先日、入院していたこの子がrommyの手元に戻ってきた。
もうすぐ20年の付き合いになる。
ソールを張り替えたのは、4度目かな。
中の皮もかかとの部分が破れてしまって、張り替えたことも1度。
「随分履いてますね。」
もうボロボロでお店に出すのがちょっと恥ずかしかった。
だけど、私にはこの子が必要。
「一番ラクだし、履きやすいんです。」
「えっ?ラク、ですかぁ。」
お店の人はびっくりしたけれど、山好きな人ならわかってくれるはず。
自分に合った登山靴がどれほど大切か。
今はもっと軽くて、オシャレで機能性に優れた登山靴がたくさんある。
けれど、
私はどうしてもこの子を手放せない。
だって、まだまだ短い私の人生の中で、半分以上の年月をこの子を履いて山に出かけているのだ。
費用は1万弱。
もしかしたら、新しい登山靴を買った方がいいのかもしれない。
だけど、
ピッカ、ピカのソールですごく嬉しそうな君を見たら、お金じゃないんだ、って。
世界に一つだけの君なんだって。
この靴を買ったときのことを、今でも昨日のことのように思い出せる。
新入生の私には、選択肢なんてまるでなくって、
(そのころは、店頭に並んでいたのはほとんどが皮の重登山靴だった。)
先輩に言われるがままに買った。
初めての山行。
先輩たちの履いている登山靴が、黒光りしていて、それがものすごくかっこよく思えて、憧れだった。
登山靴を買ったときについてきた皮をしなやかにする、というミンクオイルを
何度も何度も布で塗りこんだ。
長い合宿から戻ると、丁寧に泥を落とし、ミンクオイルを塗る。
一つの山行を終えるたびに、自分の足になじんで、少しずつ漆黒になっていく登山靴に
山行の全ての思い出が詰まっているような気がして、愛しくて堪らなかった。
今では私の足にぴったり。
ソールの部分は何度も張替えができるけれど、その上の木の部分は取り替えようが無い。
今回、張替えの時に、木の部分をだいぶ削ったようで、
本体とソールとを縫い付けてある縫い目が見えてきてしまった。
ソールを張り替えられるのも、これで最後かもしれないな。
rebornの初山行はどこにしよう・・・?
この子が喜んでくれる山がいい。
そうだ、槍を見せてあげよう。
それなら思い出の山がいい。
中学校の集団登山で初めて経験した山。
その山頂から見えた槍。
またココにやって来たよ。
槍は見えているかい?
君はこの足で何回槍に登ったかな。
今、ここに見えている山。
どのくらいの山頂に一緒に立っただろうか。
これからどのくらい歩けるかわからないけれど、
どうかrommyをよろしくね。
レポはまた後日。
関東甲信越地方も入梅し、久しぶりにノンビリした休日を過ごしています。
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私の愛用の靴は10年です。
まだまだ、rommyさんの足元にも及ばないです。
愛用の靴が山の安全と思い出をいっぱい作ってくれますね。
これからもいっぱい一緒してくださーい。(^^)/
そうなんですよね。
山道具の中で一番愛着が沸くのが登山靴です
その次がザックかなぁ。
ありがとうございます。
これからもこの子(登山靴)と一緒にたくさん登れたらな~って思います