年女

　
　生まれてから　７回目の年女である

　昔から　豆まきは　盛大に　やる家に育ち　婚家が又むちゃくちゃ　に大暴れする家だったので

　今年は　最後の年女　　　　やるぞーーと１人プランを練る

　先ず　ウサギの　耳を　白いボール紙で作り　ゴムヒモで頭に巻きつけて見たが旨くいかない

　そうだ！白い毛糸の帽子に耳を縫い付けて　　やった！　　　かわいい　うさぎさん！

　どうも　顔だけはどうにもならず　　やはり　　ばあさんうさぎ　　　元気がない

　其の時　孫が通りかかったので　　　「　ねーーこの顔なんとかして！！」

　「何とかって　どうにもならいけどーーー」と言いながらも「まかして！」

　節分当日　　　　ヒイラギに目ざし鰯のあたまを刺し入口に貼り付け

　孫に顔を書いてもらう　　　皆揃ったという合図に

　枡をもった　私が　　　「　年女でござる　福はうち　　鬼は外　」

　と皆に　豆を投げ付けたら　　家中大騒ぎ　　カメラ　カメラと写す人や

　家の中走り回って　　豆を投げあう人

　サー終り　豆を数えてたべなきやー　私は８８個の豆を仏壇にそなえる

　ママのからの美味しいおいしい　お寿司と　ビールで　全員集合の豆まき合戦終りました

　　　次の年女にはもういないと思います　　と云った途端　　

　　　　　　　　９６歳　　まだいるいる！！と笑われ　　　ウサギにっこり！！