大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

時を越えていざ、参る! 14

2013年12月16日 08時21分59秒 | TFGO

今回ご紹介するのは、TFGOよりプレダコン“武闘鬼 ブドーラ”。龍ッ!砲ッ!ハッ!ハッ!ハッ!(違)
TFGOカテゴリーで登場した第三勢力プレダコンですが、当ブログでは最初のレビューとなるのはこのブドーラ。赤色で身を包み、マッシブな体型と
背中の鳥の様な翼が特徴で、ツボを押さえたストレートなカッコよさに仕上がってます。


ご尊顔拝見…ソードボットが和風モチーフなので、それに合わせ鬼をイメージしたデザインになっています。
特に額の鬼瓦的装飾が実に和風テイスト。そしてカッチリした造形で中々の出来栄え。

TFGOに登場するプレダコン、元々は海外市場で展開されているTFプライムの続編的カテゴリー“ビーストハンターズ”に登場する第三勢力で、ショックウェーブの産物って所は共通ですが、設定は国内展開の際に一新されています。海外版では野獣TF軍団でしたが、国内版ではドラゴンに変形する鬼TF軍団に変更されました。因みにブドーラの元となったTFは“グリムウイング”と言い、頭部はもっと地味なデザインでした。頭部デザイン及び造型を比較すると、個人的感想ですがブドーラの圧勝。


横から見るとはっきりしますが、ブドーラの角は額から斜めに伸びています。そしてブドーラはプレダコンの中でも
武闘派らしく、アニメを見るまではジョジョの奇妙な冒険のワムウポジションだと思ってました。

アニメ本編では、玩具設定通り武闘派かつプレダコン四人組“四鬼衆”を束ねるリーダー格。しかし彼がプレダコンのリーダーでは無く、真のリーダーは四鬼衆の上に立つ“悪鬼大帝ドラゴトロン”。司令官に敗れ封印されたドラゴトロンを蘇らせるべく、その為に必要なキーアイテム“レジェンディスク”の争奪戦がTFGOの主なストーリーですが、ブドーラはブドーラでドラゴトロンが蘇らずとも、自分の手で地球を手中に収めても良いと考えている模様。


ドラゴトロン以外のプレダコンは頭部が鬼ヘッドに変更されていますが、ブドーラの場合は胸部パーツも新規造型
パーツに変更されています。中央にプレダコンマークのレリーフが有りますけど、左胸にもマークがあるので二つ
並んでます。左胸マークは無くても良いかも。


背中に鳥の様な翼が有るのがブドーラの特徴ですが、一見バサッと開けそうなのに一体成型なので開けません。
ここは非常に残念。


金色のパーツは根元から回転可動、取説にはロボットモードだとこの位置にすると書かれています。が、せっかく派手
になるパーツを隠すのも勿体ないので、ウチでは出しておくのがデフォ。
因みにアニメ設定でも箱の製品写真でも、このパーツは出しっ放しになってます。


この状態で真正面から見ると…?うん、やっぱりわざわざ隠す必要は無いね。


ここで取説の不備について。今回のレビュー記事では画像左側の足首で撮影してますが、取説だと右側の状態で記載されています。
変形時に足首が根元から斜め後ろに移動する(詳しくは後述)構造になっているのですが、取説にはその辺が触れられてないんです。
恐らく、単にこの部分を忘れてそのまま変形させたものかと。


可動は良好です。首がボールジョイントで斜め上向き可、肩回転、脇開閉、上腕ロール軸、肘、肘下ロール軸、手首回転及び曲げ可
、股関節、膝二重関節、足首がボールジョイントになっています。腰の固定が残念ですが、よく動きますよこいつ。


翼は根元から開閉可能で、限界まで閉じるとこんな風に。肩周りがスッカスカになった感じです。


可動部分でも触れましたが、ブドーラには肘上と肘下の二か所にロール軸が有ります。
ぶっちゃけ肘下ロール軸は無くても良いんですが、あればあったで可動で融通効くので有りがたいです。


さっき書き忘れたんですが、ブドーラは親指も可動し平手にも出来ます。これは変形の為なのですが、
手首に表情が付けられるのは良し。


そしてさらに、手首は回転&曲げ可動出来るので、ブドーラの腕は本当に優秀です。腕に関しちゃ文句無し!


