昭和一桁 生まれ

はな　　はと　　　まめ　　　の小学校教科書が　　さいた　　さいた　さくらがさいた

になり　　新しい明るい　　ぴかぴかの　　本をどんなに　　　誇りに思ったことか

私達から　　新時代が始まったように嬉しく　　　ランドセルとピカピカの革靴

　　あら　！　　はな　はと　　まめ　　　　なの　

心の中で　　　　古い人だ　　　と少し　　馬鹿にしたりした

しよーーーーわ　　しようわーーーーー　　　と歌って　　　　新しい時代を　おおうかした

でも　　　戦争　戦争の時代だった

満州事件　　日中事変　　大東亜戦争　　　　生まれた時から戦争　戦争

国の為に　　死ぬことは　　当たり前のことだった

私達が　　　国の礎になる　

そう思い込んでいた　今でも心の底にはこの思いは沈んでいる

アカ　　ときいただけで　あたりを見回す位だ

赤産党のことだけど　　何も知らず　　　ただ恐ろしかった

その一桁が皆　　　８０歳位上になる　　

女が働く時代　　　テレビの偉い女の人たちの素晴らしいこと

内閣にも　どんどん増えるとか

女が　　　　政治をするようになると　　　戦争がなくなることは絶対だ

自分の子供を戦争に行かせようとは絶対に思わない

どんどん時代は変わる　　　そして昭和はどんどん遠くなる

もう私たちの　　出番はないのだろう