伊豆山の友人は、まだ、娘さんのところにいる。
2~3日前に、風を通しに家には戻っていたそうだが、まだ、日常の生活をするには不自由だそうな。
幸い、家自体(マンションの1階)は被害にはあってはいないが、街自体の機能が通常ではないらしい。
湯河原に日に何本かのタクシーが出るそうで、当座の着替えなどを取りに帰ったのだ。
婿さんは、いつか、一緒に住みましょう…と言ってる人だから、娘夫婦のところでの居候暮らしも、快適だそうな。
私は、その話を聞いて、仲良しの義妹のことを想った。
弟のところは一人息子。 一緒に…と言う申し出をかたくなに断り、別所帯を持った。
ある日、義妹は弟と些細なことで夫婦喧嘩を。
実家はもう、無いし、行くところは息子のところだけ。
が、子供二人との所帯では、母の居場所は無かったようだ。
何とか、一日だけリビングのソファーで寝たが、針の筵のような感覚を覚えたそうな。
「私には、もう、逃げ出す場所もないのか…」と、嘆いていた。
子供のころは親の庇護のもと、結婚してからは夫のもと、老いては子に従えではないけれど、昔の女性はなかなか大変だ。
今の若い人だったら、対等だし、そう言う考えもないだろうが…。
私だったらどうするか…。
「なんかあったら、いつでも逃げておいで!」
と、優しく言ってくれた友も、もう、今はあちらの世界に。
「くよくよしたらいかんよ! 元気出して!」
彼女の、屈託のない、明るい笑顔が浮かんでくる。
会いたいなぁ~♬
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