と思ったのですが、肩を上下に回転させると一定の角度まで来ると動かなくなります。原因は肩アーマーと胴体…
脇辺りとが干渉する事。肩アーマーを動かし逃がせばいいのですが、今度は黄色い部分が胴体に引っかかるので、
肩可動が若干やり難いです。


続いて膝。斜め後ろ側から撮影していますが、中央の円形パーツの上下にピン止めされています。これがブドーラの
膝関節で、このピンを軸に膝が可動します。つまり、中央の円形パーツは完全にダミーで、ここは可動しません。


曲げるとこんな感じになり、太腿後ろと脹脛をかなり近付ける事が出来ます。腕だけじゃ無く足の可動もとても優秀。


さて、ブドーラ本体の紹介に続き今度は武器の方を。“グラップルランチャー”と言いまして、鳥の様な顔が付いている
のが特徴。これは海外版グリムウイングに付属していた武器と同じもので、そちらだと武器兼グリムウイングの相棒
ドローンって設定だったので、この様な形状をしているそうな。ブドーラにはそんな設定無いので、完全に名残ですね。


上から見るとこんな感じで、頭部の左右に大きなパーツが広がっているのが分かります。


普段はブドーラの下腕部にある5ミリ穴に接続されていますが、外して手に持つ事も可能。ただし従来のTFと異なり、
拳では無くブドーラの親指だけでこれだけデカい武器を持つので、保持力は今一つ。


このグラップルランチャーには一風変わったギミックが有ります。まず上顎を開け、後部中央の尾翼
パーツを根元ごと外します。


この尾翼パーツ、後方から紐が伸びてさらに後ろの黒いパーツに巻き付いてます。
魔導王グランゾートの邪動神ジャンモスにも紐付きパーツは有りましたが、TFに紐付きとは珍しい。


紐を解くと、実は尾翼パーツから伸びた紐は巻き付いているパーツと繋がっておらず、中の軸に繋がっているのが
分かります(画像では分かり難いですが)。グラップルランチャーのギミックを楽しむための準備はこれで完了。


あとはブドーラの腕に付け、紐の巻き付いていた黒いパーツを前方に押し込みます。すると…?


先端の大型パーツが勢い良く発射されます。このパーツはミサイル扱いで、黒いパーツがスイッチなんですね。しかし紐で繋がっている
ので、射程距離は紐の長さまで…と言っても従来のスプリングミサイル程度の射程は有りますね。紐や先端形状から、これはミサイルで
は無く発射式アンカーと思われます。紐で繋がっているので、戻す時は引っ張れば自然に発射口に戻ります。
本当は口を開かなくても発射出来るんですが、先に開いておいた方が飛びやすい気がします。


よく考えたらアニメイテッド版アイアンハイドにも、紐付き発射武器レッキングボールが有りましたな。
しかし、戻す時は紐を発射口から押し込んでいたアレと違い、反対側から紐を引っ張れば自然に発射口に戻るので、格段に扱いやすくなっています。


しかもレッキングボールよりもプレイバリューは高く、アンカーの軸は5ミリ径なので手に持たせる事が出来ます。
形状的にハンドアックスとも解釈出来るし、大きさもそれなりに有るので◎。


未使用時は背中の5ミリジョイントに接続出来るので、大きな武器ではありますが取り回しもラクラク。言い忘れました
けど、ブドーラは両下腕部に5ミリ穴があるので、左腕にグラップルランチャーや他の武器を付ける事も出来ます。


そしてブドーラの隠しギミック、肩アーマーの金色部分を外せます。接続軸が5ミリ径なので…。


手に持たせれば武器にもなります。なりますが…これ一体何の武器なんでしょう?最初はチャクラムに似た小型の
半円形ブレードだと思ったのですが、エッジを正面に向けられないので刃物としても投擲にも使えないし…。


ゴウケンザンと比較すると…そりゃヴォイジャー三体合体のゴウケンザンが相手では体格に大きな差が出るのは当前
でしょう。これでは勝てないよなぁ…。しかしアニメ本編では、他のプレダコンと一緒に巨大化したこともありました。


ビーストモードはドラゴン…プレダコンは設定上全員ドラゴンがビーストモードとなっております。ドラゴンにしては翼が
鳥の羽毛的な処理になっていますが、これはブドーラの原型グリムウイングがドラゴンでは無くグリフォンだった名残。
プロポーションとしては、四肢が長いのと頭が小さくややバランスが悪いです。
よーく見ると、短いですが尻尾もちゃんとあります。


ご尊顔拝見…グリムウイングはグリフォンモチーフだったのでビーストヘッドも鳥っぽい形状だったのですが、ブドーラ
はドラゴンに変更なので頭部もドラゴンに。全プレダコン中、ビーストモードも頭部変更を行われたのはブドーラのみ。
しかし…ブドーラ最大の欠点がコレなのですが、酷くブサイクなのはどうしたものか。鼻の下が伸びてるのが原因でしょ
うけど、もう少しちゃんと造型して欲しかったよ。


首はボールジョイントと軸関節の二重構造なので、首を横に振ったり斜め上を向く事も可能、
顎は開閉式で牙は下顎に付いています。


ロボットモードが良く動いたブドーラ、ビーストモードでもその可動性は健在…まぁ四肢をほぼそのまま使ってますから。
しかし四足のドラゴンモチーフに加え、四肢がやや長めなのであんまりポーズ取らせると更にシルエットのバランスが崩れ、
変に見える事が有ります。ビーストモードも良く動くけど、あまり動かさない方が良いかも。



