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ROKOのアンダンテ生活

のんびり暮しに、グラスリッツェンでたま~にアクセント!

ガラスにはいった太陽

2009年03月25日 | 最近読んだ本
     
<表紙>                   <裏表紙>   
キルピチニコワ作
宮川やすえ訳

グラスリッツェンをはじめてから、徐々にガラスってなんだろう?
と、ガラス自体にも興味がわいてきました。
手彫りに向いているものは・・・?から始まって、成分や製造方法についても
知りたいと思い、ガラス関係のサイトを調べるうちに、この本が紹介されて
いるのを見つけました。

実在の人物で、ロシアの伝説的なガラス吹き「ボリス・イリョーミン氏」の
一生を綴った児童向けの小説です。
村中に、ガラス吹きの名人がいて、幼い頃からその仕事に憧れていたこと。
一時は才能がないと、諦めかけたこと。そして、ついには国家的な大きな
仕事を任されるまでになり、勲章を受章したこと。

結構古い本なので、昔の伝記的な雰囲気なのですが、ファンタジックな
場面があったり、イタリア・ムラーノ島に(その技術を他国に知られないように
するため)軟禁されたガラス職人の話や、今から4千年前に古代フェニキアの
船乗り達が、初めてガラスに出会った話なども挿話として織り込まれていて、
大変興味深い読み物としても楽しめます。

その上、子どもの本とあなどるなかれ。あとがきの部分には解説がついていて
ガラスの語源、歴史、原材料、製造過程についてなどがとても分りやすく
説明されているのです。

実は最近読んだ本ではないのですが、最初に読んでから、何度か借りては
読み直している、大好きなとっておきの一冊です。
(残念なことに絶版なんですよね
表紙もアートっぽくていいんです。
ガラスに興味がある方は、一度読んでみることをおすすめします。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
絶版 (cochi)
2009-03-27 11:34:46
こんにちは

この本の表紙を見たときに、
荒井良二さんの絵本かな?と思いました。
なんとなくタッチや色使いが似ているようで。
ロシアのお話なのですね。

専門的な内容の本は難しくって理解しにくいのですが、
同じ内容で子供向けに書かれた本って、
とても易しくわかりやすく書いてあるので、
入門編として大人が読むのも、とても良いですよね!

観ているだけのガラスでしたが、
読んでみようと思います!
返信する
絶版…惜しい (うーたま)
2009-03-27 15:30:52
こんにちは

とても斬新な色で
インパクトがある表紙に
しばし釘付けです。

ガラスをもっと知るために
是非とも
全くの素人の私も読んでみたいと
思いました。

それにしてもいい本…ほど絶版が多いのが
残念ですね
返信する
cochiさんへ (ROKO)
2009-03-27 23:24:43
あー、荒井良二さん。雰囲気がありますね!

私は、もっぱら児童向けの調べ学習の本などを見て
楽しんでいます。写真や、図解もいっぱいでわかりやすい。

このところ下の娘社会科で、新聞つくりがつづきました。
テーマを絞って国や人を調べ、それを新聞にするという
調べ学習の仕上げで、すっかり図書館のビジュアル百科
のコーナーなどがおなじみになってしまいました。

この本、ガラスの魅力があふれています。ガラスって
透明で冷たいようだけれど、実は太陽みたいに熱いのです。
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うーたまさんへ (ROKO)
2009-03-27 23:26:09
表は日本語、裏はロシア語で凝っていますよね。

大変わかりやすく書かれていますから
おすすめですよ~。

もう、この本お持ちの方がいらしたら譲っていただきたい
くらいです。
再出版のお願いができるサイトがあるでしょう?
そこに、頼もうかと思っているのですよ。
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