4月8日、映画『ブルーハーツが聴こえる』が全国公開されました。
この映画は、THE BLUE HEARTSの2015年のバンド結成30周年を機に企画されたものでした。
しかし、色々な事情により、公開されることが出来なくなり、クラウドファンドで多くの方々の支援のお陰で、2年の歳月を経て、私達の手元に届けられました。
そもそも私は、製作された映画が、劇場公開されない事態が起こるなどと、考えたこともありませんでした。当たり前に、私達に届くものと思っていました。
映画製作に関わった方々にしたら、心を込めて命を吹き込んだ作品が、観る人の手元に届かないことは、どんなに悔しくて残念なことか…
今回、『ラブレター』で主演の工さんは、この映画を公開させるために、映画祭に出したりなど、2年間に渡りアクションし続けました。
その尽力が、実を結んだことを考えると、ご本人や関係者は勿論のこと、ファンである私も大変感慨深いものがあります。
この作品は、6つの楽曲を、６人の気鋭監督が自由な解釈で映像化した、オムニバス映画で、「人生の普遍的な営みや感情の機微を優しく見つめつつ、明日への一歩をそっと後押しするような珠玉の物語」(公式サイトより)となっています。
工さんも、「息抜きの作品はなく、息継ぎせず、どっぷり楽しんでもらいたい」と、インタビューでも仰っていました。
☆『ハンマー(48億のブルース)』
監督:飯塚健 主演:尾野真千子
☆『人にやさしく』
監督:下山天 主演:市原隼人
☆『ラブレター』
監督:井口昇 主演:斎藤工
☆『少年の詩』
監督:清水崇 主演:優香
☆『ジョウネツノバラ』
監督:工藤伸一 主演:永瀬正敏
☆『1001のバイオリン』
監督:李相日 主演:豊川悦司
6編全てがとてもメッセージ性があり、どの作品も見応えがあり力作でした。
工さん主演の『ラブレター』は、とてもノスタルジックなお話です。主人公の大輔君が、とにかく優しくて可愛くて愛おしくて…そして、自然と涙がこぼれました。
観終わった後、自分の遠い昔を振り返りたくなるような、どこか懐かしくて、暖かなホッコリする気持ちになりました。
工さんの、井口監督へのリスペクトや愛情が伝わってくる作品です。
舞台挨拶やラジオでの、お二人の会話も愛情溢れるもので、その様子を見ている方も、優しい幸せな気持ちにさせていただきました。
また、私としては、『ジョウネツノバラ』と『1001のバイオリン』が重いメッセージを感じ、心にグッと刺さるものがありました。
でも、やはり工さんの『ラブレター』が1番良かったな！
それぞれの作品のエンドロールに、支援された方のお名前がクレジットされてましたが、『ラブレター』は圧倒的な多さでしたね。
支援された方、ご自分の名前、見つけられたかしら…
それと、6編の作品の最後に、もう1曲『青空』が流れます。
THE BLUE HEARTSの7曲が、この映画を観た方の背中を押してくれる…そんな気持ちになりました。
上映館は少ないですが、1人でも多くの方に観ていただきたい。
また、色々な事情で映画館に足を運べない方もいるだろうから、難しいかもしれないけど、是非ともDVD化して欲しいな！
私、ブルーのカーディガンを着て観に行きました(笑)
応援する気持ちを、ちょっとだけ表現してみました♡
劇場公開の為、尽力された関係者の皆様、クラウドファンドで支援された方々、素敵な映画を届けていただき、ありがとうございました！！
