旅をするrommy

山も旅も私が私でいられるためのもの。
そんな嬉しい気持ちがいっぱい詰まったrommyのブログです。

あなたと歩んだ私の軌跡

2012年06月09日 | モブログ

 

先日、入院していたこの子がrommyの手元に戻ってきた。

もうすぐ20年の付き合いになる。

ソールを張り替えたのは、4度目かな。

中の皮もかかとの部分が破れてしまって、張り替えたことも1度。

 

「随分履いてますね。」

もうボロボロでお店に出すのがちょっと恥ずかしかった。

だけど、私にはこの子が必要。

「一番ラクだし、履きやすいんです。」

「えっ?ラク、ですかぁ。」

お店の人はびっくりしたけれど、山好きな人ならわかってくれるはず。

自分に合った登山靴がどれほど大切か。

 

今はもっと軽くて、オシャレで機能性に優れた登山靴がたくさんある。

けれど、

私はどうしてもこの子を手放せない。

だって、まだまだ短い私の人生の中で、半分以上の年月をこの子を履いて山に出かけているのだ。

費用は1万弱。

もしかしたら、新しい登山靴を買った方がいいのかもしれない。

だけど、

ピッカ、ピカのソールですごく嬉しそうな君を見たら、お金じゃないんだ、って。

世界に一つだけの君なんだって。

 

この靴を買ったときのことを、今でも昨日のことのように思い出せる。

新入生の私には、選択肢なんてまるでなくって、

(そのころは、店頭に並んでいたのはほとんどが皮の重登山靴だった。)

先輩に言われるがままに買った。

 

初めての山行。

先輩たちの履いている登山靴が、黒光りしていて、それがものすごくかっこよく思えて、憧れだった。

 

登山靴を買ったときについてきた皮をしなやかにする、というミンクオイルを

何度も何度も布で塗りこんだ。

 

長い合宿から戻ると、丁寧に泥を落とし、ミンクオイルを塗る。

一つの山行を終えるたびに、自分の足になじんで、少しずつ漆黒になっていく登山靴に

山行の全ての思い出が詰まっているような気がして、愛しくて堪らなかった。

今では私の足にぴったり。

ソールの部分は何度も張替えができるけれど、その上の木の部分は取り替えようが無い。

今回、張替えの時に、木の部分をだいぶ削ったようで、

本体とソールとを縫い付けてある縫い目が見えてきてしまった。

 

ソールを張り替えられるのも、これで最後かもしれないな。

 

rebornの初山行はどこにしよう・・・?

この子が喜んでくれる山がいい。

そうだ、槍を見せてあげよう。

 

それなら思い出の山がいい。

 

中学校の集団登山で初めて経験した山。

その山頂から見えた槍。

 

 

 

 

またココにやって来たよ。

槍は見えているかい?

君はこの足で何回槍に登ったかな。

今、ここに見えている山。

どのくらいの山頂に一緒に立っただろうか。

 

これからどのくらい歩けるかわからないけれど、

どうかrommyをよろしくね。

 

レポはまた後日。

 

関東甲信越地方も入梅し、久しぶりにノンビリした休日を過ごしています。

 

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (クロちゃん)
2012-06-10 03:36:26
rommyさん、おはようございます。♪
私の愛用の靴は10年です。
まだまだ、rommyさんの足元にも及ばないです。
愛用の靴が山の安全と思い出をいっぱい作ってくれますね。
これからもいっぱい一緒してくださーい。(^^)/
返信する
クロちゃんさんへ☆ (rommy)
2012-06-10 20:38:48
クロちゃんさん、こんばんは。
そうなんですよね。
山道具の中で一番愛着が沸くのが登山靴です
その次がザックかなぁ。
ありがとうございます。
これからもこの子(登山靴)と一緒にたくさん登れたらな~って思います

返信する

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