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思いつくまま

横浜美術館 「魅惑のニッポン木版画」

2014-04-05 | 横浜

 

                

 

              横浜美術館で開催中 「魅惑のニッポン木版画」

       とってもおもしろい*

 

 

       浮世絵版画から千代紙、現代版画と幅広い。

       海外から日本に技術を学びに来た作家の作品もあり興味をひく。

 

 

 

       ヘレン・ハイド アメリカの女性版画家。

       イギリスの挿絵画家メアリ・バーカーにも似た線も持ち、

       女性の柔らかい視点が温かい画面を作る。

 

         

 

       展示作品の中の一点「愚痴」

       アヒルたちが女の子に愚痴をきいてもらってるのかな、

       笑みがこぼれてくる。

 

 

       版画画家の層の厚いことにも改めて驚く。

       特に初めて知った二人の画家。

 

       勝平得之 

       お国の秋田の市場を描いた「北国の市場」

       とても温かいまなざしと色合いで魅かれた。

        

 

 

       もうひとり、福島の画家 齋藤清。

       画面の構成が大胆・斬新且つ柔らかい。      

    

       生まれた地を愛する気持ちが二人の作風を作り上げたのか。

 

 

 

       日本版画が、西洋・印象派に多大の影響を与えた斬新さも実感できることのほかに、

       なにより版画が変遷して行っている様子がおもしろい。

 

       現代版画は、従来の版画の枠にとどまらず、

       絵画にも近づき、また絵画を超えた方向性も獲得していって、

       多くの可能性を秘めていることに驚く。

 

    

 

 

                 

 

       棟方志功の力作も一点、展示されてあり(上・左)

      改めて彼の作品のもつエネルギーに圧倒される。

      

       長谷川潔の作品はどれも秀逸。 

       以前、やはり横浜美術館で開いた

       彼の展覧会に行かなかったのが今も悔やまれる。 

          

       ↑ パンフレット右下の、ダンスの版画 桐月沙樹。

       若い才能である。