Rioのメモ帳

ガジェットとか仕事とか色々書いていきます

年金に関する報道

2020-08-25 19:27:39 | お金
日経新聞が「「年金抑制」いっそやめたら? 代わりに70歳支給開始を」という見出しの記事( https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62923510R20C20A8TCR000/ )を載せていた。
そこに書かれている主張は
①今年の5月29日に成立した年金制度改正法では抜本的な改革を行っていない
②支給額を抑制するはずのマクロ経済スライドの制度は機能していないから止め、このまま現在の年金受給者の受給額は維持
③将来の受給者の受給開始年齢を70歳に遅らせることで帳尻(受け手と支え手の比)を合わせよう
と読める。

①は現状の制度の大枠から大きく外れる改正ではない(とはいえ該当者には結構インパクトがある)ので、手ぬるいという言い分は分からなくもない。
②は新しいマクロ経済スライドが適用されるのは来年(令和3年4月)のはず。
そもそも「年金額を実質的に下げる仕組みが機能していない」というのであれば「仕組みを修正すべき」となるはずであって、「だからこのまま変えなくていい」とはならない。
③はより世代間の不公平感を増す仕組みの提案だ。

日経新聞は他紙に比べて読者の年齢層が高いらしいので主要読者層に心地よい記事を書いたのか?
あえて挑発的な見出しで議論が活発になることを狙ったのかもしれないが、挑発されるはずの若い読者はそもそも少ない。
ある30代の方がちょっと前に「紙面から加齢臭がする」と言って日経新聞を読むのをやめていたけれど、このままで大丈夫かな?

案外、上記は全部どうでもよくて支給開始70歳化の観測気球目的だったりして・・・。

コメントを投稿