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セイネンキレジェンド6話

2024-01-20 07:24:23 | 小説セイネンキレジェンド


青少年期の直也の周りには常に多くの仲間達がいた。中学へ入学すると他の小学校からの生徒も仲間に入る。直也は慕われる存在として見られるようになっていくが中学に入ってから大切なものを失う事が多くあった。しかしそれに耐える力を持てるようになると、この頃の中学では先輩達からの暴力やかつあげ等の様々な問題があり荒れた時代の中で直也の存在は先輩達から仲間達を守る事だった。他のクラスの同級生をも守る事が出来ていたのだ。直也の素質とは何か中学を卒業した時に周囲の人達は知る事になる。
「直也とは何者か」と生徒達や仲間達は思った様だった。
ボクシングジムの会長やコーチは直也の過去を知る事によって直也の持った悲痛や苦痛に怒りや憎しみを知り直也の心の更生を考えると共に「優勝」というものに賭けてみようとしたのだ。ボクシングを始めて日は浅いが試合までの間の約3ヵ月間で、どれだけの成長をするのだろうか。直也は必死に生きていた時期でもあった。中学2年生の直也の成長に欠かせない存在が2人いた。この2人の存在が直也を成長を促すきっかけを作り直也は自分というものに気づく事になる。11月下旬に中学生市町村ボクシングトーナメントまで後3ヵ月だ。直也は孤独となり心にある悲痛と苦痛そして何よりも強い世界全てへの怒りに戦いを挑む事になる。直也は中学1年の時に久美子や春樹との真一と3人との別れとなった。直也は別れてからの直也の心は自分でも抑えきれないものだったと思う。中学2年になった直也は7月下旬の夏休みに入ると春樹の事故死現場や久美子の事故死現場に行き父転勤にて一学期で転校してしまった真一を思いながら、ある思いを胸に置き8月1日からボクシングジムに通う事になった。ボクシングを始めて2週間程した頃にプロテスト前の選手とのスパーリングで工藤康志の一発のアッパーカットで意識を失う事があった。
「オレは負けた」直也は負けた事など、どうでも良かった。意識を失った時は直也は無意識に初めて涙を流していたのだ。その涙を見ていたのは優子の1人だった。直也は夢を見ていたのか?それとも友との別れによって直也の心が泣いていたのか?この日を境に直也にはある決意というものが心の中に産まれていた。ボクシングジムの会長とコーチよりボクシング試合の事を聞いた時の直也は何も答える事はなく首を縦に振るだけでボクシングの試合に出場する事を承諾した。この2週間で直也はサンドバックだけを殴りつけていた。無心の直也は以前とは変わっていく。


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