今回ご紹介するのは、連続でディセプティコンとなりますが“ランページ”。
発表当初からその特異な姿で話題を呼んだディセプティコンの一人で、ムチの様に伸びたキャタピラと四本足、デモリッシャーに匹敵する奇抜なデザインに
脱帽です。しかし、このロボットモードは実は玩具オリジナルで、劇中には登場しないのです。ああ勿体ない。
ご尊顔拝見…
デモリッシャーと言い、なんでお前ら揃いも揃ってボーンクラッシャーそっくりな顔してるんだ?ご家族の方ですか???
劇中ではコンストラクティコンの一人として登場、サムの両親を人質に取りサムを罠に嵌めていましたが、バンブルビー
との格闘戦の末敗れていました。うーん、なんかあんまり書くことが無いぞ?あ、そうそうランページと言えばこんなネタ
が。製品のカラーリングはイエローでしたが、劇中でバンブルビーと戦ったランページはレッドになっていました。
自分なりに理由を考えてみたのですが、バンブルビーもイエローですから同じ色同士のキャラが格闘戦やったら見分け
がつかないからかなー…と。しかも周りは砂漠だし。
可動の方は…残念ながらあんまり動きません。腕は肩と脇はかろうじて動きますが、ボーンクラッシャー同様に
肘が固定なのであまり表情が付けられません。手のクローは開閉しますが、なんか焼け石に水っぽいです。足
首も固定、膝は可動しますが股関節が左右で繋がっているので、片足を上げるともう一方の足も上がってしまい
ます。これはギミックの為の構造なのですが…詳しくは後述。
そして劇中に登場したのが、このジャックハンマーモード。ジャックハンマーとは、よく道路工事で使われている
T字型で地面を高速でダダダダダッッッ!と連続で打突するあの器具の事だそうです。劇中では下半身がドリル
っぽい形状でしたが、流石に玩具でそれは再現不可能なのでこんな形に落ち着きました。
両足にはスプリングが備わっていて、このジャックハンマーモードで膝を曲げると胴体の油圧シリンダーが連動して伸縮する
メックアライブが働きます。そしてそのスプリングで、一度膝を曲げると自動で元に戻ります。なるほど、この動きがジャックハ
ンマーを表現しているのですね。
ビークルモードはブルドーザーです。しかし、デモリッシャー同様にキャタピラ可動ギミック
は無し、バケットの可動に期待したい所ですが、残念ながらこちらもあんまり可動しません。
ギミックは無いも同然なので、実質置物…ですかねぇ?デモリッシャーもそうですが、運転席
の形状を見るとこのブルドーザー、日本で見られるものよりも随分とデカいみたいです。
変型シークエンス。キャタピラ両側にあるバケットアームのジョイントを外し、運転席部分を展開します。
次にバケット及びアームを折り曲げ、キャタピラのジョイントを外し、そのまま後ろ側へ折り曲げます。この時点で何だか分からない形になって
いますが、しっかり付いてきて下さい。
そして、キャタピラをヒンジに沿って外側に90度折り曲げます。ああ、本当に訳の分からない形になっていく…。
その状態で、真横から見て話を進めます。バケットアームを展開し後ろ脚に変型させ、車体底面からロボットモードの前足を引っ張り出します。
そして、それを腰から180度回転させます。だんだんロボットモードのシルエットに近づいてきました。それにしても、あれだけ目立っていたバケ
ットが、簡単な変形で完全に見えなくなるって言うのは地味にスゴいです。
最後に頭を前に倒し、シリンダー中央部を胴体に接続して変型完了です。紆余曲折を経て、ロボットモードに辿り着くことが出来ました。
変型ギミックがかなり複雑の様に思えますが、ミクロマンで比較してみると意外に…。ブルドーザーのガワが大胆に移動し
訳の分からない形になるので混乱しやすいですが、ロボット本体は意外に大幅な変化をしていないのが分かります。
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
総評としては、変型の複雑さに終始しているって感じです。変型そのものはかなり手ごたえが有って、ビークル⇔ロボットへの大胆な変化は見物です。
でも、TFの持つ特徴である関節可動、これがかなり犠牲になっているのが残念無念。ジャックハンマーモードの為に下半身は動くけど実質ほぼ固定になっている
訳ですが、ランページの設定上ジャックハンマーモードはどうしても外せない。それも分かるんですけど…好みに合わない人が手に取った場合、ランぺージは“ただ
ひたすら変型がややこしいだけの遊べないTF”とという評価が下されてしまうと思います、それはそれで勿体ない話じゃないでしょうか?。私ですか?私の評価は
中の上ってトコです。変型に終始するってコンセプトは嫌いじゃありません、ただボーンクラッシャーみたいにもう少し遊べる要素を加味して欲しかったですね。
ここで少しだけ、今回のレビューの制作裏話。
これまでいくつかムービーTFのレビュー記事を作成してきた私ですが、実は作成前から一番困っていたのがこのランページ。何分色々と複雑なので、果たしてどう
書いたらいいものか…と。結局いつものフォーマットで書いたのですが、思ったよりも撮影画像が少ない事少ない事。変形シークエンス画像をニコイチにしたせいか
なぁ?それともギミック自体が少ないせい?
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