旅をするrommy

山も旅も私が私でいられるためのもの。
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バリアフリーな旅②~熊野古道:那智の滝と貸切露天温泉~

2011年11月13日 | 病気とともに

本日、所用を済ませて家に着き、テレビをつけると偶然「東日本女子駅伝」がやっていた。

長野は1位。

そしてぼんやりと見ていると、見覚えのある名前!昔の教え子だった。

「○○大会で□位になりました。」と写真付きで毎年年賀状をもらってはいたが、

あんなに小さかった彼女がこんなに堂々とした姿で、そしてこんなに輝いて走っているなんて・・・胸が熱くなった。

きっと毎日、涙が出るほど厳しい練習をしていることだろう。

でも、明るく前向きな彼女だから、ぐんぐん力をつけて伸びているんだな~と思う。

 

こりゃ私も負けちゃいられない!彼女のようにrommyも進化していかなくちゃ!と、諏訪湖へと繰り出したのでした。

 

 

さて、話は先日の旅行の話になります。

 

                                                                                

 

 

那智大社を後にしたクマ五郎さんとrommy。

次に向かうのは那智の滝がある飛瀧神社。こちらも門のインターホンで車椅子だということを伝えると階段ではなく、スロープの道を開けてくれ、滝のすぐそばまで行けるそうだ。

クマ五郎さんは、雨脚が強くなった外を見て

「オレはやめとく。こんな雨じゃキツイわ。」

とあっけらかんと言った。

「え~!?行かないの!?ここまで来て?」

確かにこの雨の中、車椅子を押すのはキツイ。だけど・・・ぷしゅっと体から力が抜けていくのがわかった。

「そっか、仕方ないね。じゃ、もう旅館へ行こっか・・・」

私のがっくりした顔を見て、クマ五郎さんが

「おまえだけでも行って来いよ!」

って背中を押してくれたので、

「じゃあちょっとだけ!すぐ戻るから。」

と、近くの駐車場に車を止め、カメラだけ持って外に駆け出した。

 

 

杉並木を下っていくと、その先に滝が見えた。

確かに、那智の滝は迫力があった。

だけど、ただそれだけ。

悲しいほど、感動も何も私の胸には沸き起こらなかった。

だって一人だから。 

土砂の跡が痛々しい。

300円を払って御瀧拝所舞台まで行けば、滝の間近でそのしぶきを、そして霊気を体中に浴びることができるそうだが、

その時の私にはそこまでの気持ちはなく、とりあえず・・・って感じで写真を撮り、下ってきた階段を今度は駆け上がった。

二人で来ているのに同じように楽しめない。

なんだかそれがものすごく悲しかった。

しとしと・・・私の胸の中にも雨が降っているみたいに、寂しい。

 

早く戻ろう。

車で待っていてくれたクマ五郎さんにお土産

那智名物

黒飴ソフト

甘さが程よい感じで・・・まいう~でしたっ。

 

 

そして、この後は・・・お待ちかねの今夜のお宿 

かなりがんばって探したさ。

元気な頃は、クマ五郎さん、大の温泉好きで一度入るとそれこそ何時間も出てこないほど。

だけど、この病気になってから、自分が温泉に入ると周りの人に気を使わせてしまい大変だから。

と、公共の温泉にはまったく入らない。

確かに、お風呂場で転んでしまうのが一番怖いので、私も心配なんだけど。

 

それなら!

と、rommyの頭にひらめいたのは完全なるプライベート温泉。

そう!露天風呂付き客室 なんてステキな響き。

これなら心行くまでクマ五郎さんも楽しめるハズ

 

ネットで探して、川湯温泉のとあるお宿にヒット!!お宿のHPはコチラ

 

このお宿、河原の露天風呂もあり、ぷくぷくと川底から源泉が湧き出ているのだ。

その源泉を部屋の露天風呂にも引いているので、24時間かけ流し。

もうさいっこうの温泉でした

 お部屋を一歩出ると、ベランダにこんな露天風呂。

いい雰囲気でしょ

 

 わたしはまず大浴場に

 翌日が平日だったため宿泊客はまばらで、お風呂も貸切。

 内風呂で充分温まった後は、河原の露天風呂へ。

 ここの露天風呂は混浴なので、女性は入浴用の浴衣を着て入ることができる。

着衣のまま温泉に入るのは初めての経験で、なんだかものすごい違和感・・・。

かといって何も着ないで・・・というのにはかなりの勇気が必要。

だって、ほんとにふつうに温泉街を流れている川に石で固めただけの湯船なのだ。

ホテルのレストランからはもちろん、道路を走る車からも丸見え!!

防犯面からも一人ではちょっとアブナイ、と感じ、早々に引き上げた。

 

そして部屋に戻ると、クマ五郎さんがっ!

ベランダで真っ裸のままノビていた きゃ~

どうも露天風呂のお湯が熱すぎて、湯だってしまったらしい。確かに、体はユデダコのようにまっかっか

急いで売店に行ってアイスと飲み物を調達。

事なきを得ました

 

翌朝、私は部屋の露天風呂へ。

朝もやの中、のんび~りお湯を楽しむことができた。

このお湯、なかなかいい感じで数日間はお肌がしっとり、つるっつる

 

とっても親切なフロントの方に熊野古道の詳しい情報をいただいて、いざゆかん!車椅子で歩ける熊野古道へ

 

お天気も上々の予感・・・。 ですが、本日はここまで。続きもお楽しみに。

 

 

     ご訪問、ありがとうございます。

 

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2 コメント

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貸し切り温泉 贅沢~ (activeママ)
2011-11-14 21:06:26
やっぱり一人だとつまらないね。せっかく連れてきてあげたのに・・とか、つい口から出てしまいそう。
駆け足で、戻る気持ちわかります。
最近は、自分で楽しめるところに着き合わせてます。
温泉は good アイデア
黒飴ソフト 長野には蕎麦ソフト わさびソフトなど等、イロンナソフトがあるんですね~。
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activeママさんへ☆ (rommy)
2011-11-16 21:25:00
ほんとです。すべてはクマ五郎さんのために・・・
と、いろんな所に問い合わせて計画したのに、クマ五郎さんが楽しめなんじゃ・・・って思ってしまいました。

温泉は家族風呂とか貸切風呂とかあったんですけど、時間が1時間ってだいたい決まっているんですよね。
そうすると着替えだけでも時間がかかってしまうし、落ち着いて入れない・・・ということで今回はちょっと奮発しました

自分が楽しめる所に・・そうですね。じゃないと、かえってストレスが溜まってしまいそう。
activeママさんは上手に病気と付き合えているんですね。私はまだまだです。頭では理解していても、感情がうまく向き合えないくって。

そばソフトもわさびソフトもまだ食べたことがありません

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