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宮古島サンゴ礁ガイドのなかまたち(RISMI)

活動記録や生物の紹介とか。マメな更新ができていませんが… m(_ _)m posted by コモン

10月定例会:ゲスト講師・HANAさん

2023-10-06 | 活動報告

今回は特別ゲスト講師にサイエンスコミュニケーターのHANAさんをお招きし、
サンゴについての講話をいただきました。

普段講師を務めている梶原は、解説をどんどん進行するスタイルですが、HANAさんは問いかけスタイルです。サンゴとはどんな生きものか、少しずつヒントを出しながら聞き手に考えさせて話を進めます。

聞いている会員はサンゴについての基礎知識はあるものの、異なるアプローチによるサンゴの説明の仕方に感心するばかりでした。

HANAさんが持参してくれたミドリイシの軟体標本。
通常サンゴの標本は軟組織を除去した骨格標本ですが、
こちらは逆に骨格部分を溶かして(脱灰して)軟組織のみを
残したもの。ぷるぷる感がなんとも言えない(^^)

 


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9月定例会

2023-09-08 | 活動報告

9月定例会デス。

予定では島田センセイによるハナヤサイサンゴの解説だったのですが、
センセイ急病につき、予定を変更して国定公園のおはなしデス。

昨年度から、宮古島市は八重干瀬とその周辺を国定公園にすべく、
自然環境調査を行っています。そこで、そもそも国定公園とは
なんぞやから始まって、八重干瀬や池間、大神、狩俣などの沿岸
環境の現状、特筆すべき生物、生物群集について紹介しました。

近年、宮古では下地・伊良部島北部や来間島、池間島などのアマモ場で
ジュゴンの食みあと(ジュゴン・トレンチ)が確認されていますが、
昨年、ジュゴンのDNAを含む糞が見つかり、ジュゴンの棲息が
確実になりました。

良い具合に保全体制が整備され、ジュゴンやサンゴをはじめとする
宮古の貴重な自然を残していく気運が高まると良いですね。


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パヤオまつりでタッチプール

2023-08-11 | 活動報告

3年ぶりの開催となるパヤオまつりでタッチプールを、市水産課と協働してやりました~。

会場となった佐良浜漁港は、大賑わい。


うちのブースも大賑わい。親子連れがひっきりなしに訪れてくださいました。

タッチプールには、アデヤカバイカナマコ、クロナマコ、シカクナマコ、アカミシキリ、
アオヒトデ、ラクダガイ、クモガイ、マガキガイなどが入っています。

他にもシラヒゲウニやシャコガイ類も展示し、市水産課の職員の方がシラヒゲウニを子どもの手に
そ~~と乗せて、ウニの動きを体感させてくれました。

今回、パヤオまつりでは初めての試みで、会員のプライベート貝殻コレクションも展示してみました。
関心をもっていろいろ質問してくれる人も多かったです。

隣接ブースでは、しかたに自然案内の鹿谷夫妻が、サンゴクイズコーナーを開設。
こちらも盛況でしたね。パヤオまつりなので、カツオ一本釣り体験やマグロ解体ショー、
お魚つかみ取り大会、カツオ・マグロ即売会などなど盛りだくさんでしたが、
海の自然に触れ、学ぶ機会が増えることはとても良いことですね~。

 


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総合実業高校観察会@新城

2023-07-03 | 活動報告

総合実業高校1年生の皆さん約30名を対象に新城海岸で観察会です。

ちょっと暑かったのですが、観察会の概要を説明して、早々にエントリーします。

メインの観察&説明は大きなハマサンゴを囲んで。

直径3mを優に超える大きなサンゴですが、1個体(1匹)としての生物は
1mmほどの小さなサンゴ虫。これが巨大な骨格をつくり、サンゴでできた岩礁
(サンゴ礁)をつくり、さらには島をつくる…。そんな説明も入れつつ、
サンゴの隙間などにいる生物を紹介しながら、生態系で果たす役割などについて
学んでもらいました。

別撮りですが、この日見られた生きものの一部をご紹介します。

オオイカリナマコさん。長くなると2mにも達する細長が~~いナマコ。
観察会直前の下見で一時捕獲し、生徒さんたちに愛でていただきました。

こちらはジャノメナマコさん。いじると、白いソウメンのようなもの、キュビエ氏管を
出します。無毒ですが、粘着力が非常に高く、防御器官と考えられています。
もちろん、観察会でもめいいっぱい、出してくれました。

カクレクマノミさん。説明不要ですね。

デバスズメダイさん。他の小型スズメダイ類もたくさん見られました。

テリトリーに近づかれて怒り爆発虫のクロソラスズメダイさん(たぶん)。
ハナナガスズメダイさんと同様、近づいてくる人間を威嚇しまくっていました。

今回、観光シーズン突入ということもあって、駐車場が満杯、
そのために高校生のみなさんがなかなかビーチにたどり着けずに、
観察会の時間が短めになってしまったというトラブルがありましたが、
水面がとても穏やかで、とても観察しやすいコンディションでした。

高校生の皆さん、観察会を契機に地元の自然に関心を向けてくれるとうれしいです。

 


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サンゴの産卵見学

2023-06-07 | 活動報告

サンゴの産卵を見学しました~!!

沖縄県のサンゴ増殖事業で、陸上水槽内でサンゴに産卵させ、
稚サンゴにまで育てて海にかえす、というプロジェクトです。

その産卵シーンを見学させてもらいました。

ウスエダミドリイシの産卵。小さな粒が卵の塊です。
卵の塊は、正確には精子と卵子が袋の中にセットになったバンドルと言いますが、
これが水面に達すると袋が開いて、受精が始まります。

ウスエダミドリイシの産卵動画~。

こちらはヤングミドリイシ。
ちなみに「ヤング」はサンゴ研究者のヤング博士 Dr. Maurice Yonge に由来しています。
若いヤングじゃないです(^^;)


実際の作業風景。水面に浮いた卵を、スポイトを使って優しく、慎重に回収します。
しかし卵割が始まってから動かすと細胞膜が破けて死んでしまうため、作業は時間との闘い。
産卵シーンは幻想的ですが、作業現場は大忙し!

作業中の皆さん。池間八重干瀬会のメンバーが主力で、作業は深夜まで続きます。

お忙しいところ、見学を受け入れてくださり、ありがとうございました。

 


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