大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

時を越えていざ、参る! 21

2014年05月20日 00時19分06秒 | TFGO

今回ご紹介するのは、TFGOよりプレダコンリーダー、“悪鬼大帝ドラゴトロン”。前回のゴラードラのレビューだけで2か月近くかかってしまいましたが、ようやくこいつ
のレビューに入れます。あちこち尖ったデザイン、オレンジとブラックで彩られた毒々しいカラーリング、そして背中の翼が大きな特徴。正しくは背中では無く腰なので、
その辺が“獣電戦隊キョウリュウジャー”の「悲しみの戦騎アイガロン」っぽい。


ご尊顔拝見…こちらもトゲトゲしたデザインですが、TFには珍しく頭部は全て軟質樹脂で作られているので折れる心配は
ありません。が、軟質パーツだと経年劣化が心配。

玩具設定では、ショックウェーブに生み出されたプレダコンのボス。しかしショックウェーブの支配を解き放たれ、好き勝手に暴れ始めたとか。手下のプレダコン達を率いて宇宙の彼方此方を荒らしまわっていましたが、ハンターオプティマスプライムに敗れレジェンディスクに封印されてしまいました。つまりこいつ、初登場の時点で負けた悪のボスってわけで。しかしちゃんとアニメ及び玩具の方では、リーダークラスにサイズアップして“グレンドラゴトロン”と名を改め再登場を果たしました。

ちなみにドラゴトロンなる名称は日本で付いた名前で、海外市場では“プレダキング”の名が与えられています。この名前はG1時代の人気キャラクター、動物型TFの合体兵士から取られました。日本展開ことTFGOではメガトロン様不在の穴を彼が埋める事となりましたが、海外展開こと「ビーストハンターズ」で販売されていたビーストハンターズ版メガトロン様は、結局TFGO展開中に日本では販売されず、現時点でも販売されていません。


プレダコンマークは左胸、しかし片側に近いので少々傾いてます。まぁ胸の形状が結構凹凸が激しいので、
これは仕方が無いか。


取説では翼は上画像の様に広げた状態に指定されていますが、我が家では下画像の様に若干折り畳んだ状態に
しています。この方が纏まりが良いし、変形モードでは大きく翼を広げるのでその辺の差別化を図るのが狙い。


正面から見るとこんな感じになり、左がデフォ設定で右がアレンジ。
上記の通り右の方がバランスが良いと個人的には思っていますが、その辺はお好みでどうぞ。


背中では無く腰に翼の付いているドラゴトロンですが、根元から動かせば翼を背中まで持ってくる事が出来ます。
ただし、水平になってしまいますけどね。


可動はなかなか優秀です。首が左右に45度ほど回転、肩回転、脇開閉、上腕ロール軸、手首回転&下方向にのみ傾け可、掌開閉、
股関節前後回転&開閉、太ももロール軸、膝、つま先と踵が内側にのみ可動します。爪みたいに閉じる感じですね。
動くことは動くんですが、足関節はピン打ち関節なので緩くても分解しにくく、調整が難しいのが困りもの。
生産コストが原因なのでしょうが、この辺はプライムから受け継いだ悪い所ですね。


本当は腰が固定ですが、実は可動軸はちゃんと設けられているのです。ただ、ロボットモードだと
腰から伸びてるカバーが背中パーツに被っていて(画像左)、取説通りの変形だと腰可動が死んで
しまうのです。つまり、逆にカバーを外せば(画像右)腰が回転する様になります。
尚、それをする際は翼を開かないと背中カバーを下げられないので、上画像の翼位置にはなりません。


今度は横から見てみましょう。画像左がデフォ状態、画像右が背中パーツに被った腰パーツを外した状態。
よく見ると、カバーパーツに背中パーツの突起部分を受ける為の穴が開いているのが分かります。


するとご覧の通り。腰がグルングルン回転する様になりました。が、背中カバーが尻尾みたいになってるのと、折り畳んだ小さい
翼が気に入っていた私はちょっと不満。秘めたるポテンシャルは高いのがこのドラゴトロン。


武器は…取説には剣と書かれております。先端のゴールド部しか刃に見えませんけど、まぁ強いて言えば剣でしょう
きっと。見るからに“余剰パーツを手に持たせて武器と言い張ってます!”って感じです。
…やるならやるで、もうちょっと上手く武器に見えるデザインにして欲しいです。


