五つ目の戒、それは『不両舌』です
「こちらの人々の仲を悪くさせるために、こちらで聞いてはあちらで告げるとか、あるいは、あちらの人々の仲を悪くさせるために、あちらで聞いてはこちらで告げるということをしません。仲の悪い人たちを結びつけ、仲のよい人たちの仲を一層よくし、和合を喜び、和合を好み、和合を悦び、和合を作ることばを語っています」ブッダの教えです
人は自分の善悪の基準に沿って人と付き合います
そして相手が自分の思いに叶う人であれば仲良くし、自分の思いに叶わない人であれば嫌います
嫌っている人が自分に嫌な事をして来れば、その人に怒りを感じ、恨みを持ち、仕返しをしようとします
その仕返しの1つが陰口をたたき、相手を仲間外れにして、相手を不幸に陥れるという行為です
仏教では他の幸せを願う立場が大切だと考えますし、怒り・恨みというものを特に悪い部類の煩悩として考えます
二枚舌を使う『両舌』という行為をやめる
人を不幸に陥れる言葉をやめる
悪意を持った言葉を離れることで心を清らかに保つ
きれいな布にはきれいに色が染まります
汚れが付いた汚い布にはきれいに色が染まりません
心の汚れを取り除いてから
きれいな心にブッダの智慧をきれいに染めるのです
戒めはそのために守るのです