たまっていた美術展のチケット、
なんとか今日行けるだけ行ってきた@
新宿でやっているオランダハーグ展というのも魅かれたが、
時間の余裕もないので、上野と東京駅周辺に絞ることに。
大宣伝というか、大々的な前評判の バルテュス展。
彼が若いころ、
ピエロ・デッラ・フランチェスカに惹かれ作品を模写していたとわかり、
フィレンツェでみた、
端正な雰囲気で、相反する色彩を効果的に使う
ピエロ・デッラ・フランチェスカの作品を思い出し、
そうかと合点がいった。
バルテュスの作品自体は、構図がどうのと言われているより、
とても古典的要素が強いと思っていたから。
「賞賛と誤解だらけの20世紀最後の巨匠」と謳われるけど、
それってピカソが言ったから? とか言ったら睨まれるか@
それになんだかんだ言ったって、
猫・少女が彼の感性の多くを占めていたのは間違いないもの。
やはりそういう「危うい美」に惹かれていたわけでしょ、彼は。
「誤解」とか弁明つけなくったって堂々としてればよいのじゃないか?
予想以上に楽しんだのが 国立西洋美術館の美術展。
「ジャック・カロ―リアリズムと奇想の劇場」と銘打って
奇怪な人物が、ぼ~んと出てるから
魑魅魍魎、奇形なものたちの跋扈する世界かともおもっていたわ@
ところがこれが、素晴らしい版画の数々!
驚きの連続だった。
なになに?! これって明日までだったではないの?!
よかった、滑り込みセーフで!
同時開催の 「非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品 」
これもおもしろい。
看板右の絵もなんかおかしな落ち着かない構図でしょ。
マックス・クリンガー 「手袋・行為」
これは連作のうちの一枚で、
よくみると男性はスケート靴を履いていて、
奥にいる人物たちのおかしな姿勢の訳がわかる。
でも惜しいのは、この連作の続き、
平野啓一郎によると、思いもかけない展開をするのだそうな。
「思いもかけない展開」って?!
あ~あ、気になる気になる@
続きの写真とかお話を、脇に書いていてもらいたかったわ@
でも、きょう会得した教訓、
「広告文に、惑わされてはいけないよ」