ドラゴトロンの手を開いてみましょう。ご覧の通り三本指が外側に、2本指が内側に開く変わった構造になっています。
取説では2本指側の四角い穴に武器の凸部分を差し込んで保持するのですが、それだと武器が斜めを向いてしまいます。
刃の傾いた剣なんてかっこ悪いったらもう。


しかし対処法はありまして、手を閉じ穴の反対側からグリップを差し込むと真っ直ぐ保持出来る様になります。
逆に手に握らせることは出来ませんが、斜めを向くよりはマシでしょう。


そしてもう一つの武器がこれ。こちらは取説にはちゃんと名前が記載されており、それによると“ミサイルユニット”だ
そうです。手持ち武器ではありますが、手に持つのでは無く手首の5ミリ穴に接続する方式になっています。
真ん中から折れ曲がったドラゴンの頭、そんな感じの奇妙なデザインですが…?


画像右側の縦に伸びた細長いスイッチ、これを後方に引くと曲がった部分が真っ直ぐになると同時にミサイルが
発射されます。つまりギミックの為に折れ曲がっていた訳ですが、ミサイルを装填していると真っ直ぐ状態で保持
出来ない(画像ではロックの外れた状態なので、傾けるとミサイルが抜けます)ので、真っ直ぐの状態で固定して
ボタンでミサイル発射でも良かったんじゃ。やっぱり手持ち銃は真っ直ぐ伸びてないとかっこ良くないし。

それと余談ですが、手首の向きを合わせれば上画像の様に手に持たせている様に見せる事も出来ます。


左右内側に接続用ジョイントがあり、それを合わせるとミサイルユニットを二連砲に出来ます。この状態だと、片方のスイッチを動かすと
もう片方も連動し変形&ミサイル発射となります。この画像見て思うんですが、やっぱり首曲げギミックはいらんかった気が。


背中側に5ミリ穴が二つあり、そこにミサイルユニットを付ける事が出来ます。これは本来はビーストモード用なので、
ロボットモードで付けてもイマイチ。せめて銃口が斜めか正面を向けられれば。


ビーストモードはドラゴン、ドラゴトロン率いるプレダコンは全員ドラゴンのビーストモードを持っています。纏まりのいい
ドラゴンではありますが、私自身の好みとしてはすらっとしたスリム体型のドラゴンで、もう少し重量感が欲しいです。
思うに前足が長すぎるんですよね。腹部はそれなりに大きいんですが…って、その後ろ足はどっから出てきた?


ご尊顔拝見…ドラゴンらしいドラゴン顔ではありますが、どことなく昆虫の外骨格や鉤爪を思わせる硬質感とトゲトゲした
好みの面構えです。余談ですが私の購入したドラゴトロンは、当初顔中に謎の白い粉がべったり付着しておりました。
洗ったら落ちましたけど、あれは一体なんだったのか。


ビーストモードの可動は…先ほどの画像とあんまり変わりませんがご容赦下さい。口開閉、頭が付け根と喉で二重関節、首が根元から
360度回転及び前後にのみ可動、肩回転、脇開閉、上腕ロール軸、肘、手首回転及び後方にのみ傾け可、股関節回転及び開閉、膝と
爪先が可動、翼が根元から前後に回転、二重のヒンジからバサッと開く事が出来ます。前足がロボットモードの両腕なのはブドーラ同様
ですが、あれと違い翼を大きく開けるのが嬉しいです。


特筆すべき点はこの後ろ足。ビーストモードでのみ使用する専用の足ですが、それなのにちゃんと各部に関節が設け
られてる所に拘りを感じます。ビーストモード専用四肢、ビーストウォーズ時代に多用された処理がここにも見られます。
そして、この処理が用いられているのはプレダコンではこのドラゴトロンのみ。


尻尾はご覧の通りロボットモードの剣がそのままついた物、しかし残念ながらこの尻尾は完全に固定で、左右に振っ
たりは出来ません。精々、根元から回転可動する程度。尻尾が上に沿っているので、ビーストモードが重量感不足の
原因の一つとなっています。


ロボットモードで使用したミサイルユニット、ビースト肩に付ければ三つ首のドラゴンへと変化します。形状と言いギミックと言い、元々こう
する事が本命だったみたいですねこのギミック。しかしL字型か真っ直ぐかの二択なので、どうも不自然さが拭えません。


