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宮古島サンゴ礁ガイドのなかまたち(RISMI)

活動記録や生物の紹介とか。マメな更新ができていませんが… m(_ _)m posted by コモン

福西こども会のためのサンゴ礁観察会@新城海岸

2023-06-04 | 活動報告

今回は、福西こども会のためのサンゴ礁観察会です。
一時は台風2号の影響を受けるかと心配しましたが、
好天に恵まれました。

塊状のハマサンゴを中心にサンゴとはどんな生きものか、
枝状のミドリイシやクサビライシも一緒に比較してじっくり観察です。


この写真ではわからないと思いますが、クロナマコを手に取っているところ。
以前はクロナマコやニセクロナマコなども結構見かけたのですが、
すっかり珍しい生きものになってしまいました。なぜだろう。


サンゴの種類は多くはないのですが、生きものしたじき(⇒ HPでの紹介ページ)に
掲載された生きものを探していきます。

塊状のハマサンゴの表面。右上は、おなじみ、イバラカンザイシゴカイです。
その左側に膜のようなものが見えますが、これはハマサンゴが出した粘液。
左下から右上に向かって、粘液の膜がはがれつつある状態です。

ハマサンゴは砂に埋まるのを避けるため、粘液を膜状に張り、潮の流れとともに
粘液にくっついた砂を除去しているのです。

この日は、粘液を使って身を守っているハマサンゴの姿がよく観察できました。

相変わらず人気のカクレクマノミさんと、ミツボシクロスズメダイ。

観察会終わりのまとめの時間。サンゴがそこにあることで、
いろんな生きものが一緒に暮らしていることを確認しました。

さいごは、こども会で用意したうずまきパンとさんぴん茶でシメ!
おつかれさまでした~。

 


宮古島サンゴ礁ガイドのなかまたち HP


6月定例会

2023-06-02 | 活動報告

6月定例会は、台風2号襲来明けスグということもあり、
出席メンバーの疲労率が高かったので、時短開催にしました。

写真がないんじゃ。

とりあえず、5月21日の観察会のレビュー。
超久々の一般参加ありでの開催でしたが、
とても充実した内容になったこと、
確認できた主な生物の復習などをしました。

それから2日後の観察会などの打ち合わせをして、終了~。
出席した会員も、出席できなかった会員も、皆さまおつかれさまでした~。


宮古島サンゴ礁ガイドのなかまたち HP

 


サンゴ礁観察会&総会

2023-05-21 | 活動報告

参加者を一般に募っての観察会、実に4年ぶりです!!!!
久々の観察会は新城海岸です。
大人グループから親子連れまで、たくさんの一般参加があり、うれしい限りです。

海に入る前の挨拶&レクチャー。
この写真の右側にも参加者がいるんですよ。ウレシイ

こちらは枝状のハマサンゴ(たぶんユビエダハマサンゴ)の観察。
昨年の白化現象でかなりの量が死んでしまいましたが、
生き延びた群体を探して、じっくり観察。
小さなハマサンゴのポリプが触手を伸ばしている様子が
確認できて、サンゴが生きていることを実感し、歓声です。

これは資料写真ですが、ユビエダハマサンゴ。
一つのポリプに12本の触手が見えます。

こちらは、ジャノメナマコを手に取っているところ。
ジャノメナマコは、キュビエ氏管という粘着力の強いソウメンのようなものを出します。
外敵から身を守るためのものとされていますが、毒はありません。
「手についたらなかなか取れないよ~」と実演(笑)。

身をよじりながらキュビエ氏管を放出するジャノメナマコ。

今回の観察会では、ユビエダハマサンゴのほか、塊状のハマサンゴ(コブハマサンゴか
それに近いなかま)、枝状のミドリイシ(トゲスギミドリイシ、ヒメマツミドリイシ)、
クサビライシのなかまなどのサンゴをじっくりと解説しました。

サンゴ以外で見られた主な生物は…

【海藻・海草】 ガラガラ、ラッパモク、ウスユキウチワ、ウミヒルモ

【軟体動物】 クモガイ、フタモチヘビガイ、ヒメジャコガイ

【棘皮動物】 ジャノメナマコ、オオイカリナマコ、ナガウニ、ガンガゼ、タワシウニ

【魚類】 カクレクマノミ、ミツボシクロスズメダイ、ハナナガスズメダイ、ルリスズメダイ

【その他】  ハタゴイソギンチャク、イバラカンザシゴカイ、インドケヤリ

参加された皆さん、興味深くあれこれ質問してくれたので、
説明に忙しくも、とても楽しい観察会になりました。

 

で、夜は久々の総会(と言う名の懇親会)でした~。
(活動報告・計画、決算報告はしましたよ、一応)

 


宮古島サンゴ礁ガイドのなかまたち HP

 