真横から見ると、後ろ足はロボット脚を膝を曲げただけに見えますが、実は二重関節を使って折り畳んであります。
しかしここは、脛の中央にある分割線に注目。ここにも実は可動軸が有りますが、変形には一切使ってないんですね。


ちなみにこの部分を動かすと、後ろ足はこんな形状になります。
ビースト的な逆関節になりましたが、膝は曲げた状態なのでよく見ると不自然な形状に。


全体図で見るとこんな感じで、やっぱり不自然。足は多少短くなり体高が下がりましたが、腕は相変わらず長いまま
なのでバランスが悪い。恐らく、何か削除されたプレイバリューでもあったのでしょうか?


足を戻し、変形シークエンスに入ります。最初にグラップルランチャーを外しておきましょう。


本体の変形は、まずビースト股関節に沿って胴体を起こします。思い切ってググーッと。


連続撮影した画像で行きますが、脹脛の金色パーツを下に移動させつつ、後ろ足に折り畳まれていた二重関節を伸ばしロボット足を形成します。


取説では足首の変形は左画像で完成となっていますが、上記の通り足首を斜め後ろに移動させ固定するのが正解と
思われます。この方が、踵の金色パーツとの角度もピッタリですし。


下半身の変形が完了したら、尻尾と一体化している腰パーツを真上にスライドさせます。この時に定位置まで
動かすとジョイントでしっかり固定されるのですが、このジョイントが固いです。固すぎてそこにジョイントが有る
のかもわからない位で、最初はジョイントに引っかかった時に「これが押し込む限界なのか?」と思いました。
その場合はユルユルで、勝手に腰が下がってしまいます。分解して初めて、中にジョイントが有ると知りました。
よって、しっかりと中に押し込んでおきましょう。


続いて上半身の変形に。腕を下げ、胸部パーツを左右に開きます。


次は背中に移り、翼を中央の背中パーツごと斜め上に持ち上げます。


正面に戻り、胸部を左右に開き手首を回転させます。
実は胸部パーツは先ほど持ち上げた背中パーツでロックされているので、先に背中を上げないと開けません。


手首に移り、親指を傾けてロボット手首にします。


今度はビースト首を根元から移動させ、斜め上に上げます。翼も繋がっているので、一緒に移動していきます。


再びアームに沿って首を胴体側に曲げ、先程開いた胸部の空洞に収めます。スッポリ収まりますが、ここにロック
機構が無いので固定出来ません。


最後に、ドラゴンのうなじ部分を回転させロボット頭部を出し変形完了です。
プレダコン共通の欠点で“変形がつまらない”事が挙げられます。基本的に四つん這いから立ち上がるばっかりで、
ビーストウォーズ時代に見られた変態変形を期待するととんだ肩透かしを食らわされます。ブドーラも同様で、例えば
“ロボット下半身を180度回転+ロボット膝を曲げる+足首を180度回転=逆関節のビースト後ろ足に!”とかの芸を見せ
て欲しかったです。単純な変形でもそれは出来るんだから。


最初のころに触れた翼の金色パーツですが、これはまぁお好みで出しっ放しにするなり隠すなりして下さい。


おおっと、グラップルランチャー装備を忘れちゃいけません。手に持たせても良し、背中に付けても良し。


総評としては、変形ロボ玩具よりアクションフィギュア寄りの出来でしょうか。可動が優れていて、手首可動や腕の二重ロール軸に膝の二重関節と言った、ポージングに役立ちそうな関節が多数盛り込まれています。流石に腰可動はありませんが…。あと肩関節と胴体の干渉は見過ごせない欠点。

マッシブなプロポーションはメリハリが有ってかっこいいし、鮮やかなメタリックレッドに変更された成形色も美しく、最初は抵抗の有った鬼ヘッドも現物を見ると“ほほぅ”と思わされる素晴らしい出来栄え。グラップルランチャーも、同じ紐付き発射武器のレッキングボールからの進化が見られ、中々楽しい武器です。

しかし、上記の通り可動では腰が固定とか肩の干渉とか不満点もあるし、ビーストモードでは固定された胴体パーツがロボットモードでは固定されず不安定、グラップルランチャーの手持ちも出来るけどこちらも不安定、翼は一体成型で開けない、新規造型のドラゴンヘッドがブサイク…こう言った惜しい欠点も多数。特にドラゴンヘッドはコストとか無関係にどうにか出来そうなので、せめてここだけでも何とかしておくれよ…。

BW時代の変態変形を期待するとガッカリするかもしれませんが、ガチムチで派手で良く動くロボットフィギュアが欲しいのなら、このブドーラはお勧め出来ますね。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