旅をするrommy

山も旅も私が私でいられるためのもの。
そんな嬉しい気持ちがいっぱい詰まったrommyのブログです。

「聖職の碑」を訪ねて将棊頭山へ

2012年08月03日 | 中央アルプスの山

【7月29日(日)将棊頭山 しょうぎがしらやま 2730m】  

 

5:30 桂木場 登山口 発 -5:50 ブドウの泉 - 6:35野田場 - 7:00 馬返し -7:35 胸突八丁 -8:10 津島神社 -8:40胸突ノ頭 -8:55 西駒山荘9:15 -9:30 聖職の碑- 9:50 将棊頭山-10:20 西駒山荘 10:50 - 12:55 登山口着

 

 

新田次郎の「聖職の碑」を読んでから、その碑を訪ねてみたい

と、ずっとココロに秘めながら、

その碑は木曽駒からちょっと離れていたり、縦走路から外れていることから、

何度も登っているのにそこには未だに訪れたことがなかった。

 

そして、その碑の近くにある西駒山荘が来年建て替えだという。

ならば、せっかくだから、新しくなる前の西駒山荘にも寄りたいな。

そう思い、桂木場からのルートを辿ることにした。

 

つつじで有名な鳩吹公園の脇を通り、小黒川渓谷キャンプ場を目指す。

近くを清流が流れ、快適なキャンプ所だ。

その先に20台は停められそうな駐車場がある。

rommyが登ったのは日曜日。

路肩にも車が停まっていることから、前日にはかなりの入山者がいたことが予想される。

そういえば昨日は天気がよかったもんなぁ。

なんて一人ごと。

土曜日は木曽川でBBQをしていたので仕方がない。

 

20mほど進むと小さな発電所が見えてくる。

その標識の下に一輪だけウツボグサ。

そして、こんなに可愛らしい看板

 

西駒山荘まで100mごとに建てられてあり、良いペース配分になる。

また、「この登山道はアサヒビールの寄付によって・・・」云々の看板も。

我が家はビールは、アサヒオンリー

看板を撮って、クマ五郎さんに見せたらビールを飲む良い口実になりそうだ。

 

30分ほど歩くとブドウの泉

ちりめん坂と呼ばれるカラマツの林をぐんぐん歩く。

わりと平坦でトレイルランニングの良いコースになりそうだ。

下りではrommyもザックをわっさわっさ揺すりながら、重登山靴で走ってみた。

足元がふさふさして気持ちよかった。

 

実は・・・今、一番欲しいもの!

 

トレイルランニングのシューズ

 

 

野田場の水

エアリアには渇水注意と書いてあったけれど、そんな心配ななそう。

こちらも冷えていてメチャ美味しい

 

権兵衛峠への分岐

rommyの持っている2007年度版のエアリアにはルートがないけれど、

随分としっかりした道のようだ。

 

こちらは奈良井へのルート

 

 

エアリアでは途中まで点線が引かれているぞ。

こちらも歩けそうだ。

薄暗い針葉樹林帯を抜けると、平坦な場所に出た。

目の先になにやら小屋のようなものが見える。

大樽避難小屋だ。

水場は小屋から10分ほど歩くらしいので、素通り。

ここで一泊はちょっと薄気味悪いかも

 

さて、ここから胸突八丁

気合を入れて行きますか

おっと、こんなところにイチヨウラン

残念ながらもう枯れてしまっている。

 

「やっとこ平」だそうな。

気持ちよさそうなベンチがあるけれど、早く尾根に出たいので素通り。

木曽駒まで6合目

天気が良ければ、木曽駒まで・・・と思っていたけれど、まだ6合目!?

ココロが折れます

 

展望もナシ、楽しみのないこのルートで唯一のアトラクション的存在の津島神社

おお~光ってる!

写真ではブレてしまい、うまく撮れなかったけれど、ヒカリゴケ

これ以上にたくさん生えていて、緑が鮮やかだったよ。

この辺りから樹間が広くなり、稜線が近い雰囲気

日曜だというのに、それ違ったのはいずれも単独の数人のみ。

上から下って来られた方に、

「もうすぐ分水嶺ですよ。」

と、声をかけていただく。

 

木曽町、塩尻市、伊那市の分水嶺なのかな。

稜線だぁ。

ずっと樹林帯だったので、空を覆うものが何もない開けた場所に出ると、開放感に叫びたくなる。

まずは西駒山荘裏にあるベンチでコマクサを眺めながらのお昼。

ここのコマクサは色が濃い。

チングルマも登山道脇に咲き乱れている。

一足先に綿毛になっているコも。

将棊頭山を目指す前にまずは聖職の碑へ。

この時はまだ、木曽駒まで行こうと思っていたけれど、えっらいガスガスがやって来たので、

碑まで行って折り返すことに決めた。

ほんとは目の前に見えた木曽駒の遠さに嫌気がさしたんだけどね

ちょっとした広場のところにそれはあった。

この場所に小説にも書かれていた、小屋があったのかな。

大正2年 暴風雨の中、山頂を目指した先生と子どもたち。

下山中、小屋を探したけれど、あるはずの小屋がなかった!