変形シークエンスに入ります。まず両肩のミサイルユニットを外し、画像の状態にします。


尻尾を真ん中あたりから引き抜き、剣だけの状態にします。本体の変形が終了するまで使わないので、そこらに
置いておきましょう。


ビースト腹部及び下半身を真横から見てみましょう。中央のジョイントを外し、腹部を上下に開きます。


上側のパーツを持ち上げ、折り畳まれていたロボット太ももを出す感じで真っ直ぐ伸ばします。下部分も、根元から
少し開いておきましょう。画像では翼を前方に傾けてますが、こうした方がやり易いんです。


上側に開いた部分を前方から撮影した画像です。ビースト足を根元から180度回転させる形で、
展開した腹部の内側に収めます。こうする事で、ビースト足が殆ど見えなくなります。
そして腹部パーツの先端にあるグレーのパーツ、これを前方に90度倒します。


今度は真横に移り、ロール軸に沿って90度回します。


これでロボット左足が完成したので、根元から90度倒すのと同時に尻尾の黒い部分を根元から90度回転させます。


次は、ビースト腰を90度回転させます。
画像ではやや分かりにくいですが、そうする事でもう片方のビースト足が真上に向きました。


もう一方のビースト足及びビースト腹部、これを根元から右画像の様に展開しつつ、ビースト足を根元から
180度回転させ腹部の内側に収めます。


ビースト足を完全に収納し、腹部先端にあったグレーのパーツを90度起こし、ロール軸から90度回転させ
根元からまた移動させます。これでビースト腹部がロボット足に変形しました。
なるほど、ロボット足の後ろ側に入っていたから、ロボットモードだとビースト足が見えなかったんですね。
これは上手い処理。


両足が出来たので直立させ、両腕を真下に倒しビースト首を後ろに回転させ、翼を根元から90度倒します。


ビースト前足の手首を閉じ、90度回転させロボット手首にします。そして両肩の
後ろ側に折り込まれていた、黒い角状パーツを起こしロボット両腕完成。


次に、現在は後ろ側を向いているビーストヘッドの変形。二重関節に沿って首全体を丸めます。

ロボット胸部に移りまして、胸部パーツをガバッと開きます。なんかカセットロンでも出てきそうな感じ。


その状態からビーストヘッドを根元から下方向に回転させると、それに連動して胸部内からロボットヘッドが出てきます。


ロボットヘッドが定位置まで来たら、胸部を閉じジョイントで固定します。


今度は後方から。ビーストヘッドは背中の空洞に収まる形になっており、
そこに腰から伸びた尻尾パーツを被せます。


真横から見るとこんな感じになり、ビーストヘッドにガボッと被せる感じになります。このせいで、せっかく備わっている
腰可動が死んでしまうので、この尻尾パーツは外して手持ち武器に出来ると良かったなぁ。


あとは最初に外した武器を手に持たせましょう。


ミサイルユニットは…この武器とてもクセが強いので私はどうも好きになれません。よってこの武器は無かったことに
していますが、まぁその辺はお好みで。


総評としては、全体的な纏まりの良い仕上がりです。こう見えて関節は多いし、手持ち武器も形状に難あれど適度な大きさで、硬質感のあるデザインも凄味があって悪の魅力タップリ。変形もプレダコンで唯一“ただの四つん這いから起き上がる”変形では無く、芸を見せてくれてなかなか面白いです。

しかし難点は、手持ち武器各種のクセの強さ、せっかくあるのに死んでしまう腰関節、ピン打ち故に緩くても微調整の効かない股関節及び肘関節。特に腰関節なんか、腰から伸びた尻尾パーツが背中にあるビーストヘッドに被さってる事が原因なんだから、尻尾パーツの根元を5ミリジョイント接続にすれば解決出来る話なのに。つまり5ミリジョイントなら、取り外しても手に持たせる事が出来るので無駄にならないわけですよ。手持ちの剣に接続すれば、もっと大きな武器になりパワーアップ感を演出出来て一石二鳥なのに。

なんかドラゴトロンって、せっかく高いポテンシャルを秘めているのに、それを自分で駄目にしてる感じなんですよね。クセの強い武器も含め。その辺を踏まえても、出来は良いのに惜しいと思わずにはいられません。その辺の扱いにくさに目を瞑れば、充分かっこいい出来なので買っても良い物です。


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