
今回ご紹介するのは、同じくN・E・S・Tカテゴリーよりディセプティコン兵士“マインドワイプ”。マインドワイプと言えばG1第三シーズン“ザ・リバース”に登場した、蝙蝠に
変形するヘッドマスター戦士でしたが、このマインドワイプはそのオマージュ的要素が見受けられます。肩にある翼なんか、蝙蝠っぽくなってますしね。ただ、先祖のマ
インドワイプと比べるとめちゃくちゃかっこ良くなりすぎてますけどね。ブラジオンが侍でしたから、マインドワイプは忍者っぽくアレンジされてます。まぁ、忍者にしては上
半身ががっしりした、無駄に逞しい忍者ですけどね。

ご尊顔拝見。よく見るとクリアパーツのバイザー越しに両目が見えます。
玩具設定では、スカイストーカーと共にNESTに戦いを挑んだディセプティコン兵士。催眠術師でもあり、得意の
催眠術でオートボットを同士討ちさせ、それを空中の安全地帯から高みの見物をするという陰湿な戦法を使う
そうです。せっかく忍者っぽくアレンジされてるのに勿体ない…。
ではここで、旧作マインドワイプについてちょっとだけご紹介。ザ・リバースに登場したマインドワイプも催眠術師
で、そのイメージとは裏腹に荒っぽい口調で話す乱暴者でした。そしてそれが日本で展開された時はマインドワ
イプから“ワイプ”と改名され、性格も催眠術師のイメージ通り掴み所の無い不気味路線キャラに変更されました。
催眠術を使うときの呪文“こうもりあまもり折り畳んでワイプ”は有名。


可動は良好…なんか最近こればっかりしか言ってない気がします。基本的な関節+腰と足首が可動します。手首も可動しますが、
残念ながら角度を変えるだけで回転はしません。設定では催眠術師であるマインドワイプですが、やっぱりこういう忍者的アクション
の方が似合うなぁ。

肩関節は変型ギミックの恩恵で、ご覧の通り広い可動範囲です。ただ肩の翼が引っ掛かりやすいので、その辺は注意ですね。

ムービーTFフォーマットに則った逆関節足なマインドワイプですが、脛部分を織り込む事で普通のロボット的足にすることも可能
です。かっこいいんですが、膝を軽く曲げた状態がデフォとなり真っ直ぐ伸ばせません。

武器は下腕部に備わった逆手剣、赤いスイッチを押すとスプリングで展開します。

箱裏にはKNIVES(ナイブズ)と記載されていて、二振りのナイフってだけで特に名称は無いみたいです。設定から、彼がこんな風に自分から積極的に戦う
ことは滅多に無さそうですけど、かっこいいなぁこの逆手剣。

ビークルモードはステルス戦闘機、箱裏にはファイタージェットと記載されています。機体上面に何やらジョイントがありますが…?

そのジョイントはスカイストーカーとの合体に使用します。ビークルの上にビークルが張り付いているだけで何の変型もしていないので、正直微妙。

変形シークエンス。機首を中央から二分割し、キャノピーと上下に分けます。そのまま機首を左右に広げつつ、
キャノピーとそれを接続している機体も左右に二分割します。

キャノピー付近からロボットモードの手首を出し、キャノピーを機体にピッタリくっつける形でロックします。この時、
手首がちゃんと定位置に来ていないとロック出来ませんので注意。次に機体中央の赤いパーツを180度回転さ
せ、機首を変形させて足にします。

下半身が完成したので、これを直立させるとこの様な形になっています。

機体後部を後ろに180度回転させると、中央パネルを押し上げてロボットモードの頭部が現れます。この時、中央パネルはスプリングで自動で戻ります。

最後に、翼を折り畳んで変形完了です。ただ、ここに面白いオートモーフが有りまして…。

ではその辺を細かく。左端から右端に進むのですが、翼を折り曲げると翼の裏側にある赤いクリアパーツから小さな鳥の羽根状のパーツ二つが連動して持ち上がり、
そのまま折り曲げると今度は翼の先端が約40度ほど折れ曲がります。一つを動かすと他も連動するのがオートモーフですが、リベンジアイテムでこういう“一つの動作
で複数が連動変形する”オートモーフって珍しいので、詳しく解説しました。

…忍者は影、人の影。闇に生まれ、闇に死す定め。死して屍、拾うもの無し!
総評としては、かっこいいんですけどどっか物足りない。
翼のオートモーフも面白いし、逆手剣も悪くありません。忍者風なデザインも非常にかっこいいのに、なんか大味なんですよね。撮影枚数もヴォイジャークラスなのに
スカウトクラスのスカイストーカーよりも少ないし…つまり書く事が少ない。翼のオートモーフを除外して考えてみると、これワンランク下のデラックスクラスでも充分作
れたんじゃ?と思えてしまうのですよ。同時発売のラチェットやブローンに比べると、どーもプレイバリューが低い。あと一息、あと一息なんとか頑張って貰いたかった
ですよ。出来そのものは良いのですから、あと一歩と言う所で中途半端に終わってしまったと言うのは本当に残念です。あ、でも穴開きメックアライブや、スプリング
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