覚りの世界に住む事が出来ればこの世に存在する全ての苦しみから解放されます
その為には『出家信者』になって世俗を捨て離れ、厳しい戒律のもとで修業をしなければなりません
覚りまでの道のりを山登りに例えたら、我々『在家信者』はその山の頂に上ることは不可能ですが、途中までは登る事ができます
途中で後ろを振り返れば自分が苦しんでいた世界を少し高い所から見る事ができます
そこは『欲界』と言って欲望が渦巻く苦しみの世界です
再び上を目指して険しい道を登りながら、頂上から降りてきた人の話(お経)を聞き、覚りの世界を求めて登り続けるのです
山の途中の少し高い所から後ろを眺めると、『おかげさま』というブッダの縁起の恩恵に授かっている人の心は自己中心的な欲望の世界から離れています
その人は覚りの山をすでに登り始めている訳ですから、その時に覚りの世界をのぞくことができます
まことに清らかで、美しく、楽しく、安らかなその世界を、この『みんなのお寺』でお伝えできたらと思います