動にも
違った意味での恐ろしさを感じましたね。
あのラストシーンが忘れられません。。。
>あっこでFBIと警察に突っ込まれまくると
そこがとっても引っかかったんだよね。というか、
突っ込まれて当たり前なのに、なんとなーく丸め込んじゃった的な展開がどうにも。
なので満点じゃないです。
そこもうちょっと詰めてほしかったな。そしたらエイミーのまた違った恐ろしさも見れたのに。
ニックは逃れられるのか?
サイコパス? はやっぱり、近づかない方が無難。。
普通こういうのって恋人時代だけで結婚したら現実路線にシフトするもんなんだけどねぇ。もしかして子供生まれたらかわるかな?
怖い夫婦のお話だったねー
殺人という部分は抜きにして、浮気した夫を精神的に一生支配する物語としたら、その辺にごろごろしていそう。
どこまで歩み寄れるか、心の平安は訪れるのか、ある意味、この夫婦の今後が一番ハードそうでしたね。
ヘンな役でもどことなく品があるでしょう?
これもよかったです。
一瞬思い出せない私はどーすれば・・・ 笑
ロザムンド・パイクの演技が素晴らしかったです。
既婚者の方はいろいろ考えてしまいそうですね^^;
キヌアの会話でマトリックスと答えそうなワタシは
即行、餌食になりそうです(笑)