昨日の朝から、息子夫婦はお嫁ちゃんの実家へ出かけている。
二人が居ないと、家の中ががら～んとしてて、気味が悪いほど、静かだ。
TVを観てても、チャチを入れる息子がいないから、なんか、味気ない。
一昨日の夜の救急外来の情景が浮かんできた…。
救急外来のブースは４つに仕切られているが、カーテンだけだから、患者さんの様子は、おぼろげながら、聞こえてくる。
一人暮らしの老婦人が、お腹の痛みで、駆け込まれた様子。
よその病院から回されてきたらしい。
割と、危険な状態なので、医師は、家に帰るよりは入院を勧めている。
息子に訊かないと…と、老婦人は入院に消極的だ。
今は点滴で痛みも治まっているが、もし、夜中に切れた後、一人の状態を考えると、とても危険な話だと、医師は説得している。
初めに弟息子に連絡が付き、少したって兄息子にも連絡ができたようだ。
入院となると、お金の心配が…と、息子たちは心配そうだ…。
看護師さんが、保険で賄えるし、大部屋でのベッドだから…と、懇々と説明をしてる模様。
日頃、どういう理由があるのかわからないが、二人の息子もいるのに、一人暮らしの老女。
入院するかしないかを自分で決められない老婦人。
私なら、どうするだろうか…。
いつ、入院と言われてもいいように、自宅にはパジャマ類が入っているスーツケースを用意している私。
なんか切なくて、胸が痛んだ。
帰りしな、主人が、車いすで病棟に運ばれて行った人は、お前より、若い人だぞ…と教えてくれた。
いつも、文句たらたらの息子だけれど、一緒に居てくれるだけで、感謝しなくてはいけないのかも…。