フィールド下見:池間島ツマビジ

2023-04-23 | 活動報告

フィールド下見第2弾、池間島ツマビジです。

浜降りの人で賑わっているかと思いきや、意外なほどに人がいない。

西からのうねりが入ってきて、場所によっては激流~。引きも悪い~~(>_<)
みんな、これを知っていて人が少ないのか…。
それでも下見は続行してきました。

基本的にサンゴは少なかったです。全体としては被度5%未満。
ツマビジの北側は30%くらいでした。

面積として一番多かったのは、被覆状のコモンサンゴ。
上の写真では紫色のものが、それです。茶色が多かったな。
右下はヤスリサンゴ(少数派)。

枝状&葉状コモンサンゴも比較的よく見られました。

キクメイシ類も小型のものが多く見られました。
上の写真は以前の観察会でもお目にかかっていた大型のもの。

こちらは被覆状のミドリイシ。ミドリイシ類は、コリンボース状のものが多かったです。
昨年の白化現象を生き延びたものが多かった印象です。

大型のタカラガイ、ハチジョウダカラ。ホソスジテツボラもいました。
しかし、潮の引きが弱く流れが強かったこともあり、
サンゴ以外で観察できる生物は少なかったです。

ただ、ヒットもありましたよ。

こちらは、カギケノリ。たくさんいたので一部を資料写真のために水槽に入れてみると、
なにかいる…

わかりますか~~??

体長2cmほどのちいさな赤いアメフラシ!
擬態なのかどうかわかりませんが、カギケノリの中にいると全くわからない!!
体の形と模様はジャノメアメフラシとそっくりですが、真っ赤なのは色彩変異か、
あるいは近縁の別種なのか…。とにかくかわいかったです!

【備忘】 観察できた主な生物(写真と記憶ににこっている生きもの)。◎がついたものはたくさんいたもの。

  • 海藻・海草類:◎カギケノリ、ウスユキウチワ、ガラガラ(枯死しかけが多かった)
  • サンゴ:被覆状&枝状&葉状コモンサンゴのなかま、キクメイシのなかま、コリンボース状&枝状&被覆状ミドリイシ、ハナヤサイサンゴ、塊状ハマサンゴ、ヤスリキクメイシ。
  • 軟体動物:ヒメジャコガイ、コオニコブシガイ、フタモチヘビガイ、ハナマルユキ、ハチジョウダカラ、ホソスジテツボラ、赤いメアメフラシ
  • エビ・カニ類:フトユビジャコ、ちいさなオウギガニのなかま
  • 棘皮動物:ナガウニ、ウデフリクモヒトデ、クロナマコ

 


宮古島サンゴ礁ガイドのなかまたち HP

 


フィールド下見:赤崎

2023-04-22 | 活動報告

久々のフィールドです。コロナで長らくフィールドを見ていなかったことと、
昨年の白化現象の影響がよくわかっていないので、
フィールド下見に行ってきました。第1弾は、赤崎です。
前回は、なんと2014年4月にここで観察会を行いました。9年ぶり!

グンバイヒルガオが伸びる砂浜。

平らな岩礁に大小のタイドプールが点在。

たくさん見かけたコケイワヅタ。

ハタゴイソギンチャクの間にアカホシカニダマシ(2個体写っています)。

観察のため、一時的に水槽に収容(観察後はお礼を述べてからリリース)。

ケブカガニ~。ツルツルスベスベマンジュウガニもいたよ~。

ツノメガニ(オス)。

ジャノメアメフラシさん。

フィールド全体としては、2014年4月の時よりも、やや生物相が貧弱になった印象。
サンゴは少なく、キクメイシ類、ハマサンゴ類、コモンサンゴ類が主でした。
カニのなかまは、岩礁性の小型種を中心に多く見ることができるので、
観察会の実施は可能と思われました。

今回観察した一番の大物。たぶん、カスミアジです。体長50cm位。
小魚を岸近くに追い詰めたのか、4~5個体がぐるぐる回って、泳いでいました。

【備忘】 観察できた主な生物(写真と記憶ににこっている生きもの)。◎がついたものはたくさんいたもの。

  • 海藻・海草類:◎コケイワヅタ、ウスユキウチワ、ガラガラ、アマモのなかま
  • サンゴ:キクメイシのなかま、被覆状&枝状コモンサンゴのなかま、塊状ハマサンゴ、ハナヤサイサンゴ。ミドリイシのなかまもいたけど、ごくわずか。
  • サンゴ以外の刺胞動物:ハタゴイソギンチャク、フトウネタケ、ウミアザミのなかま
  • 扁形動物:ヒラムシのなかま
  • 軟体動物:ヒメジャコガイ、オニコブシガイ、フタモチヘビガイ、ハナビラダカラ、◎ジャノメアメフラシ
  • エビ・カニ類:ケブカガニ、スベスベマンジュウガニ、ツノメガニ、モクズショイ、イソクズガニ、ミナミイワガニ、フトユビジャコ、アカホシカニダマシ
  • 棘皮動物:◎ナガウニ、◎ウデフリクモヒトデ、クロナマコ、ニセクロナマコ、シカクナマコ、ルソンヒトデ
  • 魚類:カクレクマノミ、キリンミノ、クモウツボ、カスミアジ

 


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