心無い登山者が小屋の板やらを暖を取るために燃やしてしまっていたのだ。

着ていた蓑を屋根代わりにして雨風を凌いでいたが、

パニックを起こした青年が蓑をかぶって外に飛び出してしまう。

それをきっかけに、他の生徒も同じような行動に出て、この辺りで何名もの生徒が亡くなったのだという。

 

この先の濃ヶ池の近くに、幸いにも命からがら助かった生徒2名が避難していた岩があるというが、

そこにはまた次回。

記念碑は千畳敷カールを真正面に捉えたロケーションに立っていた。

ガスも濃くなってきたので、一路、将棊頭山へ。

 

天水岩

石の上に雨水が溜まっていて、どんな日照りでも枯れることはない、という。

ほんとかな~誰かが水を足してるんじゃないの?

と、信心のないrommyは思う。

将棊頭山からの展望は全くナシ。

ガスにやられちゃいました。

 

なのにっ。

rommyが下って、山頂を見上げると・・・

晴れてる

帰りに西駒山荘へ寄って、トイレをお借りしつつ小屋の方とお話をした。

建て替えは写真の右側の方だけなんだって。

先週は地元の中学生がココに泊まって、木曽駒に登ったあと

ロープウェイで下山したそうな。

クマ五郎さんのときはもちろんロープウェイなどなく、

行きも帰りもひいこら言いながら集団登山をした、と言っていた。 

 

 地図を見ると、やはり木曽駒。

麓からのコースがメチャクチャある。

こんなにたくさんのルートがある山も珍しいんじゃないのかな。

 

次はどのルートから登ってみようかな、

そんな楽しみ方も知った今回の山でした。

静かな山旅に万歳 

 

">標高差 1450m 距離 14km

 

 

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4 コメント

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Unknown (noyama)
2012-08-05 21:24:05
  今晩は
  木曽駒ヶ岳、数十年前に登ったきりすっかり御無沙汰です
  学校の先生を聖職と呼んでいたのはいつ頃まででしょうか?
 その後「でもしか」とか言われ、モンスターPにやられ
大変ですね
 「聖職の碑」訪れて見たくなりました
返信する
noyamaさんへ☆ (rommy)
2012-08-06 21:30:18
noyamaさん、こんばんは
「聖職」だなんて、悲しいことに今では死語になりつつありますね。
最近の不祥事で、ますます「聖職」からは遠のいています。
数十年前はどちらから登られたんですか?
木曽駒はバリエーション豊かなルートがあり、ロープウェイで登るのは
あっけなくてちょっと寂しいな~と思うこの頃です。
返信する
行ってきましたね (カモシカ永井)
2012-08-07 08:17:08
桂小場からのクラシックルート歩いてきましたね。
思わず私も自分の記録を見てしまいました。
ここもムスコと二人で木曽駒山頂まで登って頂上小屋の前でテント泊しました。
結構長い登山道で最後はバテバテでした。
夏山は計画一杯です。
秋に日帰りでどこかご一緒できるとよいですね。
rommyさんに会いたい方、ご一緒したい方沢山いますよ。
暑さきびしき夏、クマゴロウさん共々体調管理にお気を付け下さい。
返信する
カモシカ永井さんへ☆ (rommy)
2012-08-11 18:08:19
南アに向けて準備は進んでいる頃でしょうか?

そうなんです。このルート、単純で長いんですよね。
よく整備されているので、歩きやすいと言えば歩きやすいですが・・・。
私も木曽駒の山頂まで目指したかったのですが、根性ナシで止めてしまいました。
お盆を過ぎれば、高い山はもう秋山の雰囲気ですね。
久しぶりに両親がやって来たのですが、
父は糖尿病の薬を飲んでいるそうで、
「少しは運動したら?今度一緒に山に行く?」
と声をかけてみたところ
「行く!昔はよく一緒に登ったなぁ~。」
なんて言っていましたので、是非父も一緒にお願いします
返信する

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