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短編:想いのメモリ<24>守ってやれなかった

2022-09-05 11:09:34 | 短編小説:想いのメモリシリーズ


2つ年上の彼女のこと。飲食店(水商売)のお姉さんとであったのは駅のガードの下だった。
チンピラみたいなヤツラに、文句言って殴られたり、蹴られたりしてた。
そしてヤツラはお姉さんから金銭を巻き上げていた。
ボクはちょうどそこに出くわして、そのチンピラ達を、けちょんけちょんにしてやったんだ。
それからの付き合いだったんだけど、そのお姉さん心臓の病気持ちで薬使っててね。
仲間には内緒で学校終わってから公園で何度か会っていたんです。
チンピラはしつこいらしく、ボクはもう我慢できなくなって、チンピラに会いに行ったら、事務所(極道)に来いって言われた。
ちょっとびびったけどヤクザではなくてチンピラの集団がいて、でもバックにはヤクザがいたんだろうと思ったけど話し合いをするのが面倒くさいと思った。
一人で六人は無理だったけど、リーダー格のチンピラだけは、病院送りにしてやったんです。
前にも書いたけど、お姉さんが欲しかったからそんな行動を起こしたと思うんだけど、お姉さんに看病してもらった時嬉しくて嬉しくて一時の幸せだったんです。
でも、チンピラたちはしつこい奴らだった。
お姉さんの事で金のためなら死ぬまでって言ってたからボクは完全にぶちきれたのかな?
リーダー格のチンピラだけは病院送りにして後から五人を一人ずつ一人ずつ暴力で闘って倒していった。
お姉さんに言われたんだ「もういいんだよ」って、それから、お姉さんに全く会えなくなった。
高校二年生の時、お姉さんの友達が頼まれたからって手紙を持ってきたんです。
誰からって聞いたけど知らないって手紙をみたら、お姉さんからだった。
「もう大丈夫だから、頑張って生きてね、さよなら元気でいてね」こんな手紙だった。
お姉さんのアパートへ学校が終わってから行ってみたんだけど、もうその部屋を引き払っていた。
ボクは、お姉さんの友達に会いに行ったら「もう遅いよ」って言われた。
手紙の中の最後には「無茶しないで」書いてあった。
心臓疾患があったお姉さんで病院で入院してから治療してみたいたけど病院で息をひきとったと聞かされた。
この時から喧嘩するのやめた。
でも、この頃ってみんな活発だった時代で、眼と眼を合わせるといつも何かが起こるんですよね。
ケンカケンカ!結構やられたな。
人を殴ることも蹴り上げることもしなかった。
お姉さんとの約束だったから。
そのうち、喧嘩しかけてくるのがいなくなった。
このことで「忍耐」「笑顔」というものを教わった気がする。
怒鳴ることもなくなったし、いつも笑ってられるボクになれたような気がします。



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